先日,身内に不幸がありました。

仕事もお休みをいただき,自宅と往復する日が続きました。

通夜・葬儀と慌ただしく時間が過ぎ,体力だけが確実に消耗していました。

けれど,「死」の実感が湧いてこないのです。

この人は本当に死んだのだろうか。

なんか全然実感がわかないのです。

ただ。

出棺の時には自分でも驚くほど涙や感情があふれました。

このひとは何を思って死を迎えたのか。

このひとは私をどう思っていたのか。

このひとは周りからどう思われていたのか。

このひとは天国に行けるのだろうか。

死とは何か。別れとは何か。

かなしみや悼みを精一杯表しながらも,淡々と葬儀を進めなければならない遺族。

この複雑すぎる「死」への感情を,子ども達にどう説明したらいいのだろう。

そんなことばかり考えていました。

ただ一つだけ,未来への願いがあります。

自分の「死」より先に子ども達の「死」を見たくない。

そんな覚悟は絶対にするまい。

そう心に誓いました。

これだけは胸を張って言えます。