アンモナイトの世界 | 化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常

アンモナイトの世界

今日はアンモナイトに関するお話を。

アンモナイトは平面らせん状に巻いた殻をもつ
軟体動物です。
(ふぉっしるのアンモナイトコーナー
いろいろなアンモナイトがあります。)

殻の形を見ると巻貝のようにも見えますが,
イカやタコの仲間です。

殻の中にイカのような軟体部が入っていたと考えられています。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-アンモナイト

アンモナイトの殻はいくつもの部屋に分かれています。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-アンモナイト内部

この部屋は「気室」と呼ばれています。
気室の内部はガスで満たされており,
浮力を生じさせていたと考えられています。
殻口から,殻の半周分から1周分までは区切りがなく,
ここに軟体部が入っていたと考えられています。
アンモナイトが成長するにつれて軟体部が前に移動し,
殻の中では新しい気室が作られていきました。
気室は「連室細管」という細い管でつながっています。
連室細管を使って,新しくできた気室内の海水を
排出していたと考えられています。

アンモナイトの殻の構造や成長の仕方はオウムガイに似ていますが,
実はアンモナイトとオウムガイの関係は遠いです。
このお話はまたあとで。

アンモナイトについては,これらの本がお勧めです↓


アンモナイト学―絶滅生物の知・形・美 (国立科学博物館叢書)

北海道 化石が語るアンモナイト
早川 浩司
北海道新聞社
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上の2冊はアンモナイトの構造や生態などについて詳しく書かれています。

アンモナイト -アンモナイト最新化石図鑑 蘇る太古からの秘宝-

世界中のいろいろなアンモナイトが載っています。

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