エルサルバドルからひたすら北に、アメリカ・シアトルに小旅行。シアトルは2年ほど前に4ヶ月弱過ごした思い出のある街。

 やっぱり違うなぁと、ふと思う。

 時間通りに電車が走り、自動車は整然と道路を走り、街にはほとんどゴミは落ちてなく、高層ビルが立ち並ぶ。とても洗練されている。

 街を歩くときも、後ろを確認することをふと忘れる。エルサルバドル、特に首都を歩くときはいつも緊張し、警戒しているが、シアトルではなんとなくの安心感も漂う。

 そして何よりの違いと言えば、やっぱり気候だろう。

 最高気温30℃超のエルサルバドルから、最高気温10℃前後のシアトルへ。

 そしてさらにシアトルの北部で登山。登山道入り口には雪はないものの、登るにつれてちょこちょこと雪が見られるようになり、最後には一面が雪景色。ここの気温は3℃だった。

 そしてこの登山をしたその日に飛行機に乗り、エルサルバドルには翌日の昼間に到着。気温はやはり30℃超。


 その土地に長く住むようになると、やはりそこでの習慣が当たり前のものになってしまう。到着した当時にはとても新鮮に感じていた考え方の違いや言葉の違いが、もはや当然のものになってしまう。そんな時、ふとまったく違う性質を持った街を訪れて、外から自分の住む街を眺めると、「あれれ?やっぱり随分違うなぁ」と視点を新たにできる。長く住むことで見えてくることもあることは確かだが、ふと違う街を訪れてみるのもきっといい。