子どもの「もしも 」は未来に向いてる。可能性だ。
もしもボクに翼があったら、もしもタイムマシンがあれば、もしもJリーガーになれたら・・・・ってな。
でもおとなの「もしも」は過去にしか向かない。後悔や愚痴だ。
もしもあのときああしていれば、もしもあのときああしてなければ・・・
( 「希望ヶ丘の人びと」 重松 清 )
う~~~んなるほどな~・・・・と唸ってしまったわ。
確かにそうだよね。
なんでなんだろう?
今回この言葉に“はっ”とさせられました。
いつまでも過去じゃなく未来を向いていたいものです。
重松さんの本、今回初めて読みましたけどすごく読みやすかった。
ご本人も、作中の人物も40代の設定だったから共感する部分も多々あって。
主人公と亡くなった妻の中学時代の同級生が中心となった物語なんだけど、出てくる思い出話なんかがねいちいち“わかるわかる~”って(笑)
くたびれかけてきたオヤジ達、それこそ悩みも多くついつい後ろ向きになってしまう。。。
でも子供の為には頑張るんですよ。
出来ればそんなオヤジ達に読んでもらいたいと思う作品です。
普通の人々の普通の物語。
特別何か事件が起こるわけじゃないし、とっぴな設定もどんでん返しも無い。
なのに途中じんわり涙が沸いて来たり、含み笑いしてみたり、気分爽快になったり・・・・
普通ってスバラシイ。
そして・・・・
この物語には「希望」がある。
まったくもって普通の人の普通の「希望」が。
前に向かって歩いている限り、道はぜんぶ希望の道なんだ ――――
( 「希望ヶ丘の人びと」 重松 清 )
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