ニュースキャスターに惑わされるな | マイノリティ・リポート

ニュースキャスターに惑わされるな

衆議院が解散してから、テレビの政治ニュースでは微妙な空気が流れています。

急きょ開示ということで行われた自民党執行部会の会合で、麻生おろしの立役者ともいえる中川秀直氏は、スピーチをしたのち、麻生首相と握手を交わした映像が各局のニュースで流れました。が、肝心の中川氏のスピーチは口上以外はカットされていました。

先日このブログにも記事を書かせていただいた佐藤ゆかり氏などは、遊説の場で「私は反麻生でもないし、麻生おろしにも参加していない」などという始末。佐藤氏は先日ブログに書いた「第5回政経セミナー」の講演に茂木健一郎氏と共に中川氏を講演に呼んでいたはずですが・・・佐藤氏は中川氏を裏切られたのでしょうか?

さらに、各番組のニュースキャスターのコメントはいずれも、選挙は国民の民意に任せるといった、きわめてあいまいなものでした。

選挙前に声高に自民党を批判する事ははばかられるという配慮かもしれませんが、テレビ局の正社員は年収2000万とも聞くし、余裕があるのでしょうね。

フリーのキャスターならなおさら高給でしょうし、ましてテレビ局は茂木健一郎氏にこれまで相当いい思いをさせてもらっている。お茶を濁したくもなるはずです。

とくにフジテレビの報道は、選挙までの40日間のあいだに自民党に有権者の票がなびくよう、煽動しているのが明らかでした。

麻生首相が自民党員に頭を下げたシーンがニュース流れたところで、有権者には関係ありませんし、どうせ頭を下げるなら国民に謝るのが筋というもの。

政治家を出演者として扱う手前、テレビの人間が自民党に甘くなるのは仕方のない事だから、キャスターの言う事は話半分に聞いたほうがいいかもしれないと思います。

僕は、小泉政権の郵政解散以降に派遣やバイトで食いつないできた人間が同じ間違いを犯すつもりはないと信じています。政府が経済成長率がいざなぎ景気を越えたなどといっていた最中に、自分たちがさんざん辛苦を味わってきた事を忘れて欲しくはありません。

民主党員が良いかと言うとそれはまた別で、あいかわらず言動がふわふわしてはっきりしていない。

しかし、選挙後に政権交代がかなった民主党がいずれ解散するとしても、下野した自民党がこれまでと同じく緩慢な体質でいられるはずがないのです。

民主党や国民新党、共産党の支持者はもちろん、あなたが自民党に期待をするなら、なおさらこれらの他党を選んで投票するべきではないでしょうか?

自民党の支持者の皆さんには、政党の看板と日本の未来を天秤にかけて判断していただきたいと思います。どちらが重要か、言うまでもないですよね?

皆さんはどう思いますか?