↓ TBS NEWS(2012.5.16) より
アメリカで24歳の女子大学院生が、いわゆる「人食いバクテリア」に感染し、左足
を切断した上に、一時心臓が停止するなど、重体となっています。
元気だったはずの女性を襲った突然の悲劇に、地元ではショックが広がって
います。
「今月1日、エイミーさんは、この川で遊んでいた時に誤って転落し、左のふくら
はぎを22針縫う大けがをしました。そしてその際、人食いバクテリアとも呼ばれる
細菌に感染したのです」(記者)
エイミーさんの左足は感染後、細胞が死に始め、3日後に切断。
お腹の一部も壊死し、一時心臓が停止するなど、瞬く間に深刻な状態になったの
です。
感染したのは、エロモナス・ハイドロフィラ。
水辺にはどこにでもいて、飲んでも下痢程度で治まりますが、深い傷口に感染
した場合、極めて強い力を持つことが、まれにあるといいます。
「24~48時間以内に極めて深刻な症状を引き起こします。菌自体は日本にも
いますし、世界中のどこにもいます」(専門家)
↓ wsbradio.com より エイミー・コープランド(Aimee Copeland)さん
↓ Wikipedia より エロモナス・ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila)
15日には通っている大学がエイミーさんのために献血を募り、大勢の人が集まり
ました。
「とてもショックでした。どうしてエイミーにこんなことが・・・って、みんな言ってい
ます」(エイミーさんの友人)
エイミーさんは今後、さらに指を失う可能性が高いとみられていますが、家族や
友人らは一刻も早い回復を祈っています。
多くの場合、経口に因る腸炎、魚介類などからの二次感染に因る食中毒ですが、
傷口から感染すると、皮膚や筋肉などの軟組織に拡がります。
後者の場合は症状が深刻で、最近では溶血性尿毒症症候群、熱傷からの敗血
症、咽頭蓋炎などの呼吸器系感染症を引き起こすことが確認されています。
劇症型A型溶血性連鎖球菌といい、エボラ出血熱といい、潜伏期間から発症、
症状の進行が早いですね。
追記(2012.7.5):7月2日、エイミー・コープランドさんは、両手と両足の一部など
を切除したものの、一命は取り留め、米ジョージア州の病院を
退院、今後はリハビリ施設に移り、義肢を使った訓練を行うという
ことです。
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