1億年前の送粉者 | 化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常

1億年前の送粉者

おしべからめしべへの花粉の運搬には
いくつもの方法があります。
風(風媒),水(水媒),虫(虫媒)…。

虫媒は被子植物に多く見られる方法ですが,
一体いつから始まったのでしょうか?

その最古の証拠が発見されました。

ふぉっしるニュース
虫媒の最古の証拠が発見されました。

その証拠が発見されたのはスペイン。
約1億年前(中生代白亜紀前期)の地層から発見された
琥珀の中に,体に花粉をつけた虫が入っていたそうです。

この虫についていたのは
イチョウかソテツの花粉。
幼虫に花粉を食べさせるために花粉が付きやすい
毛を進化させたと考えられています。

ちなみに,イチョウの花粉はこんな形をしています。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-イチョウ花粉

大きく口が開いています。

懐かしい(^-^)。
実は大学時代白亜紀の花粉の研究をしていました。

懐かしついでに,

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-スギ花粉

これはスギ花粉。
本来はただの球ですが,
化石ではこのように大きく裂けた状態で出てきます。

面白い形をしているのがマツ花粉。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-マツ花粉

風船が3個くっついたような形をしています。
これで遠くまで飛んでいくことができます。

---
今日もご訪問ありがとうございます。
応援よろしくお願いします。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-人気ブログランキング