皮膚の構造(表皮・真皮・皮下組織) | こどもの世界

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今月で秘書の仕事を思い切って辞めます。これからは苦手だった「子ども」と向き合う日々がまっています。。

皮膚の構造は大きく、表皮、真皮、皮下組織の3つに分けられる。



孤独のスキンケア 



<表皮>・・・角質層、顆粒層、有棘層、基底層からなる、わずか0.2ミリの層。

①角質層

・顆粒層から移動してくる際に核(遺伝子:DNA)、ミトコンドリアなど細胞内の器官が無くなり、ケラチン線維だけになっている。この堅いケラチン線維で出来た角質細胞は、レンガのように層状に重なって角質層を形成している。この角質細胞の間にありセメントの役割をしているのが、セラミドというタンパク質。角質層の上層に達した角質細胞は、やがて剥がれ落ちる。

・通常は角質細胞が1つ剥がれるときには、基底細胞が1回分裂するのが正常なサイクルで、このサイクルを角化と呼ぶ。この角化が正常に機能することで、表皮の厚さを一定に保つことが出来ている。

・また、角質層の表面は、皮脂腺や汗腺などから分泌された皮脂に覆われているが、これを皮脂膜と言い、通常は酸性をしている。この酸性の皮脂膜がバクテリアなどの菌の増殖を抑え、感染から防いでくれる。

②顆粒層

・有棘層から移動してきた細胞は、水分を失い少しつぶれた扁平な形をした顆粒細胞になる。
顆粒細胞は、ケラチン線維と、フィラグリンで作られた、ケラトヒアリン顆粒を持っているのが特徴。

・このケラトヒアリン顆粒の成分は、角質細胞に含まれる成分の素ともなる。

・またスフィンゴ脂質は、将来は角質層の細胞間脂質の素となる層板顆粒といわれるものも作る。


③有棘層(ゆうきょくそう)

・有棘層の細胞は、互いに棘(とげ)のような形をした細胞間橋と言われる手のようなもので繋がっている。表皮の中で最も厚い層。

・角質細胞の素となるケラチンと呼ばれるタンパク質を作りながら顆粒層に向かって移動。
有棘層の上層まで来た有棘細胞は、細胞内でケラトヒアリン顆粒と呼ばれる顆粒を作り始め、顆粒層に移動する。

④基底層

・表皮の最下層にある細胞の集まりで、ケラチノサイトメラノサイトランゲルハンス細胞で構成されている。

・その中で最も多いケラチノサイトは、細胞分裂することで次々に新しい細胞を作り出している。作り出された細胞のうち1つは、上の層の有棘層に移り、有棘細胞と呼ばれるようになる。
メラノサイトは、色素細胞と言われ、必要に応じてメラニンを作り、ケラチノサイトに配分する。ランゲルハンス細胞は、皮膚の免疫を保っている。



<真皮>・・およそ2ミリの層。

・ほとんどが、タンパク質線維と基質からなる。
このうちタンパク質線維の大部分がコラーゲンで、2%ほどがエラスチン。コラーゲンは、皮膚の強さ(ハリ)を支える成分で、エラスチンを支える役目も果たしている。
エラスチンは皮膚に弾力を持たせる役目をする。

・そのコラーゲン線維とエラスチン線維の間を充たしているのが基質で、プロテオグリカンと言われる成分からなるゼリー状。真皮中の水分のほとんどが基質にあると考えられている。

・またコラーゲン線維とエラスチン線維、基質を作り出すのが線維芽細胞と呼ばれるもの。
この細胞は紫外線に弱くダメージを受けると、コラーゲンやエラスチンの質や量に影響を与える。

・真皮内には毛細血管や神経組織も通っている。


<皮下組織>・・皮下脂肪のこと

・エネルギーを蓄えたり、外部からの衝撃を吸収したり、体温の調整を行う。

・皮下組織の厚さは、身体の部位、年齢、性別、肥満度によっても差があるが、頭部、顔の皮下組織の厚さは、およそ2mm程度と言われている。





上記内容は韓国の美容学校で学んだ内容をもとにしています