手入れをしなくても咲くバラはかなりあります。

例えばクイーンエリザベス、ストロベリーアイス、等です。しかしこれらのばらも手入れをすれば、より良い花が咲きます。


しかし、ピエールドロンサールは、肥料を十分に与え、消毒をきちんとやり日当たりや風通しの良いところであれば、花が悪くなります。

ベテランといわれる人がロンサールの評判をきき、良い場所に定植、2~3年すると抜いてしまうケースが多いのはそのためです。

これに適切な剪定が加われば間違いなく花は悪くなります。

ロンサールは手入れがよければ、太いシュートが出て長く伸びます。

悪い花が咲くというのは、このシュートの処理がわるいためです。


シュートが2メートル以上にも伸び冬にこれを横に倒すにしろ、剪定するにしろ、春ここから伸びるステムは太くなります。ここには勢力が集中し花数は五輪以上、ブカブカな色の悪いものになりがちです。

太いステムから出た花の質の悪さがハッキリしているのはこの品種の特徴といってもいいくらいです。

ではこの対策は、というと、この太いシュートをいかに細い枝にするかです。

具体的には、根元から発生した勢力の強いシュートが1.5メートル程度に伸びましたら根元の5枚葉を5枚程度残し剪定することです。

このシュートはここでとまってしまうこともありますが、多くは細い枝が2本以上発生します。

のようにしますと、細い枝が多くなり、開花する時房咲き、になりにくくなります。


このテクニックはなかなかやりにくいものですが、是非お試しください。