「中国歩けばお茶にあたる・・・」
ということわざがありますが、(嘘です(-.-"))
中国を歩けば自然にお茶のある風景を目にします。 

 私が初めて上海を訪れたのは1996年。
お茶のある風景は当時からずっと変わらずなのですが、
この約10年で上海の人のお茶の愉しみ方が大きく変わったなあ~~なんて実感しております。

なにせ、今時の上海小姐は(小姐=若い女の子のこと)お茶する?といえば、
スターバックスだってあるは、中国茶を味わうならおしゃれな中国茶藝館で癒しの空間でゆっくりと・・・のスタイルですもの。ほんと、お友達と気軽にお茶する風景は東京の子と変わらなくなってきました。   

皆さん驚かれますが、むかーしから見られた中国人の変わらないお茶スタイルは

①背の高いガラスのコップに茶葉をぱぱっといれて(結構適当に)
②やかんからお湯をじょ~~~♪とかけるだけ
③あとは茶葉が開くのを待って召し上がれ  

簡単!便利!カップヌードルとほぼ同じスタイルなのです。
このスタイルは昔も今も全く変わっていませんし、きっとこれから先も不動の1位をキープするのだろうなと確信しております。  

ちなみに昔も今もガラスのコップに熱いお湯が入りすぎるので、すぐにコップを持ち上げて飲めないないのも中国式(^-^)。淹れていただいたお茶を飲もうとするとコップの上部を熱そうにこわごわと持って飲むのですが、どうしてだろうか?今まで見たほとんどの人がガラスのコップの上部を必ずといっていいほど親指と人差し指(または中指)の2本ではさむように持つのが当たり前のように同じ光景を何度も見ました。

本当に熱いせいか通常のコップを持ち上げるような手つきは1杯目では見たことがありません・・・・。  

まあ、こんなこと気にしているのは日本人のしかも?私くらい?なのだろうか・・・と思ったりもするのですが・・・。このコップにとってがついていたら良いのに・・・ああ・・でもそれならマグカップでも良いのか・・・・、ああでも茶葉を鑑賞するからガラスでないと駄目なんだろうな・・とか・・・こんなに長く考えていられるのも私だけなのかも知れませんね(笑)。  

そのせいか、まだ今のように発展していなかった98年頃の上海で
「中国茶習いたいんだけどどこかない?」と何人もの中国人に尋ねましたが、
①~③の手順を言われ、それ以上何をしたいの?とよく聞かれたものでした。お茶屋の子に聞いても同じ状態だったので、とりあえず時期を見送ったのはいうまでもありません。  

それに当時はとにかく建築ラッシュ!ラッシュ!で古い建物を壊しては新しいものを作り始めた時期だったので、今では信じられないほど新しくたったおしゃれな茶藝館も皆無に等しかったくらいです。

ただ、変わらずあるのは豫園の「湖心亭」くらいかな。
そのせいか、どんなに新しい茶藝館がたってもここで飲む中国茶がいちばんおいしいし、落ち着く場所の理由なのかもしれません。上海に行ったら、豫園「湖心亭」で是非是非お茶してみてくださいね。

あ、そのすぐ近くの南翔小龍包を食べることもお忘れなく!
中国のお店はなぜだか?持ち込み可能なところ多いのですが、私は何度も小龍包をテイクアウトしてそれを持って湖心亭に入りました。ここいうアバウトなところは嬉しいですね。  

ついつい本題からずれそうになりましたが・・・・・ 

次はお茶スタイルの持ち歩きの定番「空き瓶を利用したスタイル」です。どのようなスタイルかと申しますと・・・

①ネスカフェなどのコーヒーの空き瓶に茶葉をいれる。
②お湯を注ぐ
③蓋をしめて持ち歩き、いつでもどこでも飲める♪

とこれまた簡単です。
①のネスカフェなどの空き瓶を利用するのが大きなポイントです。
そして自宅から持ってくるので皆さん茶葉だけでなく色んなものが入っています。
たとえば・・・

①クコの実 だけの人 味はすっぱめ。
②高麗人参 だけの人 かなり土っぽい味。
③普通の茶葉だけの人  ④茶葉を花茶のブレンドの人 

などなど、一人一人の個性が光るマイ瓶です。
タクシーの運転手はもちろんのこと(タクシーに乗ったら運転席の椅子と後部座席の間ぐらいによく固定しておいています)、銀行員の人だってマイ瓶の持ち主です。

そしてデパートの定員さんまで必ずマイ瓶があり、喉が渇いたら誰にも気にすることなく(接客中でも気にしないとこがポイント)ぐぶぐび飲んでおります。  

ここ5年くらいで接客に力をいれているのでマイ瓶撲滅運動というと大げさですが、昔は売り子さんの足元にあった瓶がすっかり消えてしまったデパートもあります。でもでもしっかり従業員専用の各フロアの裏口に瓶置き場があり、フロア中の定員さんのマイ瓶がずらりと並んでいるんですけどね・・・。  

日本で中国茶というとなんだか小さい急須用意して、ぐい飲みみたいなので飲まなきゃいけない・・・・あああ!急須にお湯なんかかけるんだっけ?とお思いの皆さん、飲み方なんて色んなスタイルがあったっていいんです(^-^) 。          「もっと気軽にお茶を愉しんでみませんか?」