こんにちは爆笑
皆さん台風10号は大丈夫でしたか!?
8月最終日にも関わらず、相変わらず暑いですよねアセアセ
まだまだ台風が来そうな予感…ガーン
出かける際には雨具の用意をしておいた方がよさそうですねウインク


先日まで東京青海にて開催されていた『ハウスビジョン2016』に行ってきました新幹線後ろ新幹線真ん中新幹線前




そもそも、『HOUSE VISION』って何??

「新しい常識で都市に住もう」これがHOUSE VISIONの理念です。
日本人の暮らし方を具体的に提示するためにつくられた情報発信と研究のプラットフォームです。

簡単に言うと、私たちの生活は時と共に変化し、ライフスタイルもまた同様に変化しています。
現代のライフスタイルにあう家のあり方を考え、よりよい生活を送るためには
どうしたらよいのかを考えるということ。
過去の常識にとらわれず、新しい常識を自ら作っていこうよ!ってことのように感じました。

ヤマトホールディングス(株)、airbnb、Panasonic、三越伊勢丹、大東建託、LIXIL、住友林業、無印良品、TOPPAN、TOTO、YKKap、TOYOTA、CCC、CassinaIXC.、AGF、代官山蔦屋書店などの企業が参加していますお願い


それでは、実際に展示されていた作品を一つずつ見ていきましょう。



まず最初に現れたのは、【冷蔵庫が外から開く家】




これは物流のスペシャリストであるヤマトホールディングスと、
プロダクトデザイナー 柴田文江さんが手掛けたもの。
通常の感覚でこのタイトルを見ると、かなり衝撃的ですよねガーン

ですが、よく考えてみてください!!
それが実現できるほど日本の物流のシステムは準備ができているのです照れ
住む人と届ける人がご近所同士のようにつながる社会。
不在時に宅配便を受け取るだけでなく、鮮度の良い生鮮品やクリーニングした衣類、
薬やゴルフバックなど、あらゆる暮らしのものが、このドアを介して流通する。

現代の日本の宅配技術を持ってすれば、実現不可能ではないですよね!!



次に現れたのは、【吉野杉の家】






コミュニティ主導型のホスピタリティー企業として世界の先頭を走るAirbnbと、
建築家 長谷川豪さんが手掛けたもの。

一階部分が地域の方のコミュニケーションスペースになっており、
ママさんたちが子供を遊ばせたり、おばあちゃんおじいちゃんが散歩の途中で休憩したりと、
地域の人が自由に使うことができる共有スペースになっていますルンルン

そして二階部分は、遠方から来るゲストが宿泊する場所になっていますニコ

つまり、この場所は地域の人と旅行者がコミュニケーションできる憩いの場なのですキラキラ

確かにこのような作りにすれば、自然と地域の人とお話ができますよね!!
コミュニティがホストになる家って素敵ですね。
町おこしの一環としては非常にいいアイディアです。ニコニコ



続いては、【の家】










パナソニックと建築家 永山祐子さんが手掛けたもの。

とってもシンプルで洗練されたデザインでありながら、最新の機能が充実。
さすが世界のパナソニックですキョロキョロ

「の」の字型の丸い壁面に囲まれていて、自然と室内に導かれます。
また、壁全面がスクリーンになっていて、
どこからでも映画やテレビ電話が楽しめるようになっていますルンルン

顔を近づけるだけで、その日の健康状態を教えてくれたり、
家族との掲示板になったり、
着ていく服をチョイスして、家に届けてもらったり、
まるでスタジアムで観戦しているような大迫力でスポーツ観戦をしたり乙女のトキメキ

モノで満ちる家ではなく、コトで満ちる家へと進化した未来の形です。



次は、【遊動の家】










三越伊勢丹と建築家 谷尻誠さん・吉田愛さんが手掛けたもの。

テーマは「ニュー・ノマド」
過密に働く彼らは交流の範囲も広く、どっぷりと暮らしにはまるというより、
快適な拠点として、知人を気軽に招くことができる、そんな空間を想定していますキラキラ

やはりシンプルで、生活しやすいというよりは、人を招きやすい空間といえる。

何よりも『間』(between)を大切にし、
内でもなく、外でもない独特の空間を造り出しています。
また住宅空間に無駄とされる『余白』をあえて造ることで、
見せたいものをより際立たせている。


そして、その後の空間をお施主さん自身がチョイスできるように、
楽しめるように工夫が施されていますおねがい

決して『和』の空間を意図しているわけではないのに、なぜか『和』を感じてしまう。
モダンでありながらも、私たちの芯に潜む「和の心」をうまく融合させた作品になっています照れ



続いては、【賃貸空間タワー】










大東建託と建築家藤本壮介さんが手掛けたもの。

テーマは「賃貸住宅の再定義」
外観の面白さが凄いですよね。
これまでの賃貸は、プライベート空間を最大化し、廊下等の共有空間を最小化してきました。
しかしこの建物は真逆の発想ですキョロキョロ

シェアハウスとも異なり、プライベートと共有部分を鮮明に区分けし、
それらを新たに結合し直すことで、気持ちのいい空間になっています。


現代の若者のテイストにはすごくあっていて、面白いですよねニコニコ
今回は家の中と外がきっぱり分かれていましたが、
その『間』の空間を工夫すればさらに面白いものができるかもしれません。




続いては、【凝縮と解放の家】










LIXILと建築家坂茂さんが手掛けたもの。

風呂・トイレ・キッチン・洗面等の水回りをひとまとめにし、
給排水を床下ではなく上方に処理することで、
水まわりを部屋のどこにでも配置できるようにしています。

移動できるよう、お風呂は折り畳みができてしまいますアセアセ

また、重いガラスを軽くスライドさせることができる技術と、
ガラス面を半分開いた位置で90度回転させ、側面方向にスライド収納できる構造になっており、
開口部が非常に広くできています
キラキラ

低コストで軽快な家を考える坂茂さんらしく、段ボールを薄板で挟み込む、
強度と軽さを備えた素材を用いているところも見どころの一つ。


天井や外壁もシート状の素材をジッパーで固定するという、斬新な発想の住宅。
まさにハウスビジョンらしい作品に仕上がっていますニヤリ



続いては、【市松の水辺】




住友林業とプラントハンター 西畠清順さん、建築家 隈研吾さんが手掛けたもの。

ここは家ではなく、水辺。
オリンピックを視野に入れつつ、8月のお台場に、
水と親しむことのできる新たな植栽空間を実現しようというものです。


住友林業の杉材と、角材をそのまま組み上げるのが特徴の隈研吾さんのタックは見事です!!
そこにプラントハンターの西畠さんが加わり、
木と木材と水とが融合し、何とも心地よい空間ですやしの木

しかし、集成材を使用しているのがちょっと残念。。ショボーン
どういった理由で採用されたかは分かりませんが、本物の木と融合させるなら、
本物の癒しを提供するなら、やはりそこは「本物の木でできた木材」を使用してほしいなぁと
いうのが本音ですアセアセ



続いては、【木目の家】








凸版印刷と日本デザインセンター 原デザイン研究所が手掛けたもの。

角材をビックライトでとてつもなく大きくしたような外観にまず驚かされます。
しかしそれよりも驚いたことは、テクノロジーとの融合乙女のトキメキ
センサーに反応すると、壁に文字が浮き上がってきたり、廊下に矢印が出たり、
透明・不透明を無段階に変化させるシート素材を貼りつけたガラスが、
電気によって結晶をコントロールし、透明・不透明になったり、
背中をくっつけるだけで今の気分や心拍数を計測してくれたり
キョロキョロ

また近年、プリント化粧材は進歩を遂げていますが、
この建物全て凸版印刷によって印刷された木材モチーフのシートが貼りつけられているのです。

ただ、「本物の木」にこだわる弊社からすると、面白くはあるが正直複雑ですショボーン



続いては、【内と外の間/家具と部屋の間】










TOTO・YKK APと建築家 五十嵐淳さん、家具デザイナー 藤森泰司さんが手掛けたもの。

窓を窓と捉えない!!
これぞ新しい常識を作ろうとするハウスビジョンならではの発想。
また、家具も空間の一つと捉えるところも同様です。

内と外のどちらでもない不思議な空間です。
洞窟を冒険しているようなわくわく感もあり、自分だけの住処にいるような安心感もあり、
この空間は確かに今までにない家のあり方といえます照れ



続いては、【グランド・サード・リビング】

※こちらだけ写真がなくて申し訳ありませんショボーン

TOYOTAと建築家 隈研吾さんが手掛けたもの。

ハイブリッドの次の主流技術とTOYOTAが位置付ける「PHV(プラグインハイブリッド)」。
電気でもガソリンでも走ることができる他、ソーラー充電も可能。
つまり、エネルギーの供給源としてもクルマが活躍するということ。

PHVの荷室に、軽く強靭な炭素繊維の骨と、
丈夫で空気を通さない繊維でできたテントを畳んで格納し、
これをエネルギーインフラのない異界に展開してみるというもの。

これまたアイディアがぶっ飛んでますよねびっくり

このテントにエネルギーと情報をクルマから引っ張ってくることで、
どんな過酷な環境でも快適に過ごせる空間を確保できるという。
クルマ=乗るものという常識を覆す作品に仕上がっています。




最後は、【電波の屋根を持つ家】






カルチュア・コンビニエンス・クラブと
日本デザインセンター原デザイン研究所、中島信也さんが手掛けたもの。

展示室では、VRを使って使用状況が再現されていましたカメラ
一つ屋根の下に暮らしていなくても、ネットをうまく活用することで、
一つ屋根の下で生活しているのと同様のコミュニケーションが図れるというもの。


スマートフォン「TONE]を使って、子供の位置情報を把握したり、
おばあちゃんの毎日の歩数が確認できたり、
各々の端末の充電状況まで把握することができますお願い

硝子面を「トントン」とノックすると、相手の端末にノックの音が響きます。
離れていても、まるで部屋をノックするかのように、身軽に意思疎通が図れます。


高齢化社会、少子化社会になった今、こうしたツールを利用することも重要かもしれませんルンルン



いかがでしたでしょうか。
それぞれ思うところがあると思います。

新しい常識を創造するということは、かなり大きなプロジェクトであり、
そこにはメリットだけでなく、もちろんデメリットもあります
!!

しかし、みなさんのライフスタイルに合わせて、
家のあり方が変化することはごく自然なことであり、
私たち作り手は、常に個のライフスタイルと向き合い、
対話し続けなければならないと思っています
キラキラ

一人ひとり個性があるように、一人ひとり生活スタイルが異なり、趣味嗜好も異なります。
自分の好みに合わせて、自分色の家を作る楽しみをより多くの方に体感してもらいたいですニコニコ