牡蠣のビビンバ


牡蠣(かき)は“海のミルク”といわれ、“動物でんぷん”ともよばれる糖質の一種「グリコーゲン」を豊富に含みます。「グリコーゲン」は消化・吸収が非常に早いのが特徴で、筋肉や肝臓などに蓄えられ、必要に応じて即効性のエネルギーとなるため、疲労回復や活力アップに役立ちます。ほかにも、アミノ酸の一種「タウリン」、ミネラルの「亜鉛」、「鉄分」などが豊富です。「タウリン」は心臓や肝臓の機能を高めて血流を促す働きがあり、動脈硬化、高血圧症の予防につながり、さらにコレステロール値を下げ、また、筋肉にも働きかけて疲労回復に効果があるといわれます。「亜鉛」は脳の働きを助け、味覚障害を防ぐ働きがあります。「鉄分」は動物性のヘム鉄で、鉄欠乏性貧血の予防・改善に有用です。「NHKきょうの健康 2007年2月号 日本放送出版協会発行」を参考にしました。

材料(二人分):牡蠣(かき)のむき身(生食用)6個(120g)、米酢適量、水2カップ、日本酒大さじ2杯、ネギ1本(25g)(さっと茹でたのち微塵切り)、生おろしニンニク小さじ2杯、すりゴマ大さじ1杯、コチュジャン小さじ2杯、黒大豆味噌小さじ2杯、ゴマ油小さじ1杯、砂糖小さじ1杯、醤油小さじ1/2杯、白胡椒少々、人参1本(160g)(皮を剥いて細切りにし、サッと茹で、水気をきっておく)、エノキダケ120g(根元を切り落として長さを半分に切り、アルミ箔で包んでオーブン・トースターで5分間焼く)、ホウレン草1把(300g)(熱湯で色よく茹で、冷水にとって手早く冷まし、水気を絞って4cm長さに切る)、胚芽精米0.7合、糸コンニャク200g(微塵切り) (写真は一人分)

胚芽精米をよく洗い、糸コンニャクと混ぜ合わせ、0.5合分の水(分量外)で炊飯します。次に、牡蠣(かき)は流水でふり洗いし、水気をきって30分以上、米酢に浸けます。その後、鍋に水2カップと日本酒を煮立て、85℃以上で1分以上、再び水気をきった牡蠣(かき)に火を通します。牡蠣(かき)を取り出し、ネギ、生おろしニンニク、すりゴマ、コチュジャン、黒大豆味噌、ゴマ油、砂糖、醤油、白胡椒を混ぜ合わせたものに和え、15~20分間おきます。器に胚芽精米と糸コンニャクのご飯を盛り、ホウレン草を敷きつめ、人参、エノキダケ、牡蠣(かき)をのせて出来上がりです! よくかき混ぜながら食べましょう! 糸コンニャクはほとんど気づきません! コチュジャンと味噌の利いた美味しいビビンバです。


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