捏ね上がった生地を醗酵容器(パン用コンテナやボールなど)に入れ、キャンバスで覆う。
先輩から教わったとおり、
何の疑いも持たずにずっとそうしてきました。
空気がうんと乾燥する冬の寒いある朝。
パンチ(ガス抜き)時に、
生地の表面がひどく黄色く皮張っているのがとても気になりました。
「そうか。
乾燥を防ぐつもりのキャンバスが乾燥していれば、当然生地の水分を奪って吸ってしまうんだ。」
それ以来、
ビニールで覆い、
その上から、殺菌作用のある蛍光灯の光を遮断するために、
キャンバスをかぶせるようになりました。
生地は心地よく醗酵してくれます。
え?
生地がビニールにくっつかないかって?
大丈夫。
手粉なんか振っておかなくても、
醗酵の状態の良い生地はきれいにはがれてくれます。 パン衛門