sakura2005

毎年この花だけは,なぜか特別です。

本来は「出会い」とか「決意」とか,そういうものを匂わせるものなんでしょうけど。

 

今年気づいたのは,この花の美しさはきっと枝にあるのではないか,ということです。

短くて儚げに見える薄紅色より,もっと繊細で,けれど力強く花を支える枝。

あの細い腕に零れんばかりの花をつけ,葉をつける。

 

そういう見かけの上品さと,影の力強さに日本人は心動かされたのかもしれません。

 

 

春は別れの季節,そして出会いの季節。

過去にとらわれ,まだ引きずっている心に,桜の花は「区切りをつけろ」と諭しているようでした。