目黄不動尊
正式名称は 牛宝山明王院最勝寺
ご本尊を 釈迦如来 とする天台宗のお寺です。
入口には珍しい形の 山門(仁王門) があります。
両側の朱塗りの小さなお堂に金剛力士像が
安置されています。
860年、慈覚大師・円仁 が隅田川畔(現・墨田区向島)に
自ら刻んだ 釈迦如来像 をお堂に祀ったのが創建と
伝わっています。
江戸時代には、徳川将軍に篤く崇拝されて
鷹狩りの時にしばしば立ち寄られたため
休憩のための 仮の御殿 が置かれたそうです。
1913年、区画整理のため荒川畔の現在地に移転しました。
江戸時代、三代将軍・徳川家光によって
江戸の鎮護 や 天下泰平 などを祈願して置かれた
江戸五色不動 ( 青・白・赤・黒・黄 ) のひとつ
目黄不動 とされました。
不動堂に安置されている 目黄不動明王 は
もとは 最勝寺 さんの末寺 ・ 東栄寺 のご本尊でした。
明治時代の神仏分離により東栄寺は
廃寺となったため 最勝寺 さんに移されたました。
関東三十六不動霊場第十九番
不動明王 は酉年の守り本尊です
酉年にお参りすればご利益も倍増・・・かも
神仏分離の際、それまで別当を務めていた
牛嶋神社 に祀られていた 大日如来像 も
最勝寺 さんに遷座されました。
( 別当 ・・・ 神仏習合が行われていた時代に
神社を管理していたお寺 )
所願成就 や 延命長寿 などのご利益がある
目黄不動尊 こと 最勝寺 さん。
隅田川畔に創建され、現在は荒川のすぐ近く
なんだか水にとっても縁がありそうですね。
水難除け のご利益もあるかも・・・
※ 江戸五色不動には、もうひとつ・・・
台東区三ノ輪にある永久寺さんも
目黄不動とされています。
まだ参拝できていないので(御朱印も)
今回は割愛させていただきます。
さて・・・
次はどこに行こうかな