第5話:4WDの底力【史上最強の極みへ・・・編】 | GREEDオフィシャルブログ †ホムログ† Powered by Ameba

5月11日 23:30 天和時峠 頂上












相馬「そうか・・・。わかった」









ピッ・・・・・・・










ギャラリー1「晋冴さんまで負けるなんて。夢でも見てるんですかね・・・?」












相馬は傘を差したまま、道路を歩く・・・・・











ザァァァァァァァァァァァ・・・・・・・・・・・!






相馬「これが・・・現実か。なかなか手強い相手が来やがったもんだな」














第5話:4WDの底力









5月12日 10:10 垣閊峠 上り 第2区間






ウォォォォォォォォォォォン・・・・・・!




そこには垣閊峠で走りこむ人物がいた。




それは・・・・・・






ギャアァァァァァァァァァァァァ!!





プロジェクトDのヒルクライムエースであり、ロータリー使いの高橋啓介である!








オォォォォォォォォ・・・・・!プシュンッ!!




啓介「ここが次のコースか。何やら緩やかなコーナーと突然と来るヘアピンが特徴か





ギャアァァァァァァァァァァァ!!



少々手こずりそうだな。今はとにかく・・・コースを覚えないとな」







その頃、頂上では・・・・・・







ドドドドドドドド・・・・・・・・・




祐夜「フゥ・・・・・・・」(タバコ吸いながら



哲也「祐夜さん。ここでタバコなんか吸って大丈夫なんですか?」







オォォォォォォォォォォォォ・・・・・・・・・!




祐夜「まぁいいんだよ。高橋啓介が練習しているみたいだし・・・


この時間だとコースマーシャルが多いからな。あえて練習しない方向なんだ」



哲也「なるほど」










5月12日 22:14 垣閊峠 頂上








ドドドドドドドドドド・・・・・・・・・




啓介「聞いてくれよ史浩。アスファルトが波打っててこうだぜ・・・・・


昔のF1みたいにそこらじゅう火花を飛ばしちまう・・・


足回りのテストをいくつか試しているんだけど、なかなか上手く行かないんだよなぁ」



史浩「意外にブリザードゴーストのリーダーも、手こずっているみたいだ」



涼介「啓介。わかっていると思うがこのコースの前半区間は、かなり車が跳ねる。


コースの先まで見渡せる程にコースを暗記しないと厳しくなる。気をつけろよ?」



啓介「おう!まぁ任せなって」





カチャカチャ・・・・・・・・






赤月「祐夜。このコースはそんなにキツイのか?」



祐夜「いや・・・さほど難しくは無いんだが。コースの路面状態が偉く跳ねるときているんだ


なかなか足回りが決まらなくてな。フゥ・・・・」(タバコ吸いながら



赤月「なるほどな・・・」



哲也「祐夜さん。注文の通りにしてみたんでこれでテスト走行してきて下さい」



祐夜「わかった」






ドドドドドドドド・・・・・・・・・・




宮口「一応、フロントよりリアに加重かけているのでド派手なドリフトは控えてくださいね」



啓介「おう」





ドドドドドドドド・・・・・・・・・・・




哲也「フロントに加重かけて、ウイングのダウンフォースを控えめにしている為、少々扱いにくくなってますので気をつけてください」


祐夜「わかった」





オォォォォォォォォォォ・・・・・!ゴアッ!!






祐夜のNSXと啓介のFDはプラクティス開始する・・・








22:16 垣閊峠 下り 第2区間








オォォォォォォォォォォォォ・・・・・・・!!






ゴアッ!ウォォォォォォォォォォン!!





祐夜( コース自体は難しくはないのにこの路面ときたら・・・

なんとも面倒な事に跳ねる場所が全てランダムな事なんだよな。



ギャアァァァァァァァァァァァァァァ!!




とにかく跳ねる場所を覚えておかないと・・・! )







垣閊峠 上り 第3区間







ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!




啓介( リアタイヤが飛ばないようにしたのはいいが・・・少しだけ操作性が怪しいという所か


この程度・・・俺の腕でなんとかしてやるぜ!Dのエースはだッ! )




ギャアァァァァァァァァァァァァァ!!




オォォォォォォォォォォォォォォ!プシュン!!





そこで対向車側からライトが写る・・・・・









ドォォォォォォォォォォォォォン・・・・




祐夜( ・・・・・・・・・・・・・・ )






ドォォォォォォォォォォォォォン・・・・・




啓介( ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ )




ゴアッ!オォォォォォォォォォォォォ!!





祐夜( いい腕しているな。高橋啓介・・・・・さすがという所か )



ウォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!




啓介( あれが関西最強と呼ばれた祐夜。すれ違っただけで物凄いオーラを感じ取れたぜ )










22:20 垣閊峠 頂上







ドンッ!!




濱岡「やれやれ。第1防衛ラインも呆気無くやられる・・・・・か


良い体験になったんじゃないか?あいつらにとって」




ドンッ!!




星川「おそらくね。僕達も張り切って行こうよ


なんたって第2防衛ラインって訳だしね」




そこにいたのは第2防衛ライン、チーム・ホムラの二人である。







史浩「そろそろ始めたいのですがよろしいですか?」



濱岡「あぁ。結構だよ」



史浩「では・・・先行か後攻。どちらしますか?」


濱岡「先行で行かせてもらうよ」




史浩「わかりました。おーい!ポジションついてくれ!!」








オォォン・・・ウォォォォォォォン・・・!




二人は車をスターティンググリッドにつく









濱岡「チーム・ホムラの濱岡だ。よろしく」



啓介「プロジェクトDの高橋啓介です」






自己紹介を終え、二人は握手する









ドドドドドドドド・・・・・・・・!






史浩「じゃあカウント行きます!






オォォォォォォォン!!ゴアッ!!




5・・・・4・・・・・




ウォォォォォォォン!オォォォォォォ・・・・バシュン!!





3・・・・2・・・・





ウォォォォォォォォォォォン・・・・・!!





1・・・・GO!」









♪Stop Your Self Control♪





ゴアッ!ウォォォォォォォォォン!!




ついに第2防衛ラインの第1戦目が始まった!










ウォォォォォォォォォォォォン!!




啓介( さすが4WD・・・・スタート直後だとやっぱり遅れてしまうか。


これだから4WDは嫌いなんだよなぁ・・・・・








オォォォォォォォォ・・・・・バシュンッ!!



バカっ速いからよ・・・ッ!! )









オォォォォォォォォ・・・・・!プシュンッ!!



濱岡( 上手い・・・・!この路面でよくついて来れるな。

だが、まだ本番でもないんだ・・・! )





オォォォォォォォォォォ・・・・・・!





オォォォォォォ・・・・・・・ウォォォォン!!




ウォォォォォォォォォン!!




2台の車はストレートからのフルブレーキングを開始する・・・・・





ギャアァァァァァァァァァァァァ!!




コーナー入っただけで少しだけR33とFDとの距離が離れる






啓介( クッソ!FDはコーナリングマシンだってのに遅れてしまうのか・・・・・!


チッ・・・!セッティングのミスか・・・?! )




ゴアッ!ウォォォォォォォォォォン!!







22:21 垣閊峠 頂上






史浩「なぁ・・・涼介。最近、啓介に出すアドバイスがイマイチ分からなくなっているんだが。


今日のアドバイスはどういうものなんだ?」



涼介「フッ・・・大して難しい事は言ってないさ。戦い方によっては相手を出し抜ける・・・・・・・」



史浩「相手を・・・?」



涼介「あぁ。ここまで手強い奴等と戦うとなれば、いずれ意地でも超えなければならない壁が出てくる」



オォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!





史浩「それって?」




涼介「俺の気持ちはもう先にいる。どんな壁でも乗り越えて成長しないと意味はないんだ



俺たちも・・・・プロジェクトDも・・・・・!」







22:22 垣閊峠 上り 第3区間











オォォォォォォォォォォォォ・・・・・!





ウォォォォォォォォォォォォン!!



啓介( なんつーかな。上手いけどなんだ?


4WDのパワーは俺から見れば、どこでもスパートかけたりパワーの差で引き離す事だってできる


ギャアァァァァァァァァァァァァァ!!




なぜそれをしない・・・・・・?待っているのか? )







第3区間を過ぎた辺りから啓介は、そう感じていた。


だが・・啓介が思っている予想とは大幅に違ったのである。



それは・・・・・・・・・・・






オォォォォォォォォ・・・・・!プシュンッ!!





濱岡( なんでだ・・・・!?前半から全力で逃げて勝負つけるはずだった。


それが尚、引き離せないだと!このR33でもか!? )







オォォォォォォォォォォ!バシュン!!





啓介( ・・・・・・・・・・・・・・ )




ゴアッ!ウォォォォォォォォォォン!!




濱岡が操るR33のテールランプを見つめながら走っている啓介。


啓介の顔は何かを待っているような表情していた。


恐らく、啓介は感覚的にいつでも相手のスパートを身構えているのである。




ウォォォォォォォォォォォォォォン!!




濱岡( まずいな。全力全開で逃げていたせいか・・・タイヤに限界を感じる!


ヒルクライムでフロントがタレる事はなかったな・・・・ )



ギャアァァァァァァァァァァァァァァ!!




二台がヘアピンコーナーを突破した辺りから、啓介の勝負魂に火を付けた!!








啓介( この先は約7秒のロングストレート・・・!


ここで勝負できるか大博打だ!頼むぜ・・・FD!! お前の底力が頼りだッ!!)







♪解き放つ時・・・♪






ウォォォォォォォン!!オォォォォォォォォォォ!




啓介はアクセルベタ踏みで勝負に出る!!





ゴアッ!!オォォォォォォォ・・・・!プシュンッ!!



濱岡「なっ!?このロングストレートで並ぶだとッ?!」



啓介「頼むFD!!意地でも負けられねぇんだ!奇跡を起こしてくれッ!」



オォォォォォォォォォォォ・・・・・・・!






約7秒間続くロングストレート・・・!そこで前に出るのは・・・・?










ウォォォォォォォォ・・・・・バシュンッ!!







オォォォォォォォォォォォォォォォォ!!




啓介( クッ・・・・・・・!! )


濱岡( クッソ・・・・負けてられるか!4WDの底力はここからだッ!! )




ギャアァァァァァァァァァァァ!!



濱岡( 嘘だろ?!クソッたれ・・・まだ終わったわけじゃない!! )






濱岡はアクセルベタ踏みでFDに食いつく!






オォォォォォォォォォォォォォ!





啓介( とんでもねぇな。まだ食いつける余裕があるのか・・・ならば




ギャアァァァァァァァァァァァァ!!




ここから食いついて行けたら大したものだぜッ!ついて来いよッ!! )






オォォォォォォォォ・・・・・・バシュンッ!!







濱岡( なっ・・・・・!?動きが変わった?!







ウォォォォォォォォン!



なぜだッ?!差が縮まらなくなった?まさか・・・・






オォォォォォォォォ・・・・・!プシュンッ!!




こんな大事な所でタイヤが終わったという事かよ?! )




ゴアッ!!ウォォォォォォォォォン!




前半から全力で逃げていた濱岡は、タイヤの余力を考えずに走っていたせいか・・・


ここに来てタイヤの食いつきが甘くなり、途中で速度が落ちていく






オォォォォォォォォォ・・・ドンッ!!




この時点でプロジェクトDの勝利となったのである!





次回はついにブリザードゴーストの祐夜が登場!


あの伝説となった走りはまだ健在なのか・・・?気長にお楽しみ下さい!




啓介「頭文字D!!」