2016年度 NAMM show レポート Part 1(モジュラー・エフェクター・ギター・他) | アメリカ発オモシロ楽器屋さん ブティックペダルNYC

アメリカ発オモシロ楽器屋さん ブティックペダルNYC

ブティックペダル NYC 店長RETADAのブログへようこそ!
最新エフェクター・モジュラー・シンセ・その他機材の情報はもちろん、アメリカ生活や音楽情報等を提供してます!

こんにちは、
ブティックペダルエヌワイシー店長のRETADAです!

今回は(だいぶ遅れましたが...)2016年度冬の"NAMM show"(アメリカ・世界最大級の最新楽器展示会)のレポートです!
開催日:2016年 1月21日~24日


弊社は長い間ニューヨークのブルックリンを拠点としておりましたが、去年の夏にカリフォルニア州サンディエゴに移転いたしました...
そのおかげもあってNAMMのアナハイムまでは車で約2時間という気軽さ、ちょっと行ってきま~すぐらいな感じで行けます...

今回はMAKE NOISE社の関係者として入場パスを頂きました!(ありがとう、メイクノイズッ!)


本当は4日間あるのだけれどもこちらも都合があるので今回は最後の2日間だけ参加させて頂きました...

1日目(1/23/2016):
噂には聞いていたがやはりデカイ!一日中歩くと一体何キロ歩くことになるんだろうという感じです...
とりあえずランダムに興味のありそうなものがあったらお邪魔しようかなというスタンスでまずは散策...

"Slaperdo Percussion"


"CIAAS Modern Electric Guitars"
なんか凄いな、どういう感じなんだろ~、とりあえず感触だけつかむのに弾いてみればよかったと今更後悔... なんせ全部一々試奏してたらあっという間に一日終わってしまうので...


"Tree Audio Recording Product"
イイ音しそうですね~、Vintage/Modernのハイブリッドですね...


"Dualo"
フランスの会社です、新しい角度で音を楽しむ感じですね...


"The Deli's Stompbox Exhibit"
彼らはブルッックリン、ニューヨークを中心にエフェクターの展示会を催す団体... ついブルックリンという名前に懐かしくパチッ、


"Main Ace FX"
ニュージャージー州の若手ガレージ系ブランド、今度連絡とってみようかな...


ここで今回最初に本格的にお邪魔したのはイギリスはマンチェスターを拠点とするエフェクター・アンプブランドの"STONE DEAF"...

創始者の"Luke Hilton"君...


基本は歪み系が多いのだけれども個人的に気に入ったのはまずコンポーネント等全てイギリス製であるということ、僕もアメリカのブランドばかり扱っていたのでたまにはそこから脱出するのも良いかと思い更に興味が湧き始めた、アメリカのブランドは殆どがHammond製のエンクロージャーを使っているのでそれもちょっと飽きたし、更には全てのペダルにエクスプレッションペダルインプットが付いているし、歪み系とは言っても色んな設定ができるようにノブもいっぱい付いている。クローンとか言っているブランドはあまり興味がないし...


彼らのペダルには全てエクスプレッションペダルを利用して、ワウ・フェイザー・トーンコントロール・ディレイタイム(ペダルによってできることは違うが)など個性を生かしたプレイをできるように作られている。
グラフィックも好きな人には楽しめるようにかなり凝っているのも面白いですね...
アンプもアナログ回路でありながら、デジタルのプリセットが可能なので好きなセッティングを作ってそこにジャンプするのもお任せって感じですね...


よーく考えたらPDF-1というモデルは”Queens of the Stone Age”のギタリスト"Josh Homme"が気に入っていることからすでに有名なブランドだったことを後で思い出しました。

ということで今では彼らの機材を取り扱いを始めましたのでご興味のある方は是非チェックしてくださいね、
http://www.boutiquepedalnyc.com/product-list/156

"Dwarfcraft Effect Pedals"
今ではお馴染みのブランドですね...


ここのブースをシェアしている各ブランドのペダル達...


"Industrialelectric"
楽しそうなノイズマシーン達... ここもそのうち取り扱おうかな...


"WMD"
WMDのペダル部門です!


Geiger Counter Pro など新しい顔ぶれ!


"Strymon"
機能的に洗礼されたペダル達を紹介するブランドですね...




なんとStrymonもユーロラックモジュラーに手を出し始めたか?


正直エフェクターペダルを作っている会社の人たちも最近は家に帰るとモジュラーをいじっている人が多いと思います... 次にはどうやってモジュラーシンセをギタリストに気軽に使ってもらうかが課題でしょうな... エフェクターを追求し尽くした人もモジュラーに行く人が多いですね...
こちらは近日発売予定の"Generalissimo"...


"Zvex Effects"
ブティック変態ペダルを定着させた感のある、今ではもう大御所ですな...
手前の素敵なハットをかぶっているのがその発起人"Zach"さん...






"JHS Pedals"
JHSの500シリーズ...




"Warlus Audio"
実際にこんな大きなペダルボードを運ぶのは大変だけども展示会では見やすくていいですね~


"Darkglass Electronics"
皆さんもご存知、フィンランドが誇る(?)ベーシストに大人気のブランド...


最新作"Microtubes B7K Ultra"も参加のペダル群...


そしてついにアンプも発表!


"Microtubes 700"


"Keely Engineering"
お馴染みのキーリーペダル、僕もコンプレッサーなど昔はよくお世話になりました、すごいお客さんで盛り上がってましたね...


ニューラインアップも加えて知らないうちにこんなにあったんですね...


"Earthquaker Devices"
実は次世代のエレハモになるのではないかと大いに期待しているAkron OHIO発のブランドです!


今回のNAMM showのブティックエフェクター部門でも一番ブースとか気合が入っていましたね~、いい人たちだし、いろんな意味でセンスの良いブランドだと思います...


そしてやっとWMDを中心としたユーロラックモジュラーセクションに到着...
なぜWMDが中心かというとWMDのウィリアムはマレッコ同様、多くのブランドのマニュファクチャーを手がけているんですね、つい最近始めたばかりのブランドとはそういう面で格差が出てきます...
WMDエンパイアと呼びたくなります!


ここでハングアウトしていれば今ホットなモジュラーブランドを殆ど体験できます、って言うか実は皆んなブランドをやる前からの長~い友達たちでいっぱいなんです... それが今のアメリカのユーロラックモジュラーシンセのシーンになったという感じかもです...
皆んな若い頃は似たようなところでバンド活動をしていたり、同じコーヒーショップで働いていたりとか、狭い世界なんですがそれが今では皆成長してブランドを立ち上げてそれなりに成功している...素晴らしいことだと思います!


"Tiptop Audio"
最近ではブランドも多いのでどうかわかりませんが、4~5年前だったら一家に一台はTipTopってな感じでしたね... とても重要なブランドです...


"Intellijel"
Richard Divineと何やら話し込んでいる様子...


WMD エンパイア(!?)のラック、SSFなど新作がいっぱい...


"Rossum Electro-Music"
E-Mu Systemで有名な"Dave Rossum"のユーロラックモジュラー!




"BASTL Instrument"
とっても楽しい個性豊かなブランド、弊社では扱っておりませんがUmbrella Company/Gizmo musicさんとかで取り扱ってますね...


"Zvex Modular"
ミネアポリスの"Black Market"プロデュースによるZvexのモジュラー!


そうこうしているうちに目に留まったのはこちらのブランド”Hexinverter Électronique”...


こちらはカナダのモントリオールを拠点とするユーロラックモジュラーシンセのブランド...
何がまず気になったかというと、彼らはもともとドラムマシーンが大好きということでそのこだわりというか、ドラムモジュールに力を入れているということ、最新作の MUTANT SNARE を始め MUTANT BASSDRUM・MUTANT HIHATS・MUTANT CLAP・MUTANT MACHINE・MUTANT HOT GLUE まで ”THE MUTANT DRUMS” シリーズと名付け、長年909を始めとする往年の優秀なドラムマシーンサーキットの研究を生かし、ユーロラックモジュラーフォーマットにより使いやすく、より幅広く、更には今までのドラムマシーンやパーカションモジュールにはなかった可能性を引き出してくれます…


今までのヴォンテージドラムサウンドは勿論、最新のテクニックを求めるユーザーにも対応したデザインとなっています。
ラックスペースを無駄にしないように、パーカッションモジュールとして使わないときでも便利にディストーションや外部入力を補助的に利用することができます…
気がつくとヘッドフォンをしながら30分ぐらいジャムって楽しんでしまいました...


発起人のStacyくんのエレクトロニクスに関する情熱にもやられ、結局彼らのモジュールも取り扱い開始ということになりました!
詳しくはこちら...
http://www.boutiquepedalnyc.com/product-list/151

そして次は僕の悪友(!?)"Dan Snazelle"の”Snazzy FX”、その旧友の"Scott Jaeger"の"Harvestman"、そして"Sputnik Modular"のブースへ...


"Snazzy FX"
最新作エフェクターペダル"Divine Hammer"、Instrument input/CV inputもあるのでギターなどを繋げた上でモジュラーなどとも噛ませて楽しめる彼らしいエフェクター...


"Harvestman(Industrial Music Electronics)"
とても体格のいい一瞬怖そうなイメージの"Scott Jaeger"君、実はとても物静かでシャイな人... 今回は新しいブランド名でも始めた"Stillson Hammer"を中心としたデモ演奏をしてくれましたのでそちらも見てください!


"Sputnik Modular"
すごい勢いで新作品が続出です!
"Multistep Voltage Source""Dual Envelope & Gate"


中央下に見えるのは"Dual Multisegment Function Generator"、左上に見えるのは"Sequential Filter"


こちらは"16-Step Voltage Source"




でもって、やっと今回NAMMに誘ってくれた"MAKE NOISE"のブースに到着...


まずはニューヨーク時代から知り合いのの Robert Lowe 君が本日のパッチングをご披露...


そろそろメイクノイズとも満5年のお付き合いになります、年月の経つのは早い!
発起人のTONYはモジュールデザインのセンスも抜群だが、各モジュールのイカした(解りづらいという説もあるが...)グラフィックアートも彼のデザイン...


そして今回 TONYが紹介してくれたのは何とこちらのシングルヴォイスのデスクトップシンセ、"0-COAST"!


えっ、いきなりこう来るか?メイクノイズ初のノンユローラック、いいじゃないですか~!
いつもにくい感じに驚かしてくれますな、細かいスペックはまだ秘密、これならユーロラックモジュラーを持っていない人でもメイクノイズを味わえることができるということですね~、
下の写真のようにKORGのSQ-1と気軽に並んで遊べたりもできます、こちらも近々弊社から発売されるので是非お楽しみに!


つい最近発売された"Tempi"を含んだシステム...


そしてお馴染み今のブティックモジュラー流行をメイクノイズなどと同じ時期に盛り上げてきた"4ms"...


とっても大事なスタッフの"Jeannot"くん...


発起人の"Dann Green"、各エフェクター・モジュールのデザインはもちろん時間のある時はライブパフォーマンスも欠かしません...


既に沢山のモジュラーシンセシストに愛されてきた PEG・VCA Matrix 等を代表に最近のヒット"SMR(Spectral Multiband Resonator)"、そして5月には最新作の”DLD(Dual Looping Delay)"が発売されます!予約受付中!
実は4msも最近はグラフィックがだんだんシンプルになってきているの気がつきました?ちょっと気になったので聞いたら、やはりモジュラーシンセシストの方々はなるべくグラフィックが派手じゃない方が好きな人が多いようです。(貴方はどちらですか?シンプル好き?派手好き?それとも機能重視?)まあ、こればかりはみなさん趣味が違うので僕からはなんとも言えませんな...
いずれにしろ4msなしでは今のオレゴン州ポートランドのユーロラックモジュラーシーンはなかったと言っても過言ではないので尊敬しております!

今回は"Koma Elektronik""4ms""Verbos"でブースをシェア...


"Verbos Electronics"
The Buchla 200をこよなく愛し、誰よりもTechとしてBuchlaのことに詳しいかもしれないのが"Mark Verbos"、テクノアーティストとしても長い経歴を持つ彼はかなり頭の切れる男だ...
今回はタイミングが合わず話すことができなかったのが残念、ということでモジュールの写真のみ...


"Koma Elektroniks"
こだわりなく自由に素晴らしい機材を提供してくれるブランドですね、


軽くその時の雰囲気をこちらの映像で味わえます!
"NAMM 2016 モジュラーシンセのブース"



ここでちょっと外の空気を吸いたくなったので思考を変えて、今度は"John Lennon Educational Tour Bus"を訪問...



実はこのバスのディレクターをやっているのは1987年以来ニューヨークからの友人で "Brian Rothchild"という人、当時彼はバーテンダー僕は日本から来たばかりのヒヨっ子ニューヨーカー、彼はその後"Black Eyed Pea"や"Meat Loaf" "Joan Osbourne""Spin Doctor"などかなりメインストリームなアーティストの所属する事務所で働きそして今はこのバスの運営を任されている...


このバスで何をするかというと、実はバスの中身はレコーディングやビデオプロダクションをできるようになっており、これで全米中をツアーし各地の子供達に音楽を作ることの楽しみを教える仕組みになったいる。講師にジョージクリントンなどの大物が出てきたり多種のイベントも行っている。現在ではアメリカだけでなくヨーロッパでも走っているこのバス。日本でもそのうち走らせることができたら面白いと思います...









"Dave Smith Instruments"


"Moog"
とってもユニークなモーグらしいブース、今回はモジュール系がメインな感じでした...


今大人気の"Mother-32"


"Model 15"


ゆる~くて自由な”Moog Island"...


One of my favorite Guitarist、リヴィングカラーのヴァーノンリード、ニューヨークのギターバトル以来の再会... 機材オタクのヴァーノン、今回も色々チェックアウトしてました!Respect!


喋りすぎて疲れた一日目もようやく終わりに近づき、夕飯は親友で"Space Library"という"Drum'n'Modular"ユニットを一緒にやっている"Snazzy FX"の"Dan Snazelle"と彼のバースデーということもあり僕のおごりでいざ日本食レストランへ、店の中にはいかにもNAMMに行ってましたという雰囲気の方々でいっぱい...


初めてトンカツを経験するDan、どこかしらこの角度ってモジュラーをいじっている角度に似ているように見えるのは僕だけだろうか?


さあさあ、明日もあるし今日は素直にホテルに帰って就寝としますか...


Part 2に続く...

それでは、

Keep On Electrifying!!!


Tada/Retada
Boutique Pedal NYC/Tokio NY




#nammショー #冬 #2016 #レポート #ギター #エフェクター #モジュラー #シンセ
#ユーロラック #情報 #販売 #通販 #namm