※ 数日に分けて書いたものですが、
書いた日によって、文体が違っていました。
面倒くさいので、統一しないで、
そのまま掲載します。
作曲をする方へ
メロディーを、ただ、音符の組み合わせとして考えれば、
無限にあることになりますが、
実際には、人間が聞いて、気持ちいいと思う音楽は、
だいたい、傾向が決まっているものです。
これから、絶対に、いい曲が作れるコード進行
(和音の連続的な構成)をお教えします。
わかりやすく、C(ハ長調)で表すと、
F→GonF→Em7→Am7
です。
これを、ピアノの弾き方で説明すると、
F : 左手でF(ファ)、右手でA(ラ)・C(ド)・F(ファ)
GonF : 左手でF(ファ)、右手でB(シ)・D(レ)・G(ソ)
Em7 : 左手でE(ミ)、右手でB(シ)・D(レ)・G(ソ)
Am7 : 左手でA(ラ)、右手でC(ド)・E(ミ)・G(ソ)、またはG・C・E
F→GonFは、左手のベースの音がFのままで、
右手の3音が、すべて1音(2度)ずつ上がる。
GonF→Em7は、今度は、右手の音がそのままで、
ベースの音が1音下がる。
Em7→Am7は、マイナーでのドミナントからトニックへの
進行そのもの。
このコード進行=和音の流れが、とても気持ちがいいので、
“万能なコード進行”なのです。
具体的には、
松任谷由実(荒井由実)の「卒業写真」の
♪人ごみに流されて 変わって行く私を
の部分は、このくりかえしです。
また、
小田和正(オフコース)の「Yes-No」の
♪君を抱いていいの 好きになってもいいの
♪君を抱いていいの 心は今どこにあるの
の部分も、このくりかえしです。
2017.5.26
先日、磯丸水産に行ったとき、
山下達郎の「あまく危険な香り」
という歌も流れていました。なつかしい。
(記憶が定かではないので、この後の
「あまく危険な香り」に関する内容、
少し違っているかもしれません。)
この歌、
キーはGだとすると、(A♭かな?)
出だしの
♪あなたの思わせぶりな口づけは
のところのコード進行、
G→F#m7→B7→Em。
(ちょっと違う感じもする)
ビートルズの「イエスタデイ」の出だしの
ところと同じ。(ちょっと違う感じもする)
「イエスタデイ」のキーはFなので、
F→Em7→A7→Dm。
Em7♭5ではなく、Em7にして、
A7→Dmにつないでいくのがミソ。
「イエスタデイ」が名曲すぎるので、
このコード進行を使っている曲が多い。
2017.5.29
話の流れで、ビートルズの「イエスタデイ」
を引き合いに書いてしまうと、
終わりの方の
♪I believe in yesterday ~
のコード進行は、
Dm7→G7→B♭→F。(キーはF)
「イエスタデイ」はB♭につないでいるが、
Dm7→G7→Gm7→C7→F だったり、
Dm7→G7→Gm7→Gm7onC→F
のようなG7の使い方をしている曲が
かなり多い。
ここから、さらに発展していて、
すごいと思ったのが、
サザンオールスターズの「いとしのエリー」。
「いとしのエリー」のキーはDなので、
上のG7はE7になるのだが、
「いとしのエリー」では、E7ではなく、
E9を使っている。
♪これで最後のLady
の“Lady”の部分がE9。
「いとしのエリー」のメロディーですごいところは、
この箇所だと思うのだが、
まちがいなく、このE9が効いている。
また、終盤、
♪エリー my love so sweet
を2回くりかえすところの、
1回目の“so sweet”のあとのコードもE9。
あと、英語で歌っているイントロ部分の出だし、
♪Ah you should go back
の“go back”の部分もE9。
この部分もすごいと思う。
2017.5.30
これまで、何回かに分けて書いてきた、
いいメロディーによく使われているコード進行。
特に、以下の2つが典型的なもの。
キーをCに統一して、改めて書きだすと、
イエスタデイの
C→Bm7→E7→Am7
卒業写真、Yes-Noの
F→GonF→Em7→Am7
実は、この2つを、うまくつなげて使っている歌を
1曲だけ知っている。
これまでに書いてはいなかったが、
Am7からFにつなげるのに、間に、
Gm7→C7
を入れるのも、よくある手法。
これも使って、
C→C→Bm7→E7→
Am7→Am7→Gm7→C7→
F→GonF→Em7→Am7→
Dm7→Dm7onG→C→C
というコード進行で作られている歌。
それは、
多岐川裕美の「酸っぱい経験」。
あの女優の多岐川裕美が20代の頃に出して、
ヒットした歌。調べたら1980年の歌。
♪シャツのボタン 2つはずしただけで
♪ほかの人の視線気にしてる
♪あなたおいくつ と冷やかせば
♪むきになる人 モンシェリー
このコード進行は、本当に典型的なものを、
本当に典型的な形でつなげている。
今でも通用すると思う。
2017.5.31
おしまい。