生きてます。

「ごめんなさい」って言えないのがこんなに苦しいんだ。もう何を謝ればいいのかすらわからないくらい罪に罪を重ねてて、全部終わらせるためにここに来た。

浜松にいたとき、生活のリズムが少しずつずれていって、最後の数週間は眠れないまま朝がきてた。軽度の砂糖依存が相まって、寝起きは頭が重くて身体がだるい。洗濯は私の役割だったけど、だんだん出来なくなって責められるのが嫌で乾燥機を使ってごまかしてた。夜バイトに行ってなんとか自分を保って、バイトでの失敗を伝えたいけど伝えられなくて、気付いたら毎晩お風呂場の鏡に話しかけてた。

話してるとわかるから興味ないこと。自分のことでいっぱいいっぱいなんでしょ。普段のこともあまり話さなくなって、必然的に大事な話しは出来なくなった。

毎日「死にたい」って呟いてる自分に吐き気がした。

それを抑えるために食べて、太って、醜い自分が嫌になってまた食べての繰り返し。

与えられて恵まれてる環境に感謝できない自分が嫌で消えてしまいたかった。

友達が来る前日に、「明日が終わったら死のう」と思った。バイトをサボるつもりはなかったけど、サボったら追い詰められて死ねるんじゃないかって思った。甘かった。ずっと出来なかったことが、急に出来るわけがない。

悩んだ末に夜行バスに乗って東京に来た。
「誰でもいいから殺して欲しかった」
お金を稼ぐ方法は知ってた。5日間歯を喰いしばったら、快適な生活を手に入れることができた。
こんなクズの周りには自然とクズが寄ってきてすぐ殺されると思ってたのに、何故か優しい人ばっかりで、まだ生きてる。

友達や彼氏と会う約束までして、嘘で塗り固める自分を想像して憂鬱になる。


半年後。




星の王子様を読んで、大人になると数字の話ばかりするというのに共感して、そうはなりたくないなって思ったことを、ふと、思い出した。
今の私は数字の海に溺れてる。体重、お金、月日、年齢。足掻いたら余計に苦しくなって、深く深く沈んで誰もいない海底で眠りたい。

「若いうちから経営学を学んで独立して成功して、そしたらその後は好きなことして暮らせるよ」って言う人によく出会うけど、素直に聞いてる振りしてるだけ。純粋そうな子を演じてる。何も考えてない馬鹿だって思われてもいい、固く閉ざした扉のノブにも触れてほしくない。こうやって言う人に限って、皆一緒の方法で幸せになるって思ってるから、すごいなって思う。その行動力があったら、私はとっくに死んでると思う。人が望むものが綺麗なものとは限らない。寧ろ、忌み嫌われて拒まれるようなどろどろしたものを、わたしは愛したい。

過去の自分が的確過ぎて笑ってしまった。

ちゃんときた。
今、全て投げ出したい。
何かに没頭してないときは、心の中で呪文みたいに唱えてる。ずっと繰り返し唱えてるから、たまに口が滑りそうになる。
こんなこと考えてる私はきっと人間失格で、叫び出したいのを呑み込んで、声を押し殺して泣いて泣いて泣いて、自分は絶対に責めない。

結局は他人だから、関心がないのも、わかりあえないのも、自分が可愛いのも、しょうがない。

私もあなたも恵まれてて、それに気付いてなくて、腹が立って、でも言えない。
今の立場で言うのは違う気がする。

君に話したい。きっとまたイラッとするけど、全部ぶつけられるから、大丈夫。
笑って受け止めて、見当違いのこと言うから腹が立って、それでも最後には笑ってる。