クリボウシオーストラリアマルハシの鳴き声は「原始的な言語」 | パンデモニウム

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※何度かのブログフォーマット変更により改行ポイントがずれてしまい、ほとんどのページがガタガタになっております。
読み難くて申し訳ないです。

 ↓ AFP(2015.6.30) より

 

オーストラリアに生息する鳥が、音をつなぎ合わせたり組み合わせたり

した鳴き声でさまざまな意味を伝えているという研究結果が29日、

発表された。

こうした技能は人間に特有のものと考えられていた。

オンライン科学誌プロス・バイオロジー(PLoS Biology)に掲載された

同論文の研究対象は、オーストラリア奥地で発見されたクリボウシ

オーストラリアマルハシ

 


クリボウシオーストラリアマルハシ01

研究者の間では、クリボウシオーストラリアマルハシが鳴き声を

さまざまなパターンに組み合わせていることは以前から知られていた

が、それに意味があるとは考えられていなかったと、論文の主執筆者

のスイス・チューリヒ大学(University of Zurich)のサブリナ・エンゲッ

サー(Sabrina Engesser)氏は言う。

 

「1つのさえずりの中で音のアレンジを変えても全体のメッセージは

変わらないようです」とエンゲッサー氏は言う。

研究チームはこの鳥の鳴き声を研究し、状況によって鳴き声の

パターンが異なることを発見した。

例えば、研究チームが「A」と「B」と名付けた2つの鳴き声が組み合わ

されて「AB」となると飛翔中の鳴き声になり、「BAB」となるとひなに餌

を与える時の鳴き声になる。

これらの音を再生すると、クリボウシオーストラリアマルハシは異なる

反応を見せた。

餌を与える時の鳴き声を聞いたときは自分の巣を見て、飛翔中の鳴き

声を聞いたときはこちらに向かってくる仲間を探すように目をやった

という。

 

「意味のない音を組み合わせて新しい意味を生み出す能力が人間

以外に認められたのはこれが初めてです」と論文の共著者である

チューリヒ大学のサイモン・タウンゼンド(Simon Townsend)博士は

指摘する。

研究チームは、この研究によって「私たちが現在使っている複雑な

言語体系出現の初期段階と思われるものが明らかにされた」として

いる。

 

 

クリボウシオーストラリアマルハシ

  ・・・鳥綱スズメ目オーストラリアマルハシ科オーストラリア

   マルハシ属

    英名:Chestnut-crowned babbler(栗色冠チメドリ、といった

   ところですが、ハシリチメドリ科とは近縁に当たります。)

    体長:21~23㎝、体重:約50g

    南オーストラリア東部の乾燥・亜乾燥地帯の固有種

 

まだまだ他の種でも、言語を持つものはいるはずで、それぞれの

言語体系を明らかにして欲しいですね (^ω^)

 

 

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