子どもの頃の景色~駒ケ根市の古民家01~ | のめしこき日記

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 長野県駒ケ根市中沢という山間の集落を通過すると、

 水車小屋と茅葺き民家が目に入りました。小学校の頃小川に掛かっている水車の記憶があります。この水車は鉄製ですが、木製でした。

 この民家は1850年代に建てられ、部分的に改修されてはいるものの幕末の農家建築様式をよく残しているとのことです。

 現在は駒ケ根市の所有です。

 裏手は山の斜面を削り石垣を積み、宅地を造成しています。

 座敷の周りに縁側が巡らせてあります。農作業のつかの間の休憩時間にきっとここに座り山を眺めたのでしょう。また、庭や縁側にムシロを敷いて、小豆や大豆のさや剥きなどをしたことでしょう。

 

 のめしこきが小学生の頃の隣家に佇まいが似ています。その家のご主人は農業の合間に、日本刀の研ぎ師をしており、縁側から眺めるのが好きでした(危ないし神聖な仕事場なので、その部屋には入ったことはありません)。その茅葺家屋は老朽化で取り壊され、今は長男が跡を継ぎ研ぎ師・鞘師として活躍しています。

 家の裏手に山を背負っていますが、川筋からの風が防ぐための上部は切り揃えられた防風林があります。

 

 のめしこきの小学生時代、金曜夜8時になると、三菱ダイヤモンドアワーという三菱電機1社提供の時間帯が日本テレビにありました。ディズニーの番組(アニメ、動物物語など)と隔週交代でプロレスが放送されていました。ディズニーの番組は映画評論家の淀川長治さんが解説していた記憶があります。
 夕食を済ませたお隣さん一家5人がやってきます。目的は、プロレスを観るためです。貸家住まいなのに新しもの好きな父親で、地区でもテレビを買うのが早い方だったのです。吉村道明が外国人組につかまりピンチを招くがどうにか逃げ帰ると、ロングタイツの力道山が空手チョップでやっつける、というようなパターンが多かったと思います。相手は噛みつき魔フレッド=ブラッシーとかでした。結構皆熱くなって見ていました。日本側が劣勢の時などは「(アメリカ修行に行っている、ジャイアント)馬場さんが帰ってくればなあ」とか言って観ていました。
 生中継で、試合の合間にはリング上に三菱掃除機が登場して掃除をしていました。生コマーシャルです。
 テレビが終わると、「ジュンコ(私の妹)を借りていくよ」と言って、4歳くらいだったでしょうか妹は隣で1泊。かなり幼い頃から朝帰りの習慣がありました(意味が違うか)。おじさんおばさんと父母は15~20歳くらいの年齢差があるのですが、よいお付き合いをさせてもらっていました。

 のめしこきは茅葺民家に暮らしたことはありませんが、そんな思い出がよみがえります。

 霜柱で持ち上げられた土と、沈んだ小石。こんなのも懐かしい昔を思い出します。