オツカレです。


決断力という点でやはり小泉元総理の足元にも及ばない。

[19日 日経]首相、小泉氏「党の方針に従ってほしい」 再議決欠席問題で  麻生太郎首相は19日午前の衆院予算委員会で、小泉純一郎元首相が定額給付金の財源特例法案を衆院本会議で再議決する場合は欠席する考えを明言したことについて「真意を測りかねるが、自民党の代議士である以上、党の方針には従ってほしい」と述べた。民主党の菅直人代表代行への答弁。
河村建夫官房長官は同日朝のTBS番組で、小泉元首相の発言について「3分の2を使うのはいかがなものか、郵政民営化で取った票だと言うが、鉄砲を撃つ方を間違えている」と指摘。同時に「民主党は国民新党と組んで郵政を国営化に戻そうとしている。そっちに向いて撃ってもらわないといけない」と強調した。
2009年度予算案の成立後の内閣改造に関しては「支持率を上げるとかよりも、今の景気をどうするのかで麻生太郎首相の頭の中はいっぱいだ。改造なんかとても考えていない」と述べ、否定的な見方を示した。

ロシアにて小泉元総理の発言は今の国民の声の代弁であろう。


ポイントは以下の通り。
・麻生首相は現在の自民党がどのような過程を経て議席を獲得したか理解していない。
・衆議院の3分の2を行使してまで法案を成立させることに若干の異論がある。
・与党が3分の2を使うという本会議が開会される場合は、私は欠席する。
・政界復帰や首相に意欲があると言う人がいるが、全くそういう考えはない。


特に300以上の議席を獲得した過程を麻生総理や自民党幹部が理解していないことを理由に「だから(前回の議決に)賛成したのと違ってもいい。私は政治家だ」とのことだ。


つまり今回の決断には300以上の議席を獲得した郵政民営化という国民の声を否定するかのような麻生総理の発言に対しての政治的な背景がある。


郵政民営化反対の旧自民党議員に対しても自民党に復党する場合は郵政民営化賛成の誓約書まで書かせたという経緯は一体何だったのか。


ハズレ社会人-小泉元首相

麻生総理も小泉元総理の郵政選挙同様に定額給付金で国民に信を問えば民意を問えば今回のような発言もなかったであろう。


再議決には出席議員の3分の2にあたる319人以上の賛成が必要となる。現在、与党の議員は334人で、16人が反対に回れば再議決はできない。


また、小泉元総理同様に欠席する議員が48人出た場合も残りの与党議員が全員賛成しても出席議員の3分の2にあたる287人に届かず再議決はできない。


麻生総理の発言
「小泉氏は(1月に)2次補正と関連法案に衆院で賛成していた。どのような意図で発言されたか真意をはかりかねているが、自民党所属の国会議員である以上、党の方針には従っていただきたい」
「みんなでがんばって取った3分の2の議席だ。小泉氏が(議席を)取ったという話と、定額給付金の話と脈絡が通じていない」


自民党の大島理森国対委員長の発言
「ああ、そういうことですかと言わざるを得ませんが、粛々と3分の2で(法案を)実現できる、こう思っております」


自民党の脇参院国対筆頭副委員長の発言
「よく言うもんだと笑ってしまった」


自民党の細田幹事長の発言
「(再可決の)方針は変わっていない。(小泉氏も)ぜひ賛成してほしい。(欠席の処分は)前例に従って考える」


公明党の漆原良夫国会対策委員長の発言
「補正予算案と関連法案に賛成しているのに、再可決で欠席するのでは一貫性がない。(他の自民党議員の造反という)広がりはないと見ている」


笹川尭総務会長の発言
「党の方針と違えば、それなりの対応はせざるを得ない」


18日時点での共同通信の世論調査では内閣支持率が13・4%まで下落している。「自身の手で解散」するかとの質問に対し「はい」と答えた麻生総理。


小泉元総理の発言に対する対応で国民の代表として国のことを真剣に考えているかどうかが判断されよう。


オツカレでした。


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