毛の話
ふっとあるワンシーンを思い出した。
それは幼稚園時代にまでさかのぼること数10年前。
幼稚園へ迎えに来た友達のお母さんは、お化粧&髪の毛をバッチリ決め、白いブラウスに水色のひざ下丈のタイトスタート+白っぽいストッキングの身なりの正しい奥様だった。 しかし、そんな身なり正しい奥様の足元にはストッキングに圧迫された毛がワサワサ窮屈そうに渦巻いていた
私の母にはすね毛がなかった為に幼稚園児ながらにかなりの衝撃を覚えた。
「お、お、お、男??」
でも昔は時々そういう人いましたよね?
なぜ急にこんなことを思いだしたかというと、最近私の毛事情に変化が表れているからだ。
私も毛が薄いタイプではなく眉毛なんて放置しておくと永遠の大スター「ヒロミ 郷」になってしまう。しかし、さかな君
を身ごもって以来いわるゆ無駄毛と呼ばれる毛の成長が遅くなって手入れがちょっと楽である
その一方で妊婦特有のお腹の毛は若干濃くなってお腹の出っ張りも含めて「キウイ」みたいになっている。
キウイといっても若干毛質が弱いゴールデンキウイのほうであるが、これは流行りの草食系男子には絶対受け入れてもらえないレベルだろう。
(草食系男子の使いかたあってます?海外に住んでいると日本で流行っている言葉を知ったとたん、おやじのように無駄に使いたがる傾向にある)
ありがたいことに、彼は私のキウイ腹を見ては「your little hair」と言って笑っている。今は知るすべもないが友達のお父さんも私の彼サイドの人だったのだろうか?お母さんはズボンをはくという私がよく使っているズルを思いつかなかったのだろうか?
こんな事をのんびり思いながら腕のほくろに一本生えた長い毛を抜くか迷った朝のひと時であった。