恐竜博2016のスピノ骨格組立作業を見てきました | 化石の日々

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オフィス ジオパレオント代表のサイエンスライター 土屋健の公式ブログです。
化石に関する話題,ときどき地球科学,その他雑多な話題を書いていきます。

3月8日から、恐竜博2016が開催されます。

いつもはこうした企画展では、主として内覧会にお伺いして、速報的な記事を書いているのですが、今回は別件取材と重なってしまいました。゚(T^T)゚。

そこで、メインを飾るスピノサウルスの全身復元骨格の組立見学会に参加。
約2時間かけて組み立てられるそのようすを見てきました。

2014年に発表された“新モデル”ですね。

その一部をまずは写真で紹介します。

こちらはまだ箱の中の骨盤。
恥骨の小さいこと!



そして、頭骨。



組立は、まず骨盤をつり上げるところから始まって……。



前半身へと進みます。



そして……。続きは動画で(^^
一部始終をタイムラプスで記録しました→ https://youtu.be/xAURZi46vCY



完成すると、こんな感じです(あまりにも長いので、尻尾の先まではおさめきれず)



前に回ると結構な男前。



この復元骨格は、世界2体目とのことです(1体目は現在、ミラノとか)。
恐竜博2016のために制作したモデルとのことで、これはやはり見ておくべきでしょう。

頭ではわかっていましたが、実際に眼にすると後脚の貧弱さと前脚の迫力に結構衝撃を受けます。また、展示が低いので、頭や背の“帆”を身近に感じることができ、なかなか興奮します。

会場では、向かいにティラノサウルスの骨格もあるので、ぜひ、細部まで比較してみてください。


恐竜博2016は、3月8日から。
詳細情報は、公式HPで→ http://dino2016.jp/


【宣伝】
スピノサウルスの新旧モデル、および関連研究については、
拙著、白亜紀の生物 下巻  にも収録しています。
もちろん、全身復元骨格の迫力の写真も!
恐竜博とあわせてお楽しみください(^^

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