今年も綺麗な"白い海"が見れました。


サイリウムを前後に振る様はさながら海のようで
何度経験しても多幸感でいっぱいになります。


この瞬間のために今までやってきたんだなと。




時系列は前後しましたが、
2015/7/18はBAND-MAID®の2周年のワンマンでした。


BAND-MAID®は、結成が6月であり8月にVo.彩姫が加入したため、
厳密な「周年」というものが存在しないグループであり、
つまり今回のワンマンというのは、そういう厳密な時間を気にせず銘打った
2周年ワンマンということになります。


そのような2周年ワンマンも、前回のワンマンからすると実に8ヶ月ぶりで
通っている自分達にとってもかなり久しぶりのワンマンでした。
(これだけのファクターがあって盛り上がらない訳がない)


開場時にアンコールラストで振ってもらうサイリウムを配布しましたが、
用意した280本はほぼ全て配布が完了して、eggmanのキャパが約300ほどと考えると
過去最高の動員だったと思います。

後に公式TwitterとメンバーがSOLD OUTだったと報告しています。














ライブ本編ですが、
全部で実に18曲やっており、曲数においても過去最大となっています。
(そりゃ、7月前半に一切ライブやらないわけですよ←)


18曲中、約半分に当たる8曲が音源化されていない新曲であり、
既存曲は、2曲(Big Dad / Bitter Sweet Love)以外全てやったことになります。


しかもこの8曲の新曲は、ワンマンで初披露の楽曲もありましたが、
全て今年3月以降に披露された曲なので、単純にもう楽曲増えたなと。


そして、なにより嬉しいのが、
今回のワンマンより全て自分達のオリジナル楽曲だけで
セットリストが組めたことです。


今までのカバーもそれはそれでレア感あってよかったんですが、
人のコピーはどこまでやっても人のコピーでしかないので、
自分達の曲だけでというところはほんとに嬉しかった。


そして内容ですが、
M1は今のBAND-MAID®の流れを作った楽曲であるスリルでした。


多分、殆どの人がこれを聴きに来たんじゃないかな?
現在YouTubeにフルでアップロードされている楽曲がこれとM15.REAL EXISTENCEのみであり、
各レコード店などで音源が廃盤になっていることを鑑みると、
逆に言えば「これしか知らねぇ」って状況で見に来ているわけです。


ワンマンだし、2周年とは言え、よく見に来てくれたなというか
BAND-MAID®というコンテンツに対しての期待値の表れのように思います。


M4.Bye My Tearsは、今回のワンマンで楽しみにしていた一曲。
グループとして一番最初にやった一曲というエピソード抜きにしても好きな曲です。


M7.FREEZERは5/5のMilky Wayでお披露目して以来一回もやらなかった曲です。
てか曲名も当時決まっていなかったのでセトリ公開されて知りました←
あの日はライブ来ていた身内もそこまで多くなかったので、
この曲は割りと初見とか常連とかいう枠にハマらないでフロアが全員0ベースで聞けた楽曲だと思います。


M10、M11は全く未知の新曲でしたが、2曲ともめっちゃ好きな感じでした。
Vo/Gt.ミクちゃんがメインを担ってる方は特に最高だった。。(他意はない)


M12.EverGreenは、今年一回も披露されていない曲です。
対バンでは、その対バンにあった楽曲を披露するとメンバーも言ってましたが、
今年に入ってからは更に"ハードロック路線"というスタンス(ある意味では制約)のため、
全く見る機会のない楽曲でした。
後は単純に楽曲が昔より増えたから余計にってのも理由であるでしょう。
でも、ワンマン当日の朝に「タオル回しちゃうあの曲」ってミクちゃんが書いてて
やってくれだなと嬉しかったです。笑


M13.Knockin' on your heartは、BAND-MAID®楽曲では一番可愛い曲です。
でもやってることはサークルモッシュで暴れるスタイルなんでめちゃくちゃ楽しい一曲
(去年まではサークルモッシュなんてやってなかったけどw)
この曲も路線に合わないからとやる頻度はめっきり減ってたわけだけど、
みんなこの楽曲は好きだったし、やりゃ盛り上がる鉄板中の鉄板曲だし、
企画やワンマンだけでもやってくれるのはありがたい。




M14の前にMCが入りました。
Knockin'の後のMCだから最初は休憩的ポジションでいたフロアもいつしかこのMCに見入ってました。
MCのお題は2周年ということで「今後の目標とかやりたいこと」でした。
1周年ワンマン見てた人はここでMCの流れがわかるわけです。
彩姫→歌波→MISA→ミクの順番で喋った後、最後に喋ったリーダー廣瀬茜のMCは圧巻でした。


語られた言葉を鮮明に思い出して書き出すことは難しいけど、要約すると
「スタッフやライブハウスの人への感謝」
「バンドとして2年という長い時間を過ごせることは珍しい事」
「上手く行くことばかりじゃないけど、メンバーのお陰で続けてこれたこと。」
「ロックだのメタルだのそういうジャンルに囚われる自分達でいたくないこと」
「箱やイベンターや対バン相手からのファンの評価」
「ここまで導いてくれたファンに対する感謝」


聞いた後、毒素がスーッと抜けていくように、脱力しました。
スッキリしました。気づいたら泣いてました。
端的にいうと、こちらの不満?(不安?)として感じていたこと、その中のいくつかはメンバーとも
普段の対バンで話すことはありましたが、ともあれその一切を解消するような言葉でした。


端から見て、BAND-MAID®って勢いあるなーって思われているでしょう。
定期的にワンマンや音源出して、海外からも注目されて、、、
実際に久しぶりの知り合いに会うと「BAND-MAID®すごいじゃん」ってよく言われます。
自分がずっと見てきたグループだから誇らしげになる一方、
「けっこー泥臭いグループなんだぜw」って思います。


4月、5月くらいは正直言うとこのグループ迷走してました。
本人達は確固たる意思を持ってやってたとは思うけど、それがフロアにいるオーディエンスまで伝わなかった。
基本的に言わなきゃ伝わないのです。その伝えるというフェーズを無視して「私達のスタンス」を言われても、
それはどうやったって伝わってないのです。
それでもメンバーの事を知ろうとした結果「こういうことがしたいんじゃない?」と"察する"日々でした。


この時期は事務所とファンと本人達の見ている世界は別物な気さえしました。
だから通えば通うほど、よくわからんことやってるなーって印象ありました。
別にあれこれ内部事情含め話せってんじゃないけど、なんか一番大事は言葉を聞けていなかった。


つまりは、ただ「こういう方向に進んでいきます。」という宣言が聞きたかっただけなのです。


最近よく比較対象にあげられるベビメタも武道館2daysやった上で、「これからは海外に進出していきます。」
って宣言してから海外に行ったわけで。。
そういったことなく「海外がー」「ハードロックがー」ってのを聞いて、自分達が過去に見てきたものはなんだったのかと。


路線どうこうの前に、自分がこのグループを一番最初に見た時に、
「なにこれめちゃくちゃカッコイイ」
「そこらの男のバンドより全然上手いしロックじゃん」
「最近のロキノン系では聴けない硬質な音してるな」
と感じたから2年通った今があるわけで、何を今更と。


他のバンドさんからはよく聞くセリフですが、「その日のお客さんはその日見に来てくれた人だけ」
それと相反するどこぞの誰にアピールしてるかわからんセトリとか辟易する時期もありました。


でもメンバーだって、上からも下からも板挟み状態であるにも関わらず話し聞いてくれたり、
改善したこともいくつもあったりと、頑張ってくれていて、


それが、茜のMCによく現れていました。
ずっと聞きたかった宣言を聴けて、死ぬほど嬉しかったです。


ワンマン後の飲み会でも仲間と、モヤモヤした部分が晴れたねって話してました。


そして、茜のMCの最後に、マイクを通さず自分の言葉で、
「これからも着いてきてください」


色んなことが頭を駆け抜けていって泣きましたね。ええ。


直後、楽器を鳴らすメンバー


M14.夜明け前


多分今回のベストソングでしょう。少なくても自分達の中では...
常々この曲を好きだとメンバーにも言ってきたし、Twitterでも発言してきたけど、
このタイミングで持ってくるとは...


あのMCを受けてからのAメロ

「キレイ事ばかりは唄えない
わかってる
君が思ってるほどそんなに強くないから
それでもあの日見せてくれた笑顔に
何かが崩れ落ちたの」

ってヤバかったね。この曲何もできなかった。


この曲を好きな理由って、歌詞がいいとか曲調が好きとか楽曲としてクオリティ高くて
隠れた名曲だと思ってるのはもちろんなんだけど、数あるBAND-MAID®楽曲で一番エモいが最大の理由。


BAND-MAID®ってみんなで楽しく暴れて笑って終わろうぜって現場だし、
口下手メンバーばっかで、他バンドさんみたいにMCで刺さるようなこと言えないしw
(それ故に先の茜のMCとかヤバイのです)
でもそんなとこも心地よくて好きなんだけど、


この曲だけは、普段無いエモーショナルな部分が見え隠れするから大好きです。
昨年、深夜のRadioに出た時のちょっとノイズの乗った夜明け前は最高でした。


そして、完全に浸ってる中、M15.REAL EXISTENCEにて本編〆。
やっぱどこまで行っても騒いで終わろうぜのBAND-MAID®は素晴らしいよ。


アンコール明けは、M16.Summer Driveと新曲のM17.Shake Thatで盛り上がって
M18.FORWARDで本当の本当にラスト。


FORWARDでは、事前にお渡ししていたサイリウムを使用していただき、
会場が白く染まりました。


この会場を見ると、ほんと準備してきてよかったと思える最高の瞬間です。


この場を借りて、ご協力ありがとうございました。


ちなみに、BAND-MAID®では白のサイリウムしか使用していませんが、
アイドルではないから推しの色的なものが無く、一番イメージ的に中立な白にしてます。


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終演後、サイン会が無くなったため、
ワンマンについてちゃんと話せなくて、今もムズムズしてます。


それは次のお楽しみにします。


あれこれ書いてきましたが、総括すると、
ワンマンはバンドマンらしく余計なギミックを使わないでライブの熱量だけで成立させました。


そしてそのワンマンはワンマンとして引きづらないで、もう明後日ライブ入れているのとか
良いグループとマネだなと思います。


こういうとこに魅せられた俺らと昨日初めて魅せられた人がまたどっかのライブハウスで
出会えることを願っています。


たまにだけど、見に来てくれてる人もありがとう。
なんか同窓会チックになって嬉しいわ。


そしてそして、今回のワンマンでも色々協力してくれたみなさんありがとうございます。
大変助けられました。一人でなんでもかんでもできないので、協力してくれる仲間がいてよかったです。


どうぞ今後とも宜しくお願い致します。




最後に、茜の言うように、バンドを続ける大変さは火を見るよりも明らかで、
わかりやすい形で言えば、「活動休止」「解散」なんてワードです。


実際、対バン相手で解散してったグループもかなり見てきたし、
その中には俺らが好きなバンドもいたわけで。。。


でも毎回のように通ってたかと言われればそうでもないし、冷めた見方すれば「他現場」
なので、自分らにはどうしようもないことだと目をつぶってきたとこもあり。


一方、ことBAND-MAID®に限っては、それこそライブはほぼ全て行ってて、
行ってるからこそわかる部分もあって、よくあるファンがずっとメンバーを褒めてるばかりの
現場にはなりたくないと思っていて、見かけ上平和に見えても、そこにあるのは空虚以外のなにものでもないと思ってます。
(そしてそういうグループは大抵売れていかない)


だから、(あくまで自分の意見として)伝えられることは伝えるつもりです。
簡単に負のワードなんて考えさせないよ。


それこそが今はまだ地下バンドの距離感だからできることなんだから。




願いが叶いました。やるじゃんw





失速せずに羽ばたけ!!!
(今回横断幕に書いた言葉)





着いていきます(*´ω`*)



2周年おめでとう!!!!