タナカの新機構ガスカートリッジタイプリボルバーのカシオペアシステム搭載SAAシングルアクションアーミーシビリアンだ。タナカはガスリボルバーにペガサスシテムを導入しオートマチックを凌駕するパワーを持たせ、新しいガスガンマーケットを開拓したが、ペガサスシステムはシリンダー内部にすべての発射構造を内包するため(そのためにパワフルで多弾になった)、リボルバーの最大の特徴であるカートリッジのシリンダーからの着脱・・・すなわちライブカートリッジ方式にできない制約を持っていた。このCASYOPEA-カシオペア-システムはカートリッジにチャンバーとガスチャージングタンク機能をもたせ、ライブカートとパワフルというアンビバレンツな両者をうまく統合した。しかも改正銃刀法に配慮し野無法図なパワーカスタムができないようにセンターファイヤー方式をとらず、カート前面からバルブを開放する構造を採用しており、作動のリアルさと高い安全性を確保し、エジェクターもライブ作動し、実銃風の確実な排夾が可能である。またペガサス→カシオペアと星座風あるいはギリシャ神話風のネーミングも格好良いではないか。SAAにこそカートリッジの着脱が可能でパワフルなガスリボルバーシステムのカシオペアが待ち望まれた機種は無いだろう。思う存分このカシオペアSAAでファストドロウを楽しみたい。SAAすなわちコルト・シングルアクション・アーミー( Colt Single Action Army)とは、西部開拓時代に使用されていた回転式拳銃で、生産は現在でも継続されている銘銃である。通称は「ピースメーカー」で1892年から20年ほどアメリカ陸軍の制式拳銃であり、この際の制式名はM1873であった。メーカー希望小売価格18375円、別売りスペアカートリッジ6発セット4,253円、本体販売価格14700円。

■追記■2008/11/22
タナカ・カシオペアモデル所持の禁止について
タナカワークスのカシオペアモデルのS&W・M500とコルトSAA45は銃刀法取締第二条に規定する「拳銃」に該当するものと警視庁が発表しました(11/21現在)。今後は所持することができなくなり、もし所持している方は、速やかに最寄りの警察署に提出しなければなりません。タナカワークスのガスリボルバーであっても、カシオペアシステム(カートリッジにガスを入れるタイプ)が対象で、ペガサスシステムの同名のガスリボルバー(シリンダーにガスを入れるタイプ)は対象ではありません。今後は販売店やメーカーであっても預かることはできませんのでご留意ください。

このような事態は、エアガンを販売する立場の者として大変遺憾なことであり、お買い求めいただいたお客様には大変申し訳ないこととなってしまったと思いますが、お持ちのかたは速やかに警察署への提出をいただくようお願い致します。