注)本文は2013年5月に10日間でイタリアを旅した時の記録である。
前回からお読み頂いている方は、このまましばしのお付き合いを。
逆に今回が「初めまして」と言う方はコチラ
を参照されたし。
帰りの飛行機の席はKさんのご厚意で、いつも行動を共にしていたマダム達と一緒にして頂いた。
往路は話し相手も無く淋しい思いをしたが、おかげで楽しく過す事が出来そうだ。
飛行機が水平飛行になったところで最初のドリンクサービス。
赤ワインをもらってマダム達と旅の思い出話に花を咲かせる。
1回目の食事は往路同様、イタリアンと和食の二者択一。
当然の事ながらイタリアンを所望する。
内容は副菜+主菜+デザート+パン+ドリンク。
副菜はパルミジャーノ・レッジャーノ、生ハム、オリーブの盛り合わせ。
主菜はラビオリを使ったホワイトソース仕立てのグラタン。
デザートはキウイとパイナップルのフルーツサラダ。
熱々旨々のグラタンに、気の利いた副菜達・・・。
マダムからのお裾分けもあり、至福のひと時を過ごす。
食事の内容もさることながら、絶好のロケーションにも恵まれた。
座席が配膳室のすぐ目の前なので、ワインの調達がとてもラクなのだ。
あぁ・・・なんたるシアワセ。
行きとはまるで異なる好環境に気を良くし、ついつい飲み過ぎてしまったのは言うまでもない。
成田まで残りあと1時間と言うタイミングで2回目の食事が供される。
ハム、モッツァレラ、オリーブの盛り合わせにヨーグルト、パン、クロワッサン、ドリンクが付いた朝食メニューだが、自分のような呑兵衛にとっては立派な酒肴になってしまうのだ。
普段なら帰国モードに入るのだが、こうなるともう止まらない。
この旅最後の食事を心ゆくまで堪能する。
7時40分、無事に成田国際空港に到着。
楽しかったイタリア10日間の旅はこうして幕を閉じたのである。
終章~エピローグ~
本当に良く歩いて食べて飲んだ10日間だった・・・。
これが旅を終えての偽らざる感想だ。
若干の詰め過ぎ感は否めなかったが、名だたる観光名所をくまなく回れたのは大きい。
青の洞窟やポンペイ遺跡を見損なったのは悔やまれるが、可愛らしいトゥルッリや美しいヴェネツィアなど楽しい思い出も沢山出来た。
もし再びこの地を踏む機会に恵まれたなら、次は北イタリア一本に絞って旅してみたい。
そして今度こそウルヴィーノのヴィーナスとビステッカ・アラ・フィオレンティーナとの対面を果たすのだ(笑)
ツアーで出された料理はどれも似たり寄ったりの内容だったが、プラトで宿泊したダティーニでの夕食だけは忘れる事が出来ない。
中でもミネストローネの素朴でノスタルジックな味わいは特筆に値する。
一方、ツアー飯以外でのベストメニューは、どれも佳品揃いで甲乙つけ難い。
あえてひとつだけ挙げるとすれば、カプリ島で食べたスパゲティ・マーレと言ったところか。
宿泊ホテルが街の中心部にあれば、もっと食べ歩きも楽しめた事だろう。
それが叶わなかった事は悔やまれるが、その分素晴らしい仲間達との出会いがあった。
そのおかげでかけがえのない濃密な10日間を過す事が出来たのだから・・・。
旅の間中、甲斐甲斐しく面倒を見てくれたKさんをはじめ、色々とお世話になったマダム達、さらにはこの旅を通して出会った全ての皆様に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
2018年5月 巴里の恋人 記
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現在、世界味紀行(フランス編)を鋭意執筆中。
はたして公開は何年先になる事やら・・・(笑)