パソコンのメモリ、増設しませんか?ノートパソコン デスクトップ メモリ増設のススメ DDR3
パソコンのメモリ、増設しませんか?ノートパソコン デスクトップ メモリ増設のススメ DDR3

たまには地味ながらとっても重要な「メモリ」について語ってみたいと思います。

■メモリってそもそも何?

スマホ使いの人はよくデータを保存するストレージのことを「メモリ」と勘違いすることがありますが、メモリとは言わば「作業机」。HDDやSSDなどのデータが保存されている場所から立ち上げたソフトを読み込んで、CPUと作業のやり取りをする物です。

搭載メモリが少なくて立ち上げたソフトのメモリ使用量が大きいと、メモリ不足でとっても遅いストレージの領域を「仮想メモリ」として利用します。そのせいでデータをやり取りする速度が劇的に低下し、「重く」なる訳です。

つまり「超高速にCPUとやり取りするために、一時的にデータを保存するパーツ」というのが一番分かりやすいかも。「揮発性メモリ」と言って、メモリはすべて電気が通っている間だけデータが保存されますので、通電が無くなるとデータも消えます。


■値段について

パソコン用のメモリは基本輸入品なので、為替の影響をモロに受けます。なので「アベノミクス」の弊害として今メモリはとっても割高。だから「買い時」とは言えませんが、必要ならば「買いたい時が買い時」の精神で増設してしまうのも良いかも。

っていうか日本って食料自給率も含めて輸入品が命なのに、なんで円安政策するんでしょうか?輸出では車や造船くらいしか儲からないのに……。自民党は庶民の生活よりも大企業ラブなので仕方ないですね。

■32ビットOSと64ビットOS

詳しい理由は知りませんが、32ビットOSではメモリはいくら増設しても4GB(正確には3.なんちゃらGB)しか使えません。(認識しません)なので、32ビットOS向けのソフトもそれほどメモリを消費しませんので、もし今お使いのパソコンのOSが32ビットなら4GB積んでいれば十分です。

もし「仮想メモリ」が発生してパソコンが重くなる場合にはOSを64ビットに入れ替えるのが面倒ならメインストレージを高速なSSDにすると快適になります。

さらに言うと、4GB以上の例えば16GBくらいのメモリを積んで「RAMディスク化」してしまい、仮想メモリの割り当てや「ReadyBoost」を割り当てることで高速化が出来るかも知れません。僕自身は未経験ですので、色々お調べになって下さい。

逆に64ビットOSや64ビット向けのソフトウェアはメモリを大量に消費します。ですから最低でも8GBは積んでおきたいところ。今自分が使っている実体験で言えば、8GBあれば十分です。

よほど重いデータを同時に大量に扱う場合には、16GBを検討してみても良いかも知れません。まあ普通の人は8GBも使い切れないと思いますが主流で売られているのが4GB×2なので、4枚差しをする場合には16GBくらいでも丁度いいのかも。

■規格とクロックとOC

他のPCパーツと同じようにメモリにも規格が存在します。一昔前は「DDR2」、今の主流は「DDR3」、そして最近出たHaswell-Eの「DDR4」。理論上は速度が向上しているそうなんですが、体感速度はまったく変わりません。

ああ、あと「デュアルチャンネル」「トリプルチャンネル」「クアッドチャンネル」という同時にメモリを使用し高速化する技術もありますが、それもまた体感速度は変わりません。

ちなみにメモリにもCPUと同じくクロック(周波数)というのがあります。要は回転速度を上げてデータ通信の速度を上げると言うもの。これもベンチマークの数値では微差が出ますが、実際使ってみた感想としてはほとんど何も変わりません。

DDR2の低クロックのメモリと、DDR4クアッドチャンネルのオーバークロックメモリを比較しても、使う側からしたら「ほとんど変わらない」というのが正直なところ。結局のところパソコンのボトルネックは他にあるので、メモリだけ高速化しても大した意味は無いのです。


という訳で、今お使いのPCが32bit OSで4GB、64bit OSで8GBを満たしていないなら、メモリの増設は効果絶大です。規格はお使いのPCのメーカーやマザボをググれば分かりますので、それに合ったメモリを選びましょう。

あと僕もかなり経験したことですが、パソコンが立ち上がらずに「故障かな?」と思った時は、まずメモリを挿し直しましょう。何でか知りませんが、メモリを挿すのって意外とシビアで上手くいかないコトが多いです。

■旧式パソコンに増設するならDDR2メモリ

今の主流がDDR3のため需要が少ないせいか、値段がかなり高くなってしまいました。ジャンク屋で中古品を探した方が良いかも知れませんが、新品が欲しい方はコチラからどうぞ。クロック数はマザーボードが対応していれば何でも構いません。

ノートパソコン用とデスクトップ用はサイズもソケットも違うので購入の際にはご注意を。もちろんMac向けもそれぞれ種類があります。

Komputerbay 2GBメモリ2枚組 DUAL デスクトップパソコン用 増設メモリ2枚組 DDR2 PC2-6300 PC2-6400 800MHz 240pin DDR-SDRAM DIMM

UMAX DDR2-800(2GB*2) Dual Set DDR2-800 2枚組 デスクトップ用 240pin U-DIMM Pulsar DCDDR2-4GB-800 UMAX DDR2-800(2GB*2) Dual Set

ノートパソコン用メモリ DDR2 PC2-6400 2GB

■今の主流!DDR3メモリ

DDR3は主流なだけあって、クロック数も値段も種類も豊富です。個人的にはデスクトップならヒートシンク付き2GBか4GBのメモリを4つ挿したいところ。

Transcend JetRam デスクトップPC用増設メモリ PC3-10600(DDR3-1333) 2GB 永久保証 JM1333KLN-2G

増設メモリー 4GB (2GB×2枚) デスクトップ用メモリ

【Amazon.co.jp限定】シー・エフ・デー販売 デスクトップ用メモリ DDR3 PC3-12800 CL9 4GB 2枚組 ヒートシンク付 W3U1600HQ-4G/N 【フラストレーションフリーパッケージ(FFP)】

BUFFALO ノートPC用増設メモリ PC3-10600(DDR3-1333) 4GB D3N1333-4G/E

他にも種類はいっぱいあるので、色々検索してみて下さい。ちなみに、メモリを増設する際には同じメーカーのもので統一した方が不具合というか「相性問題」が少ないです。まあ今時相性問題ってほとんど無いですけどね。

■Haswell-Eを買えるお金持ち向けDDR4

「まだ時期尚早」というのが本音ですが、遂に出ました「DDR4」。しかもクアッドチャンネル。言うほど体感速度は変わりませんが、オーバークロッカーやベンチマーク好きは欲しいアイテムです。

CORSAIR CMK16GX4M4A2666C15 デスクトップ用288Pin 容量16GB(4GB×4枚) Intel X99 Haswell-E対応

CORSAIR コルセア DDR4 デスクトップ用メモリ DOMINATOR PLATINUMシリーズ クアッドチャネル 4GB×4kit CMD16GX4M4A2800C16

という訳で、「明らかにメモリ不足でパソコンが重い」という場合や新しく組む時にはメモリ選びにもこだわりましょう。僕は基本的に「ヒートシンクが付いてれば何でもいい」という派です。なんなら中古のジャンク品も漁ったりとか。

ちなみに4枚差しで別のメーカーのを2枚づつ、しかも1GB×2と2GB×2の6GBでもまったく問題無かったりします。自分の用途に合った「最低限」をクリアしていれば基本、何でもいいッス。初期不良があった場合には交換も対応してくれますので、そんな時には購入店に問い合わせを。


↓ブログランキングにご協力お願い致します。
にほんブログ村 PC家電ブログ 自作PCへ ブログ人気ランキング