そうそう、私が持ってる本ではないのですが、要件事実について調べるときに重宝している本があります。
有名な本なので言わずもがなかもしれないですが、
- 要件事実マニュアル 第1巻(第3版)総論・民法1/岡口 基一
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- 要件事実マニュアル 第2巻(第3版) 民法2/岡口 基一
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岡口裁判官の書いた要件事実マニュアル。
主に実務家向けだと思いますが、要件事実の学習において辞書的に使うのにも非常に使いやすいです。
要件事実を学ぶと同時に、論点がどの要件、抗弁再抗弁等のどの段階に位置づけられるかも整理することができます。最新判例までしっかり組み込まれている点もよいです。
ただし要件事実の考え方そのものを書いた本ではないので、その点の習得は別途、問題研究や類型別をやる必要があります。
自分の頭で考えたあとに、答え合わせとして使うのが受験生にとっては望ましいのかなあと思います。
私は図書館で必要なときに適宜参照する、という使い方をしています。
問題研究、類型別だと載ってないとき、民法の京大本をやっててわからない要件事実があるときに参照したり、説が分かれてて潮見、山敬先生たちはこう言ってるけど結局実務はどの要件事実で動いてるの?とか思ったときに、一応の答えとして、なるほどーと思うっていう使い方とか。
新司法試験的には当然これを全部理解する必要はないと思います。
要件事実の重要性についても、来年以降の傾向としてどうなるかはよくわからないですしね。
とてもわかりやすくて答えが全て載ってるような本なので、逆にこれに頼りすぎると自分の頭で考えなくなる、そこは気をつけねばならない、という意見も以前拝見しましたので、それはそうかもしれない、と思いました。
とはいえ、便利な本であることは間違いないです。
著者の岡口裁判官はtwitterにもおられますが、現役裁判官にもかかわらずなかなかファンキー(?)な方なようなので、興味がある方はそちらもチェックしてみてください笑