今更、書くなよ!

と怒られそうな話題でごめんなさい。

フランスでのバレンタインデーとチョコの話です。

知っている人も多いかとは思いますが、こちらの人達(というか、フランスのみならず欧米の文化圏の人達)は、バレンタイン・デーに女性から男性にチョコをあげる習慣はありません。

ましてや、職場などでチョコをばらまく習慣もありません。

もちろん、チョコを男性にプレゼントする女性もいるとは思いますが、それはたまたま選んだプレゼントがチョコだっただけで、「チョコ」が定番というわけではありません。

こちらのバレンタインデーは、夫婦だったり恋人同士が老若男女プレゼントを交換したり、外へ食事に出かけたり、家でちょっとした御馳走を作ったりするのが定番です。

なので、女性が男性にプレゼント(チョコ)を一方的にあげたりすることは皆無だと思います。

強いて言えば、日本のクリスマス・イブ?みたいな感じでしょうか。

と言っても、レストランを予約して今日だけは豪華な?コース料理を食べるんだ!!!

とかそういう感じではなく、ま、とにかく二人で楽しく過ごせればいいじゃない?的な感じの人が多いと思います。

花屋さんには仕事が帰りの男性達が(白髪で頭髪の薄いおじさまも)花束を買いに来ていたり、チョコレートやケーキ屋さんも男性客(ココもおじさま達もわんさかいます)が列をなしていたりします(もちろん、パートナーの女性にプレゼントするためです)。

一応、フランスのバレンタインと言えば、チョコぢゃない?!!

というイメージかもしれませんので、私のお気に入りのチョコレート屋さん(ショコラティエ)を御紹介します。

お店の名前は「ミシェル・クリュイゼル (Michel Cluizel)」。


パリの中でもフランスのハイブランドのお店がひしめき合う通り(サン・トノーレ通り: Rue Saint Honoréにあります。

このお店、パリ以外に、ロンドン、ニューヨークにも出店していますが、なんでもあるはずの日本に何故か店舗はありません。。。

日本のデパートでのバレンタインの催事で出店しているのも見たことが無いかもです。

あ、じゃあ、あまり有名じゃないのねぇ~。

なんて思うかもしれませんが、過去に、フランスのショコラティエ(チョコレート職人たち)が競い合う「サロン・デュ・ショコラ」というフランス最大のチョコの祭典で賞も取っているんです。

特に、賞を取った板チョコ類は個人的にはとっても美味しい!!!と思うんですが、なんとなく「板チョコ」ってのが地味なのかもしれませんね。。。


この板チョコ、ボリボリ、ムシャムシャ噛み砕いて食べるのでは無く、一かけらを口に含みゆっくりと溶かしながら味わうと、カカオのとてもいい香りが鼻を抜け、かと言ってカカオの変な苦みは一切無く、甘さも控えめで、癖になるほど美味なんです(個人的な感想ですが)。

原材料もものすごく厳選しているようです。

ただ、板チョコ、という地味さに加えて、カカオたっぷりでビター、更には甘さも控えめなせいか、過去にお土産でそこそこいろんな人にこの板チョコをあげたことはあるんですが、「超おいしかったーー!!!」というコメントをくれた人はほとんどいませんでした。涙

なぜ?

このお店も、バレンタイン・デーの今日はパートナーのためにチョコを買い求める仕事帰りの殿方(とのがた)達が列をなしていました☆


お店の店員さん達もいつも感じがよくって、こんな地味なチョコですが、個人的には大好きですっ♪

が、お土産に買って行って、万人が喜んでくれるかは保証できません・・・。