『ザ!世界仰天ニュース』 匿名の毒殺魔 | パンデモニウム

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日々の気になるコト・モノを万魔のごとく脈絡なく取り上げていきます

※何度かのブログフォーマット変更により改行ポイントがずれてしまい、ほとんどのページがガタガタになっております。
読み難くて申し訳ないです。

8日の 『ザ!世界仰天ニュース』 は、絶体絶命からの大脱出!危機一髪SP

として、3つのテーマでしたが、その内の一つ、



救世主は天才犯罪者


1976年1月、UK・ロンドンの病院に、カタールから一人の少女が移送された。

高熱で意識も朦朧としている状態で、検査をしても原因不明。

血圧が上昇、息づかいも荒くなり、髪の毛が束になって抜けるようになっても

打つ手が無かった。

そんな中、一人のナースが医師に、「女の子の症状が、アガサ・クリスティーの

小説で、タリウムを使った毒殺の話の症状に似ている」と伝えた。

すぐに検査をしてみると、なんと少女の尿からは通常の10倍もの濃度のタリウム

を検出。

しかし、病院にも医師にもその治療方法がわからなかった。


そこでスコットランドヤードに相談すると、唯一タリウムの治療法を知る人物が

刑務所の中にいるという・・・。

その人物とは、世界的に有名な毒殺魔だった。

彼の助言と、彼の書き遺した日記によって、少女の治療は成功した。

カタールでは、タリウムを害獣駆除に使用している為、誤って体内に

入ってしまったらしい。


新聞では、アガサ・クリスティーの小説によって救われたと報道され、

毒殺魔が取沙汰される事は無かった。



何故か名前が明らかにはされませんでしたが、毒殺日記と云えば、

グレアム・フレデリック・ヤング(Graham Frederick Young) ドクロ

  ・・・1962年に継母を、1971年に仕事の同僚2名を毒殺した

    シリアルキラーです。

    実際に人体に毒物を投与し始めたのは、14歳の時(1961年)、

    死んだのは3名ですが、投与された「実験の被験者」は数十名に及びます。

     使用したのは、タリウム、アコニチン、アンチモニーなど。

     毒物投与とその症状について、克明に日記に記していました。

     1990年、獄中死(心臓発作)しましたが、他の囚人に殺されたとする噂も。

     2005年、日本でグレアム・ヤングを崇拝する16歳の少女が、

    実母にタリウムを投与し、殺人未遂で逮捕されています。



パンデモニウム-グレアム・ヤング01


タリウム(Thallium)・・・重金属の中でも、特に強い毒性を持ち、摂取すると

              神経障害を起こします。

               かつてはKGBの暗殺用にも使われていました。


残る2つのテーマは、

60㎏の水牛の剥製に押し潰された男

5,000ピースのジグソーパズルを巡る家族の物語

でした。







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