エディアカラ生物群が陸生だったのではないか、という内容です。
そもそもエディアカラ生物群とは、いわゆる「カンブリア爆発」に先立って確認される多細胞動物群です。これまでに知られている限りでは、生命史上はじめて登場するセンチメートル単位以上のサイズをもつ“大型動物”で、基本的に軟体性で、浅海~深海に生息していました。
オーストラリアをはじめ、ロシアやナミビア、カナダなどの世界各地の30サイト以上から化石が発見されています。
その分類的な見解は、研究者によってわかれています。
体のつくりがカンブリア爆発以降の動物たちとあまりにことなるため、現在の生物とは連続しない、という見方もあります。
……と、いうのがこれまでの見方でした。
(エディアカラ生物群/ふぉっしるより許諾を得て掲載)
今回、natureに掲載されたのは、アメリカ、オレゴン大学のグレゴリー・J・レタラック氏によるもの。
化石そのものへの研究ではなく、地層に注目した、というのが新しいところ。
電子顕微鏡を使って観察したり、化学分析を行ったとのことです。
対称は、オーストラリアの地層です。
その結果、レタラック氏は、この場所がとても「浅海」とよべるような場所ではないことを導きだしました。
それは、基本的には「潟」であり、事実上「陸」ともよべる環境だというのです。
しかも、年平均気温8℃、年間降水量160mmという寒冷乾燥な場所とのこと。
この分析結果は、大きな意味をもっています。
このような環境下では、「クラゲやイソギンチャクのような」と形容されてきたエディアカラ生物群の「軟体性」が保てません。
レタラック氏によれば、ディッキンソニア(Dickinsonia)のような“動物”は、実は地衣類や微生物の集合体で、キクロメデューサ(Cyclomedusa)も同様のもの、パルヴァンコリナ(Parvancorina)さえ菌類、ということになります。
つまり、エディアカラ生物群は多細胞動物ではないとなるのです。
ちょっとこれはオオゴトですね。。。
もっとも、論文ではあくまでもオーストラリアに限定しての分析結果であることを示唆していますし、この見解が研究者のコンセンサスを得ているというわけでもないようです。
しかし、エデァイアカラ生物群に対しての“謎”がまた一つ投下されたわけで、非常に興味深くあります。
今後の展開が気になります。
なお、エディアカラ生物群に関しては、この本が詳しいです。
洋書ですが、ご興味のある方はぜひ、どうぞ↓
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化石そのものへの研究ではなく、地層に注目した、というのが新しいところ。
電子顕微鏡を使って観察したり、化学分析を行ったとのことです。
対称は、オーストラリアの地層です。
その結果、レタラック氏は、この場所がとても「浅海」とよべるような場所ではないことを導きだしました。
それは、基本的には「潟」であり、事実上「陸」ともよべる環境だというのです。
しかも、年平均気温8℃、年間降水量160mmという寒冷乾燥な場所とのこと。
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このような環境下では、「クラゲやイソギンチャクのような」と形容されてきたエディアカラ生物群の「軟体性」が保てません。
レタラック氏によれば、ディッキンソニア(Dickinsonia)のような“動物”は、実は地衣類や微生物の集合体で、キクロメデューサ(Cyclomedusa)も同様のもの、パルヴァンコリナ(Parvancorina)さえ菌類、ということになります。
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