レバレッジ効果
独立起業・セルフチェック vol.22
今回は少し視点を変えて、資金面からのお話をします。レバレッジ効果とは「てこの原理」のことです。つまり少ない資金で大きな効果を生みだす方法、他人資本を利用して効果を高める方法です。
いろいろ書いてますが簡単に言うと、手金だけではできない商売を、借金してやる、ということです。
日本政策金融公庫(昔の国金)の、創業者向け無担保無保証の融資枠は1,000万円までです。自己資本は、融資額の1/2は用意しておく必要があります。つまり、手金が500万円あれば、1,000万円まで融資を受けられる可能性があります。詳しくは下の政策金融公庫のHPをご覧ください。
http://www.k.jfc.go.jp/yuushi/atarasiku/04_shinsogyo_m.html
ということで、いくらレバレッジ効果といっても、借金には返済が付いてきます。P/Lの計画をもとに、きっちりとした返済計画を建ててください。そして、やはり借金の割合、レバレッジの割合ですが、日本政策金融公庫の基準通り、また成長の速度を考え、
自己資本比率は1/3~1/2
が適正であると言えるでしょう。いろいろ見ていますと、自己資本比率を1/3以下に下げるくらい借金するとキャッシュフローが苦しくなるケースが多いようです。また、自己資本比率を1/2以上にすると、安全性は高まりますが、成長のスピードが遅くなります。
折角の起業ですから、財務面もしっかり考えて計画を立てましょう。数字が苦手な方は、お近くの中小企業診断士にご相談ください。
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