先日、施行させていただいた故人様ですが、お顔が異様に膨らんで、色も黒く、私は思わず若社長の顔を見てしまいました。
最近、葬儀社の社長の息子さんがデビュー♯跡取り♯二代目♯
で、私の仕事をじーっとみています。
着替えの時も手伝ってくれます。
22、か3くらいかな~?
まあ、おばさん的感覚から行けば、社長よりか、かわいくて新鮮
(まさか、このブログ 社長見てへんやろね、、)
元に戻りますが、どうして若の顔を見たかっていうと、お仕事依頼があったのは2日前。こんなになるまでほっておいたか、、という意味を込めてみました。
若も不思議な顔で私を見てきます。布団を挟んで対面で
「どうしてこんな黒い顔で膨らんでいるんでしょうか?」
「日にち経っていますか?」
「いいえ、一昨日、、でも僕が着替えをしたときは、こんな顔じゃなかった、、どうしたんですかなね?」
「じゃあ、お風呂でお亡くなり?」
「そう、お風呂、頭からお湯につかっていたって、、」
「それじゃあ、それが原因かも、よくありますよ」
「たぶん、おなかの中で発生したガスが出場所がなくてお顔が膨らんでしまったり、よくあります。」
そのあと、お家の方に「お顔の皮膚が弱くなっていらっしゃるので
ひげを剃るとき皮膚もめくれてしまうかもしれません。そうすると、皮膚のめくれたところにはファンデーションが塗れないので、まだらになってしまうかもしれません。やってみないとわかりませんが
それを了解していだけますか。それと、お口も綿で整えて閉じてしまうと、ガスの出場所がなくなって、この先もっと膨らんでしまう恐れもあるので、お口の中に綿を入れないでおこうと思います。
そう説明しました。
「はい、わかっています。前に〇〇の人もお風呂で死んでて、お参りの人にも顔を見せなかったから、多分、見れん顔だったんやないかなと思っていますから、」
そういってもらえて少し気は楽になりますが、後は、この若に
私は魔法使いじゃあないから、できないことはできない、とわかってもらうためにも、いちいち説明をします。
今後、お風呂でお亡くなりの故人様はなるべく早く私を呼んでください。皮膚がめくれてしまう前に髭を剃らないとお化粧が綺麗に仕上がらないので、、と終わってから若に言いますと
「最初、手袋を使っていましたが、やっぱり体液とか、直に触らないほうがいいんでしょうか?」
「それはもちろんです、死んだあと、どんどん細菌が増えて、死体は危険なこともあります。あと、生前に肝炎を患っていた、肺炎だった、という情報は私たちには教えてくれないことも多いでしょ、
だから、出血、体液は素手で触って、私たちがもし、手に怪我をしてたりしたら、そこから感染することだって考えられるんです。
そんな話を在家を出てから車の陰で小声でお話しました。
でもえらいな~
この若さで葬儀社の跡取りだなんて、、もっと勉強してもっと大きくなってほしいな~
なんてお母さんになったような気持ちです