弁理士Hの気まぐれメモ

弁理士Hの気まぐれメモ

カモノハシのイコちゃんをこよなく愛する38歳弁理士♂が、日頃の仕事で知り得た情報でメモっておこうと思ったことや、思ったことをとりとめもなく発信します。

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長らくAmebaブログから遠ざかっていましたが、久しぶりに何か書いてみようかと思います。

 

最近は何かあったわけでも仕事が死ぬほど忙しいというわけでもありませんが、近況を。

 

今年の1月から週1回中国語教室に通っています。

 

もともと中国人は信頼がおけないし、声が大きくて生理的に受け付けないのであまり関わりを持ちたくはないのですが、台湾は大好きで、将来的に台湾に移住することを考えているので、とりあえずは中国語がある程度できなくては、と思うようになりました。

 

本を買ったりテレビの中国語講座を見て独学でやっていましたが、なかなか上達はせず、意を決して入会しました。それは、職場から徒歩1分のところにある、きわめて胡散臭い外観の教室。本当にここで学べるのだろうか、騙されるのではないか、などと不安な気持ちでいっぱいになりましたが、月に9000円ということで、高すぎではないわな、と判断し、入会に至りました。

 

実際は教室でいろいろ教わる以外に家での復習を殆どしないというグウタラな自分自身のために、成長はほとんどありません。それでも、何度か見た表現はさすがに覚えていて、中国語のオフィスアクションや明細書の一部(ほんの僅かですけどね!)は何となく分かるようになりました。

 

勉強の成果というわけではありませんが、中国人の声が大きい理由は、四声に代表される抑揚の大きさのせいだと思うようになり、中国語には知り合いという概念はなく、友人か他人かという括りになるということ(日本人と比べて他人に対して異様に馴れ馴れしい理由かな)とか、ちょいちょい文化的な相違も理解するようになりました。

 

 

久しぶりにブログを書きます。

昨年10月に受験した特定侵害訴訟能力担保試験、合格していました。

と申しましても、元がボンクラなため、3回目の受験でなんとかという体たらく。こちら、合格率が50~65%という非常に合格率の高い試験なので、2回も落ちるというのはある意味パッパラパーの証明となってしまうので、ここにそれを明らかにするのはたいへんお恥ずかしい話ですけど。

ご存知の方には言うまでもありませんが、母集団が弁理士であるため、その中で半分より上の位置にいないと合格しないわけです。そう考えると、寝てても合格するようなものではないとわかっていただけると思います(中にはろくに勉強せずに受ける人もいるでしょうけど)。

恥を忍ぶとともに、自分の記憶を留める目的もかねて、こちらに体験記めいたものを書きます。

1回目は、4年前(2012年)でした。能力担保研修を受けたその年の受験で、一番合格しやすいタイミングでもあります。一緒に研修を受けた人たちと自主ゼミを行い、会議室を借りて答案を書きまくり、民法と民訴法をお互いに教えあうという場がありました。自分を入れて6人いたのですが、自分以外全員合格!ということで(お約束)、ひとしきり落ち込みました。

恐らくは、民法も民訴法もしっかり理解していなかったこと、そしてそもそも起案のお作法がなっていなかったことも一つと思われます。思い起こすと、そのメンバーの方々はみな僕が知らないこともすっかり頭の中で整理されており、自分だけが落ちるのは当然だったと思います。ちなみに不合格の場合には採点結果の評価が送られるのですが、2問ともA(合格基準にぎりぎり届いてない)ということで、実力不足の判断が下されたわけです。

その翌年(2013年)に受験しようと思ったのですが、出願時に当時働いていたフランスの会社の本部に長期滞在していたため、出願ができなかったので、スキップしました(←これは勉強不足だったので、受けても受からなかったと思います)。

だもんで、2回目は一昨年(2014年)でした。もういやや、と思う気持ちは強くあったものの、一度取りかかった試験勉強を、合格しないうちに投げ出して、資料を捨てるのはさすがに情けないと思いなおしました。模擬試験は申し込んだものの、周りに教えあうようなゼミに参加することもなく、民法と民訴法のテキストに加え、さらに噛み砕いた基本書を何度も読み、小問(民法、民訴)では落とさないように勉強をしました。結果、商標が○(合格点)、特許がAでした。平たく言うとぎりぎりアウト。

それなりに一生懸命勉強したし、感触も決して悪くなかったものの、自己流だったのがダメだったと思いました。記憶があいまいでなんですが、たぶん均等論をしっかり論述できていなかったのが致命傷だったと記憶しています。均等論は弁理士であれば誰もがきっちり書ける論点ですから、その中で見劣りしたのではないかと思います。

そして昨年(2015年)です。2回落ちるというセンスと実力のなさを思い知らされた身としては、藁にもすがる思いで、弁理士協同組合が主催するセミナーに参加。小問と起案の両方で10万円以上かかりましたが、背に腹は代えられない思いで。やはりペースメーカーができると、自分の勉強にも熱が入り、また答案のクオリティが少しずつ良くなっていることを実感できたので、やはり教わるのがいいのだと改めて思いました。

本番では、また落ちたらカッコ悪いというプレッシャーもありましたが、本番の試験はそれなりに迷いながらも、何とか見た目はきちんとした答案にできたと思います。正直の感想は、「昨年と一緒!」という微妙なもので、それならまた落ちてるやん!ということに。

合格発表の日も自分の受験番号も覚えていなかったこともあり、特許庁のサイトでの発表を見ることなく1週間が経過していました。とはいえ、もう一年勉強するとしても、準備は早いほうがいいと自分に言い聞かせ、重い腰を上げて特許庁のサイトにアクセスして合格番号一覧を印刷し、帰宅して(相方がいる部屋では見たくなかったので)密かに受験票と照らし合わせました。

結果、無事自分の番号があったんですが、合格通知が届いたわけでなかったので、半信半疑。冷静に考えると、不合格だとさっさとハガキが送られるので、それが届いていないということは、郵便事故か合格のどっちかだし。

合格証書は昨日(1月23日)に簡易書留で届けられました。ようやく山のような資料を処分することができます。

弁理士になって10年経ちましたが、まだまだ実力不足を痛感する毎日です。昨日よりも成長した今日でありたい、と思いながら過ごしていますが、これからも頑張らないと。
今日は、英語のことについてお話ししようと思います。

高校生の時に「パラグラフ・リーディング」という言葉を聞いたことがありますが、恥ずかしながらそれが何のことなのか理解しないまま41歳になってしまいました。実は現在、工業英検という試験を受験しようと勉強中でして、その中で「パラグラフ・リーディング」という用語が登場したので、改めて調べてみました。

自分の理解の範囲では、英語の技術文書(例えば特許)は、基本的にパラグラフ・ライティングされているので、それを生かすとパラグラフ・リーディングができるということになります。

以前外資系企業で働いているときにネイティブ上司(米国人)に言われたのは、

「一つの段落には、1.リードセンテンス、2.具体的な説明、3.結語の3つのブロックの組み合わせ、という構成を徹底しろ」

ということです。これがいわゆるパラグラフ・ライティングに相当するのではないかと思います。

この規則に沿って書かれているのであればですが、これがどういうことに役立つのかというと、例えば、明細書を読むときに、まず第一文だけを意図的に拾って読み、該当する箇所を速く見つけるということができます。これは、リードセンテンスに、「この段落ではこのことについてお話ししますよ~」というフラグを立てているからなのです。

もちろん一つの段落に雑多な内容を詰め込んでいるケースもありますが、ちゃんとした明細書では割と頻繁に段落を変えて、各段落では一つのトピックに焦点を当てているというものが確かに多いなあというのが私の印象です。

宣伝になるかもしれませんが、現在工業英検に向けて勉強している教材は以下です。あと、単語集も。
工業英検2級対策―文部科学省後援/日本工業英語協会

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2015年が明けました。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。今年も素敵な年でありますように。

こちらのブログ、閉鎖はしなかったものの、開店休業状態が続いておりました。書けるネタはないわけではないのですが、企業に勤務しておりますと、社内情報に関わることもあって、軽い気持ちで書けないなあと思っておりました。

私事ではありますが、今月末をもって現在勤務している会社を退職することになりました。12月5日を最終出社日として、その後は自宅待機です。それで、次に働く会社を探しているのですが、転職回数の多さと年齢の問題もあって、なかなかうまくいっていないのが正直なところです。

転職活動は継続いたしますが、あまり期待できないので、細々と一人でやっていける仕事をしようかと考えております。

その中で、自分の強みが生かせるのは語学力だと思い、現在は某翻訳スクールの特許翻訳講座を受講しています。もともと翻訳は得意なほうですが、自己流(+その時に在籍していた会社流)なこともあり、体系的に学んでいます。実は8割方は知っている内容だったりしますが、それでも新しく知ることも多いので、日々勉強だと思います。

そして、そのついでというか、英語力を客観的に担保するために工業英検の受講を予定しています。3級は前回合格したので、今月は準2級と2級を受験します。願わくば両方合格なのですが、最低ラインは準2級の合格です。

弁理士の資格があるから特許事務所をする、というのももちろん頭の中にはあるのですが、企業の立場からすると個人でやっている事務所に仕事を出すというのはあまり現実的ではないでしょうから、まずは自分ができることからやっていこうと考えております。

雑多なことをつらつらと書き連ねましたが、特許相談など格安で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせいただければ。
久しぶりすぎで恐縮にもほどがありますが・・。本日は、ラボノートについて。

自分の勤務先は研究所なのですが、そこでは研究員が日々研究活動に勤しんでいます。となると、結果的に特許出願を行うケースもあります。

で、実験にどんなノートを使っているのかというと、以前は会社から支給されていたラボノートを使っていたらしいのですが、いつの間にかそれを作らなくなったとのことで、今は各自普通の大学ノートに実験結果を残しています(ラボノートを使い続けている人もいますが)。

それについて、ある研究員の方から「ラボノートないって言われたんですが、どうすればいいですか?」という質問が。ていうか、そもそも僕に聞くというのも正しい相手じゃないかもよ?と思いつつ、返事を保留して上司に相談しました。

すると、「分かんないから○○さんに聞いて」とのこと。ふむふむ、とその人に聞いてみたら、「確かにラボノートを作るのはやめたけど、きちんとした記録を残していないのは問題だ」とのことで、「あなたのところで使いたければ好きなのを注文すればいい」と言われたわけです。

それで、このたび無事うちの研究所だけのラボノートを導入したというわけです。しかも、会社ロゴ入りのにしてもらいました。これだけでずいぶんと格調高く見えます(気のせいかも)。

で、会社の細かいことはさておき、ラボノートって今でもいるんか?という疑問があります。

そもそも、僕は、「米国は先発明主義を採用しているから」というのが大きな理由であったと理解しています。かといって、1年以上前に先願主義への移行が行われたことから、発明記録をしっかりと残す必然性はなくなったのかな?というと、そうでもないようです。

それ以外にも、社内的な話ではありますが、だれが発明者であるかの認定に用いたり、将来の侵害可能性が出てきた際に、先使用の抗弁に使われたり、また管理を厳格に行うことで営業秘密の管理などにも有用と聞いています(これが間違いであったり、またはそれ以外にも重要な理由、目的があればご教示ください)。

確かにそのへんの安っぽいノートにいつ書かれたのか分からないような記載をされると困るわけで、どれくらいの厳格な管理をするのかはこれから見極めていこうと思います。

で、ノート届いたから取りに来てね♪とメールで発信したはいいのですが、取りに来た人数はたった4名・・。いつまでも自分の机の上にあるのも困るので、各研究所に配達に行きました。ええ、行かせていただきましたとも。まだまだ社内の立場は弱いです。


今はフランス系の企業で働いています。自然とフランス人と触れ合う機会が多いのですが、国民性という点で、以下が気になりました。

・押しが強い。
・仕事をしない。
・悪い意味にも悪い意味にもプライドが高い。
・身勝手。

全員がそうではないことは百も承知ですが、ここに書いている性質を兼ね備えている人の多いこと。前が米系だったので、アメリカ人と比べるわけですが、アメリカ人はもう少しざっくりしていたかなあ。社内は基本的にいい人が多いとは思うのですが、今のところ一人絶対に許せない奴がいます。で、そいつとの関わりは最小限にしたいと強く思っています。なおその人物は日本の研究員の間でも非常に評判の悪いことで、なるほどな、と思うことしきりです。

ちなみに、フランスへは4月に行ってきたところですが、また9月に行くことになりました。前回は顔見せという側面が大きかったので上司同行のもとでしたが、次回はたった一人です。ケンカしないようにしなければ。
お久しぶりです。今の会社に入って7ヶ月が経過しました。いろいろと問題点はありますが、楽しくやっています。

こないだ社内でマネージャーを対象とした特許に関するイベントを行い、研究員の方には自社の特許出願状況、また他社の面白い特許公開の情報交換をしてもらいました。

そのついでといっては何ですが、メールなどの書類を書く時の注意点を僕の方から話しました。それが、responsible writingです。何がresponsibleやねんという疑問があるわけですが、もし研究員が特許に関してコメントをする際、いいかげんなことを書かないで欲しいということです。

自分の製品が他社の特許を侵害してる!めいたことを安易に文章にすべきではない、というのが基本姿勢です。

一つに、法律の専門家でもない一介の研究員が法律的なコメントを安易にしてはいけない。米国のDiscoveryなどに引っかかって、書類を全て提出してしまった場合、その安易なコメントのおかげで故意侵害と判断され、三倍賠償となるのは賢明ではありません。そうでなくても、社外に漏れてしまったら、いいことはありません。

実は、この内容は、僕が前にいた会社で口を酸っぱくして言われていた一方、今の会社ではユルユルだったので、この話をする必要があるかを上に相談して、その結果goとなったわけです。

日本の会社ではどうなんでしょうか?

PHPビジネス新書の「プロフェッショナルを演じる仕事術」を読みました。


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一流の人のまねをしているといつのまにかその役割を演じるのが当たり前になり、その結果自分も一流になれる、ということが書いてあります。もちろん演じるだけでは化けの皮が剥がれれば終わりで、それに伴う実力も身につけなければいけませんけど。それも演じることで自分の成長につながると言っています。


仕事をすることを知る、知るよりも好む、好むよりも楽しむ、といったマインドセットが成功に至るための一つのカギとのこと。嫌々ながらやるよりも、好きなほうがよく、さらにはそれを能動的に楽しんだほうがいいというのはわかります。


あと、あまりのめり込みすぎないこと。仕事に主体的に関わることも大事ではありますが、一歩下がって俯瞰的かつ客観的に自分を見て、このようなプレイをすればいいじゃない、という風にすれば、抜けや重複を防ぐことができるかもしれません。


新しいことが出てきたときに、自分が知っている別のことに例えると理解しやすいと(自分は)経験しています。それにも善し悪しがあり、なんでも単純化しすぎると、「あ、これはあれに似てるね」で終わり、それ以上考えなくなってしまう可能性があると指摘しています。いわゆる思考停止です。そもそもその考えが正しいのかも検証しなければいけませんから、自分の頭でがっちり考えることも大事だなあと思います。


このようなビジネス書は山のようにあって、いろんな人がいろんなことを言っていますが、結局のところ、自分に合っていて、成果が出ればそれでいいのではないかと思います。どんなに素晴らしい方法論でも自分のものにしなければ意味がありませんから。そのためには、こんなん直接関係ない、と早々と捨てるのではなく、何かしら得ることはないだろうかと謙虚な気持ちになって学ぶことが必要だと感じます。ベストキッドの空手の例を筆者は出していますが、長い時間がたった後で「あー、なるほど」と思うことが来るはずだと。


私事ですが、過去にグロービスというスクールで「クリティカルシンキング」の講座を受けたことがあります。それは本を読んでもいまいち腹落ちしない「ロジカルシンキング」を少しは身につけたいという目的でしたが、いろんなことを「why?」「so what?」「really?」と問いかけることで自分のコミュニケーション(伝える側にしろ受け取る側にしろ)をより明確にすることができたのではないかと思います。





前回更新して以来、2ヶ月以上も間隔が空いてしまいました。インフルエンザが猛威を振るっている昨今、みなさんにおかれましてはお元気でしょうか?ワタシは金曜日の昼から悪寒を感じ、丸二日間寝込みましたが、まだよくなりません。昨日病院に行ければよかったのですが、祝日だったので、行けずしまい。

閑話休題。ワタシは、11月で前の事務所を退職し、12月から新しい会社に勤務しています。

新しい職場では、学術部という部署に所属し、新しい技術を収集する仕事がメインです。その中で、パテントサポートも細々と行っています。これまで特許を専門に扱う人が社内にいなかったとかで、不定期に仕事が飛び込んでいるような感じです。今の会社に入るまでに2つの会社、1つの特許事務所で働いてきたのが少なからず役立っているような気がします。

で、会社に入って、これまでのゴリゴリの特許のお仕事だけではなく、世の中の動きや消費者心理などの知見も重要となっていることから、いろいろな本を読んでいます。

本を読むだけではなく、それを何らかの形でまとめておいた方が自分のためにもなるなあと思いましたので、「書評」という形で残しておきます。

今回は、「ぐっとくる?-選ばれる新法則」(安田佳生著)を採り上げます。安田氏はベンチャー企業ワイキューブの社長でしたが、2011年に民事再生を申請しています。

というわけで、企業経営としては失敗したグループにあたるのですが、だからといってその人の書いた内容を説得力なしとして全否定するのもどうかな、と。

いくつかの言葉を抽出すると・・・。

「日本は消費の最先端国家である」
「選ばれるための理由を作れ」
「売り手が本当に好きな物を売れ」
「嫌われないは好かれない」
など。これらの言葉を具体的に自分の感想として書いてみます。

日本では、物に満たされた生活がベストという時代はとっくに過ぎ去り、人は取捨選択をして購買行動に出ると。そこで、何を基準として物を買うかというと、「感性」だと。何か心に響くものは、手を伸ばしてしまうのだと。今は感性工学(kansei engineering)という学問があるように、れっきとしたカテゴリーとして存在します。

同じような物であれば、安い物が選択されるはずなのに、ルイヴィトンやシャネル、メルセデスは高価格でも売れる。それは、必需品か嗜好品かの違い、またその商品にしかない唯一のキャラクターがあるかどうか、などいろいろなファクターがあります。例えば、ホテルの例で言うと、東横やAPAなどのリーズナブルなホテルが人気である一方、一部の高級ホテルは高くても選ぶ層が確実に存在するというように、何かに特化したほうがうまくいくのだなと思います。顧客を選ぶと言えば語弊があるかもしれませんが、お客様にとって「これは私にぴったり♪」と思わせるものがあれば、ファンになってくれるかもしれません。自分は高いホテルには殆ど泊まりませんが、シャングリラホテルは、「お高い、だけどそれ以上の満足感を得られる」ので、お気に入りです。何よりも朝食はとても美味しく、それだけでも泊まる価値があると思います。

売れないと値段を下げる、チラシをばらまく、新製品を出すなど、いろいろな手法があると思いますが、やはりお客様へのメッセージが一貫していないと違和感を与えるかもしれません。選ばれない理由としての「高価格」という要因を排除しようとして値下げを行ったとして、お客様が積極的にそれを買おうという気にさせなければ、競合も遅かれ早かれ値下げしてきて、負のスパイラルに陥る可能性があります。

売り手が実はそんなに気に入っていないような商品を、自信を持ってお客様に薦められるのかという問題です。例えば、買い手に、売り手もそのブランドを心から愛しているというメッセージが伝われば、ぜひ買いたい!と思うかもしれません(オタク心理的なものかもしれませんけど)。豊富な商品知識よりも、商品に対する情熱によって購買行動に至るというのは十分に考えられます。

雑然と書いてみましたが、エッジを持った商品やサービスは強いということです。競合がいない業界は存在しないので、数多ある競合の中で選んでもらえるためにどのような商品作りをすべきか、マーケティングに関わる人だけでなく、多くの人が意識するといいのではなかろうか、と思います。


咳がまた激しくなってきたので、そろそろ寝まーす。明日は病院に行くので、いずれにせよ会社は休みます。疾病休暇が取れるって素敵です(今の会社)。事務所勤務の時は搾取されるだけ搾取されてたような。まあ自分も好き放題やっていましたが。うふ。
ご無沙汰しております。仕事が超忙しかったわけでもありませんが、しばらく更新を怠っておりました。

本日で、勤務していた特許事務所を退職することになりました。

最初に製薬会社、次に消費財メーカー、そして現在の特許事務所と、三ヶ所で働いてきました。

転職というのは、一番最初がものすごくエネルギーがいりますが、一度転職してしまうと、あとはハードルが下がる下がる。

1回目の転職活動では、自分のような人間が他の会社で役に立つのだろうか、と不安になり、変わることへの抵抗がとても大きかったのを覚えています。履歴書はまだしも、職務経歴書を書くのは初めてで、不安なことだらけでした。また、新しい環境に馴染まなければどうしようとか。

2回目、3回目ともなると、同じことの繰り返しで、前の仕事に加えて新しい経験や業績を重ねて書いていくというだけ。ただ、その分だけ採用する側も慎重になると思います(ジョブホッパーに映ることは間違いありません)。

今度は、特許事務所ではなく、事業会社(メーカー)に行くことになりました。いくつもの会社にエントリーはしましたが、こんなクソ会社(失礼)と思っていたところから書類で落とされるなど、あまり嬉しくないこともありましたが、逆に考えれば(どうせ落ちるのなら)最初の段階で落としてもらっておいたほうが時間も労力も節約できるとも。

化学メーカー、製薬メーカーなどいろいろある中で、今度入る会社が最も高く自分を評価してくれたので、モチベーションを上げて頑張っていきたいなと思います。

またブログでも気が付いたことを書いていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。