赤心慶福
「神をも畏れずに、日付を改ざんして人心に欺き私腹を肥やすことをいう」
こんなふうに皮肉をたっぷりこめたくなってしまう、今回の「赤福」の事件。
詳細はニュースで既知の事実でしょうが、なんとも、なんとも情けないみっともない出来事だ。

先代社長で会長の濱田益嗣(ますたね)氏は伊勢商工会議所会頭 をも勤めている。
地元、伊勢に対する悪影響は絶大なものだろう。
伊勢神宮の門前のおかげ横丁 はまさに濱田益嗣氏あってのもの。

ちなみに、下がその会長の濱田益嗣が三重中小企業家同友会の20周年記念の全支部統一例会 で講演した記録の転載です。
 
「赤心慶福」はあらゆる時代を貫いてきた、赤福の最高理念で、社是です。「赤心慶福」は真心赤心を尽くし、すなおに他人のしあわせを喜ぶことができる慶福という思想です。顧客との関係にとどまらない、会社と社員そして社員相互を好ましくつなぐのもこの理念です。 人は幸せを求めています。満足を求めています。じっくりと感じることができる満足を届けてくれる会社があるならばその会社はその人にとってぜひ必要な会社になります。客が求めるものを提供し、提供し続けるシステムを作ることが企業の基本ではなかろうかと考えています。時代の変化は顧客の要求の変化と捉えています。 たとえば、一時期海外で安く生産される洋服が、大変もてはやされたが、今はそれ程でもありません。服を着る顧客の満足を堀りさげなかったからではないでしょうか。この顧客の満足をきっちり考える姿勢あってこそ経営者です。考える目があれば今の世の中の動きも簡単に分かるんじゃないでしょうか。また、経営者は10年先の会社を取り巻く環境を考えて経営指針を示し、そして分野ごとでその経営指針を変えて示すのが部長や室長・局長であり、課長・係長クラスが実行するための行動指針のもと部下と目標を達成させてゆく。それが会社です。また日本の政治もそうです。ただ今の日本は少々経営者の部分でおかしくなっているのではないだろうか。


赤心慶福は社是であり赤福という名の由来です。そして「日本は少々経営者の部分でおかしくなっているのではないだ ろうか」と自らの講演をこう締めくくっています。自分のことだったんですね。もう、空いた口が塞がらないから、赤福餅を詰めてくれって感じ(笑)。
それにしても、どうしてこんな立派な理念を掲げている人が、先のような稚拙な行為をし事件にしてしまうのだろうか?真に人間とは厄介なものですね。

そして益々腹立たしいのは財団法人伊勢神宮崇敬会 の常任理事を勤めながら2013年の式年遷宮にむけて世話役をしていたのに、お伊勢 さんの門前でこんな冒涜が34年間も続けられたこと。恥を知る智を備えて欲しいよ、 濱田会長、社長さん!

赤福の過去記事→赤福本店 おかげ横丁内別店舗

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