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ついに探偵社に・・・!

姉と2人で探偵社と思われる建物に入った。


依頼をするためだ。


大体の料金は電話で聞くことができたので、軍資金は用意…できたつもりだ。


とにかく話を聞いてもらって、いち早くおじさんを探してもらおう。


なかに入ると物騒なものや怪しい雰囲気は無く、普通にこざっぱりとした一室だった。


ひげもじゃのタンクトップかいかつい背広の悪魔超人みたいな人が出てくるのか


ドキドキしながら待っていたが、そのどちらでもない好青年風のお兄さんが出てきた。


意外!というのとカッコイイ!というので2人でキャイキャイ言っていたけど、本当はそれどころじゃない。


ちゃんと、おじさんを探してもらえるかどうかが問題だ。


お兄さんはまず、叔父さんに関して知っていることを教えるように言った。



よい探偵 わるい探偵 ふつうの探偵

とりあえずその黄色い冊子の「探偵」「興信所」「調査会社」を当たってみた。


何件か大々的に広告しているところはなんだか高そうだ。


おばさんの写真がやけに怪しいのもなんだか信用できない。


お求めやすいお値段で、きちんと調査してくれるようなところはないだろうか。


すると1件の探偵社のページに目がとまる。


そこは、調査が成功しなければ全額返すという他にはないシステムを取り入れているところだった。


「そうとう自信があるんだね」

「っていうか、むちゃくちゃお客の立場で考えてるよね」

と、よいところが見つかったので私たち姉妹ははしゃいでいた。

施設の住所

まずおじさんがいきているかどうか知りたかった。


おじさんは交通事故でアタマを強く打ってから、記憶が途切れることがある。


施設に入っている理由は肺の病気ということになっているが、直接的な原因はそれだ。


母や伯母さんはもう深くかからない方がいい、と言ってるけど、私にはそれが不思議で仕方がない。


兄妹として育ってきた人間の行方がわからないというのに、なんで心配しないんだろう。


もし、姉が行方不明なんてなってしまったら私は絶対に不安になる。


現に、姉と私は自分の兄がいなくなったかのように戸惑っているのだ。


まず、おじさんが今いる施設のくわしい住所を知る必要がある。


どうする?


私はとりあえず母から聞いていた施設の名前をインターネットで検索してみた。


すると、検索にはひっかかったけどホームページは閉鎖されていて、住所や電話番号を知ることは出来なかっ


た。


しかし、そんな名前の施設は存在するようである。


つぎに、電話番号案内で大体の住所と施設の名前を告げたところ、該当するような登録はありませんとの答えが


返ってきた。


病院を兼ねた施設であるのに、電話帳登録してないなんて一体どういう事だろう。


とにもかくにも、自分で出来るような事は全部試した。


それでもわからないとなると・・・、私の手はとある黄色い冊子へと伸びていた。