そうこうしているうちに数日が経過。
ギターの生徒さんで、
書店勤務の方がいる。
そのレッスン中の出来事。
合間にふと思い出して、
「知ってると思うけど…、」
と切り出した。
「最近東野圭吾って売れてるんでしょ
」
「ええ、ビシバシ売れてますよ
」
「しかし、東野幸治にあんな才能があるとは驚きだよね。」
「何のことですか
」
「えっ
書店勤務なのに知らないの
」
「何のことかさっぱり…。」
「東野圭吾って、実は東野幸治なんだよ
」
「違いますよっ
」
「ええっ
、違うの
」
そのは、
関西お笑い系の性格なので、
いつもならノリよく突っ込んでくれる。
しかし、
真顔できっぱり、
「違いますよっ」
なんて言うもんだから、
ハッキリ言って、
かなり恥ずかしかった。
冗談だと思ってくれたのなら、
ちゃんと突っ込みが入るはず。
それが入らなかったってことは、
僕の真剣な間違い、大勘違いだと、
わかったってことだからだ。
「ええっ?違うの?
…、
…違うよねぇ
、そんなわけないもんねぇ
、
わっはっはっは~。」
と、一応ごまかそうとしてみたものの、
「全然違いますから
」
と、再度きつく念を押された。
この事件以降、
その情報源からの情報は、
ちゃんと確認することにした。