猿ではにゃーて!藤吉郎じゃ‼
皆風邪はひいとらんか?
最後の日記じゃ。
この二年弱の間
援軍ありがとさんじゃ。
思えばこの平成の世に転生し
皆と過ごした日々は幸せで。
それと同時に夢の様に儚くて。
儂等がこの世でできるのは
想いを歌にして届ける事だった。
この想い、お主らの心に届いたか?
この先の未来にお主らに
辛い事や悲しい事が起きた時
これまでの様に近くで
言葉を掛けることは叶わん。
大人なのだからとか
男なのだからなんて事は関係無い。
悲しい時は泣けばいい、
辛い時は落ち込めばいい。
嬉しくて泣くのも
感動して泣くのも
それもまたえーでないか。
だがその後は笑っていてちょ。
泣いても笑っても時は過ぎる。
どうせなら笑う方がえーだろ?
【笑っていこみゃー】
【笑顔が一番じゃ】
そう儂がいつも言うのは
そういう意味なんじゃ。
誠の強き者と云うのは
戦に負け無しの者でも
泣かない者でもない。
それは。
他人を思いやれる
豊かな心の持ち主。
ごめんなさいだとか
ありがとうだとか。
そんな当たり前の事が
大人になると何故か
できなくなりがちだ。
大切な事見失うなよ。
さあ。
そろそろ時間じゃ。
皆ありがとうきちろう。
皆の笑顔忘れんでよ。
またな。
清洲城武将隊桜華組
*木下藤吉郎*