「よみがえる女神」出版記念講演会 | 鶯梅院 住職のブログ

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清水友邦さんの著書「よみがえる女神」出版記念講演会に行かさせていただきました。

古代の日本人の持っていた、女性性豊かな社会と精神性について、丹念にわかりやすく紹介されている良著です。

講演会では、世界各地の女神・地母神信仰、母系社会について、大変わかりやすく説明いただきました。
母系社会では妻が家長であり、財産も全て受け継ぐ。場合によっては「父親」なるものが存在しない社会もあるそうです。
古墳時代の前期も、古墳に葬られているのは、半分が女性。女性中心の母系社会であった事がうかがえます。
男性の副葬が増えていった時期と、戦争の増加は重なっているそうです。
女性中心の母系社会がいかに平和をもたらすか、よくわかるお話でした。

清水先生、お誘い下さいました、もんじゅ先生、ありがとうございました。

以下は、極めて個人的な感想です。

供養や祈祷の中で、戦争という異常な状態が、子々孫々までいかに怨みを残すか、実感する機会がこれまで多々ありました。
祈りの中で死者たちの怨みや怒りを感じると、政治的な正当性だの、やむおえない理由だの、そんなものは無い。少なくとも、殺戮された人達の怒りの前ではほとんど意味が無い、と感じます。
女性性の豊かな時代の到来により、戦争が無くなりますように。

また、大変個人的な話ですが、私は母親が大嫌いです。いわゆる毒親というやつで、そういう意味で、女性や母性はとても苦手です。何度か向き合う機会もありましたが、母親から受けたトラウマや悪影響を払拭し切れていません。
最近も「母親」が意識のテーマとして度々浮かびあがり、色々考えたり悩んだりする時間も増えてきました。
今回、こういったタイミングで、この本に出会い、この講演会に来れたのも、もっと考えろ、という事であったかと思います。

また、最近、神道に縁がいくらかあり、そういった流れで話を聞けたのかな、とも思いました。

oshoのサニヤシンの方々が多く集う場所に顔を出すのは、10年以上ぶりで、懐かしい独特な雰囲気を楽しませていただきました。広島でのoshoの瞑想会で一緒だった方も誰かいるかな、と思いましたが、わかりませんでした。
10年以上経ってますから、おられたとしてもわからないでしょうが。

最近瞑想中に虫みたいな羽を生やした女性のガイドのような人が出て来ることがありました。
私にオタク趣味はないんだが、なんであんな感じの方が出て来たんかなあ、と不思議に思ってましたが、講演会の中で紹介された中東の女神によく似た方がおられ、「ああ、実際にこんな神様おるんだ」と納得しました。

以上、個人的なメモ的な感想でした。