事前に撮影した、頚のレントゲンやMRIの画像を携え、M医師の紹介状を手に、総合病院を訪れた。
こんな大きいところは、5分診療だと覚悟していたけど、結構しっかり時間をとってくれた。
頚に関しては、ヘルニアがみつかったものの原因不明。
痛みの根本原因は、リウマチ炎症とも、なんともわからない。
正直、原因が分からないのが1番困る。
治療のしようがないのだから。
しかし、気持ちは落ち着いた。
そして、頚にリウマチの進行は見当たらないと言われ安心した。
その点については、かなりホッとした。



M医師からの紹介は頚だけだし、これで診察は終わりだと思っていたのだけど、総合病院のドクターKは、手首も画像診断しましょうかと言ってくれたので、急遽撮影することに。
もう固まっているのはわかっているのだけど、もしかしたら、何とかなるかもしれないし、診てもらおう。



曲がらない手首の撮影は、ちょっとだけ大変だった。
技師が言うように方向を変えることが出来ないから。
3方向ぐらいから撮影して、ドクターKの元へ。
かなり軟骨が磨り減っている。
前よりまた悪くなっていた。



「 あなたのリウマチは重症です 」



このころには、もう理解できていた。
自分のリウマチは、決して軽くない。
中程度でもない。
重いのだ。とても重いのだ。
身体が長い間ずっと訴えていた。
もうずっと。
痛くて痛くてたまらないのだから。
痛み出してから、何年経つのだろう。
ギリギリと骨の音がする。
じっとしていても、骨がはずれそうな感覚。
関節が皮膚を破って飛び出してきそう。
もっと早くに治療強度を上げないといけなかった。



「先生、自分でもわかる気がします。このままじゃいけないと。なので、M先生のところへ転医して積極的治療を希望しました。M先生も同じことを言っておられました。そして、お薬を増量・追加してくれました。まだ始めたばかりです 」



ドクターKも、積極的治療すべきだと。
治療強度を更に上げたほうがいいとの見解だ。
「脅かすわけではないけど」
「骨が離れて手がブラブラになる人もいるんですよ」



そして、生物学的製剤の話も出た。
もう治療を先延ばしにしている場合ではないのだ。
すぐにでも導入しないといけないのだ。





リウマチ記録10