化石の出る時代
今までカンブリア紀やジュラ紀などの時代を
ブログやふぉっしるなどでも普通に書いてきましたが,
今まで詳しく説明していなかったので,
今回は,地質時代について書きたいと思います。
地球の時代は古いほうから順に
始生代(または太古代),原生代,顕生代に分けられます。
顕生代は約5億4200万年前から現在までを指します。
多様な生物が存在し,化石も多く発見されています。
ふぉっしるで扱っている化石もほとんどが顕生代のものです。
とはいえ,「顕生代」という言葉は,化石の時代を表現するときには
まず使われません。
化石の時代を表現するときには,
「古生代デボン紀」や
「中生代白亜紀」といった表現をします。
これが一般的な化石の時代の表現の仕方です。
顕生代は大きく,古生代,中生代,新生代の
3つの時代で構成されます。

上の図が,顕生代の時代区分を表したもの。
International Stratigraphic Chart (2010)を基に作成。
もう少し大きい図はこちら。
古生代はさらに,
カンブリア紀,
オルドビス紀,
シルル紀,
デボン紀,
石炭紀,
ペルム紀
の6つの時代に,
中生代は
三畳紀,
ジュラ紀,
白亜紀
の3つの時代に,
新生代は
古第三紀,
新第三紀,
第四紀
の3つの時代に分けられます。
新生代は地層が新しく,多くの情報が得られるので,
新生代の化石を扱うときには,
さらにもう1つ細かい時代を使います。

上の図が新生代の時代区分を表したもの。
International Stratigraphic Chart (2010)を基に作成。
もう少し大きい図はこちら。
古第三紀の最初の時代,暁新世を表したいときは
「新生代古第三紀暁新世」と書きます。
これから時代が出てきたときに
この図を思い浮かべていただくと,
どのくらい前の時代か想像しやすくなると思います。