オツカレです。


AIG救済あたりから一気にクローズアップされるCDS。

[21日 CNN ワシントン]不良資産買い取りに7000億ドル 米政府案発表

ブッシュ米大統領は20日、向こう2年間で不良資産を最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金で買い取る米政府方針を発表した。米議員らは今週末、財務省および連邦準備制度理事会(FRB)の関係者と案の詳細を詰め、この1週間世界を揺るがした金融危機の軽減に努める。

CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは


クレジットデリバティブの一種で最も取引が盛んなもののひとつ。デリバティブが市場リスクを取引するものであるのに対して、クレジットデリバティブは、企業のデフォルトのリスクを取引する。


要は保険料を払う代わりに倒産等のリスクが生じた場合に損失を補填してもらうという保険のようなものである。これ以外にも破産・リストラなど様々な条件に応じるものがある。


重要なのは、CDSは相対で取引・転売され、対象企業の債券を保有していなくても購入できるところ。誰でも大手企業の倒産リスクに投機できるのである。


これを狙って多額の資金が流れていた可能性もある。市場はこの2年で4倍に膨らんだ。また政府の不良債権買取策が出るまで指数としては最高値まで急上昇していた。


このCDS残高が2007年末時点で約6500兆円といわれている。超優良企業も含まれているので全てがリスクと言うわけではないが、一説ではリーマン・ブラザーズで約60兆円以上、AIGで約40兆以上のCDS残高があるとも。


問題は誰がどれだけ保有しているのか実態がつかめていない点だ。最悪の状況は大企業が倒産することで多額の保険の支払いが発生しデフォルトを生みさらに倒産という流れが連鎖するという点である。ある意味AIGが倒産すればこういうシナリオになったかもしれない。


米政府がどうしても金融機関の連続破綻を防ぎたいのはこのCDSのデフォルト連鎖なのだろう。


オツカレでした。


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