歴史の中に入るー「ベルリン・天使の詩 Wings of Desire」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

―子供は子供だった頃 いつも不思議だった―
―なぜ僕は僕で
君でない?
なぜ僕はここにいて
そこにいない?―





「3分間写真を撮ると他人の顔が出てくる街」ベルリン。
人が生まれるずっと前から
世界を“外から”眺めてきた天使。
「天使」のイメージを一変させてくれた映画だ。だって
  ロングコートのおっちゃん二人
なんだもの(笑)。




どのシーンが好きとか言えないくらいどこも好きだが
初めにハマったのは図書館!
あそこ行きたいよー!マジっす本当っす!
ああ天使なら壁すら気にもせず何処へでも行けるのにね。
それとも、ここにいても私の戯れ言
聞いてくれてる?(笑)




もうひとつ大好きなシーン。
サーカスのブランコ乗りマリオンに恋をした天使は
「死んで」人間になる。




アスファルトにキスをして、空から落ちてきた天使の鎧(?)で目を覚ます。
人間になった彼は両の手を擦り合わせ寒さと暖かさを知る。
傷口から流れる血は何色?
“生まれて(?)初めて”のコーヒーはどんな味?
・・・初めて観た時は、このシーンが観たくて観たくて
何度も繰り返して、窓の外がすっかり明るくなっても
まだ繰り返してた(笑)。





面白いのは映画の撮影の為にベルリンへやってくる
“コロンボ”ピーター・フォーク。
彼がまるで天使を導いているかのようにもみえるから不思議。
ねぇ兄弟。





―天使は人に恋すると死ぬ―
 「世界の外はもういい 歴史の中に入りたい」
と人間になった彼は
彼女を探す。





同じ頃、マリオンはサーカスの仲間と別れて
ひとりつぶやく
  「いまここで感じる
   いつでも感じられるはずの幸せ」
いつでも“いま”を受け入れてきた人の言葉は素敵だ。




そうそう、彼女が足を運んだライヴのシーン。
びゃぁ~んと加減が好きです(笑)。いかにもベルリン(?)つーか
アメリカ大陸には絶対ない味。
・・・ひょっとして、ピーター・フォークは、天使だけじゃなく
観てるこっちまで導いてるのかもね。



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後に「シティ・オブ・エンジェル」というリメイク版も公開されたが、舞台が変わるだけで全然違う。まるで別の映画です。その辺がやっぱロードムービー、なんだろうな。
そしてこの映画は「時の翼に乗って」という続編につづく。