さて 前回のつづきで 不登校中をどう過ごすか模索したmiwaママ。
やりがい その1は すぐに決まった。
今 一緒にビジネスをしている スイス人の彼が(彼氏って意味じゃないよ)
「僕が 英会話を教えてあげるよ~」
と言ってくれたのだ。
ハワイ熱冷めやらぬ たっくんは 大喜び
週1回の英会話レッスンをメチャメチャ楽しみにしている。
しかし…
これでも まだ 物足りない。
何かもっとないものか…と 考える。
たっくんが 好きな事…
卓球?
しかし、学生の卓球は 基本学校の部活で行うものなので
平日昼間から中学生が行けそうな所なんて見当たらない。
後は 社会人クラブはあるが なんせ社会人限定だし 練習はもちろん夜だ。
難しいな…
他には…
そうだ!! 料理!!
たっくんは 小さい頃から料理が大好き。
いや…料理が好きと言うよりは 料理で人を喜ばせるのが好き。
そこで 色々探ってみたが 意外に難しい。
女性限定だったり
中学生はちょっと…だったり
向こうが良くても たっくんが 主婦達のお喋りパワーを怖がったり
まあ 例え男の料理教室でも 今の たっくんは大人数の中に入るのはキツイだろう。
うーん。難しい…
これも無理かと考えた時
目についたのが
とあるパン教室
好きな時に予約して 1回完結。
同じ日程に 予約がなければ マンツーマン。
例え 予約が入っても せいぜい2~3人だ。
主婦が自宅で開催してる訳じゃないので 男の人も大歓迎。
福岡の中心部 天神のカフェの厨房でのレッスンは
見た目も大事にする たっくんには もってこい!!
いきなり プロみたいだもの
そこで 早々 連絡。
そこで 私がお願いしたのは
初級から中級、上級とステップアップするようなレッスンプラン
を考えて欲しいという事。
快く 了解して頂きました。
パン教室 初日。
渡された レッスンプランの紙。
初級
中級
上級
そして 卒業パン
行く前は
「えぇ~ パン~? たっくん料理がいい~」
と、ほざいてた たっくんだったが
この紙を見たとたん
雄叫び!!
おお~ すごい!!
空手みたいに 登っていける~
絶対 卒業してプロになってやる~
と はやくも飛躍している
そう
自閉っ子には
どうやって頑張るのか
何の為に頑張るのか
を 出来るだけ明確にする方がいいのだ。
しかも それを視覚で見せられ、どこにも曖昧さがなく
頑張れば確実に昇級していき、
卒業パンまで用意されている。
なんとも いたれりつくせりではないか!!
そして 今、たっくんは
時々 パン教室に通い、
それ以外の日は 家で一生懸命パンを焼く日々。
しかも そのパン 激ウマです。ホントに。
私の周りからも 予約の声が出るぐらい。
家のショボイ オーブンでは追いつきません。
最近は 習ってないパンも 自分なりにアレンジしたりして 楽しんでいます。
そんな たっくんは不登校。
でも 申し訳なさで家で小さくなる事もなく
みんなに
「私の パンはまだ?」
と 要望されたり、
いとこの小学1年生の双子にパン作りを教えたり、
何かと忙しくしている。
そして 自分の居場所をキッチンに見つけ、
みんなに必要とされながら
いくつかの目標を持ち、
学校に行けない自分と戦っているのである。