日本の健康食,玄米特集です。玄米は美味しくないという方も必見。あるもので触感が良くなり,健康効果もアップ。さらに,ダイエットやお肌にもいい玄米の実力と食べ方です。


玄米の効果

便秘解消・ダイエット効果

病気の改善

頭がすっきり・快眠


そもそも玄米とは

玄米は籾殻だけを除いたお米です。ぬかと胚芽が残った状態です。全部とったのが普段食べる白米なんです。でも,その1割にも満たない小さな違いが大きなちがいになります。


玄米は栄養豊富

玄米には栄養が豊富です。玄米と白米1膳分の栄養を比べると

○食物繊維が6倍。寒天の3杯分。

○ビタミンE14倍(アーモンド25粒分)

○ビタミンB1 5倍(豚肉3枚分)

○ビタミンB6 4倍(イワシ2尾)

○ナイアシン 5倍(ブリ半身)

○鉄分 3倍(レバー19g)

○カリウム 3倍(バナナ28g)

○マグネシウム 3倍(納豆1パック強)


玄米の弱点

1 消化吸収されにくいので,食べ方や調理が大切で,よく噛まないといけないこと。

2 臭い・味や食感がまずいという2つの弱点を克服します。


満腹感がある

食物繊維が豊富で,お腹の中で膨らむので早く満腹になり,腹持ちがいいです。つまり,食べる量が減って,間食をしなくなる。


玄米パワー 1 フィチン酸

胚芽とぬかに多く含まれ,別名,腸の掃除屋と呼ばれている物質です。吸収される前の糖にくっついて排出されます。血糖値の上昇が抑えられるのです。つまり,糖が血中に溢れることもなく,脂肪になりにくいです。


玄米パワー 2 イノシトール

胚芽とぬかに多く含まれ,別名,抗脂肪肝ビタミンと言われ肝臓の機能を改善する働きがあるそうです。肝臓に溜まった脂肪を押しだし目詰まりをなおす働きがあるようです。肝臓機能の正常化やコレステロールの減少なども期待できます。


玄米パワー 3 ギャバ(GABA γ-アミノ酪酸)

脳内の神経伝達物質の1つです。米の胚芽に多く含まれていて,玄米は白米の3倍,発芽玄米ならさらに3倍含まれているそうです。ギャバは脳下垂体を刺激して,成長ホルモンの分泌を促進します。成長ホルモンが増えると脂肪分解酵素を活性化します。そして,細胞にたまった脂肪をどんどん使いやすい形にしてくれます。つまり,ギャバを摂取すると脂肪が分解されます。

しかし,邪魔するものがあるかもしれません。有害ミネラルです。でも,大丈夫。玄米パワー1のフィチン酸がこごても活躍します。フィチン酸は糖だけでなく,ミネラル,特に有害ミネラルもくっつけて出す働きがあります。さらに,イノシトールが分解された脂肪を細胞に取り込むので,脂肪燃焼効率が上昇するのです。

※最後に追加情報あり。


玄米はお肌にもいい

ギャバの働きで増える成長ホルモンは,体の中の色々なタンパク質の合成を促します。タンパク質は酵素・生体での調整機能を担っているので,身体全体としての機能が全体として向上していくためと考えられます。


玄米を食べやすくパワーアップする方法「その原理とプロのワザ」

玄米を美味しくふっくらと炊く方法があります。プロのワザでなく,簡単な方法は,玄米の周りのアミラーゼ(デンプン分解酵素)をより良く働く形で炊飯するのがコツです。お米は水分が浸透し,熱が伝わることでアミラーゼが活性化します。そうなるとお米独特の粘りや軟らかさ,甘みが生まれます。しかし,玄米の場合は周りのあるぬかが水分の浸透を邪魔するのでアミラーゼが十分に活性化できないのです。プロはつけ置きを最大5時間,圧力鍋を使用するなどで工夫していました。


玄米を食べやすくパワーアップする方法「家庭でできる工夫とその効果」

でも,手軽に家庭の炊飯器で炊くことができます。まず,アミラーゼは,中性よりも少し酸性に偏った所が1番はよく働く領域です。問題はpH5です。水は7(中性)です。水のpHを下げればいいわけです。酸性食品のハチミツ・酢・ヨーグルト・梅干しを混ぜて炊いてどれがよいか比べると・・・ヨーグルトだったんです。なぜ美味しくなるのか?まず,pHが1番理想的な5に近い4.6でした。そのためアミラーゼが水の3.7倍も活性化していました。さらに,臭いがしない。これは,ヨーグルトの乳糖がマスキングして異臭を吸着して揮発させないのです。さらに,ヨーグルトで炊くとぬかが破れているものが多かったのです。つまり,噛んだ後のようになるのです。パワーアップ効果としてギャバが二倍近く増加していました。


美味しい玄米の炊き方(ヨーグルト)

1 玄米3合につき,大さじ2杯のプレーンヨーグルトを入れ,よく混ぜる。

 ※ このときヨーグルトのかたまりが残らないように注意して混ぜます。

2 30分~1時間浸け置きをします。

3 後は,玄米モードで普通に炊くだけです。

 ※ 玄米モードがない場合は手で強く研いで,表面に傷をつけ,水を浸透しやすくします。さらに,2時間浸け置きすると美味しくできるそうです。


玄米を食べて健康でスリムな生活を過ごしたいですね。


おまけ


玄米のベストパートナー「カツオ」

なぜかというと,玄米成分の主役ギャバでずか,いらいら・ストレスが多い人の場合ギャバが脳の興奮抑制に使われやすいため,使われておしまいになってしまうことがありえます。そこで,カツオのトリプトファン・ビタミンB6の2つをとるとセロトニンに変化してくれます。セロトニンは脳内ホルモンの一種でイライラを抑制する働きがあります。つまり,ギャバがイライラ・ストレスに横取りされないのです。

カツオの漬け焼き

カツオに下味を付けて料理するカツオの刺身にニンニクとショウガのすり下ろし,醤油を合わせて30分つけ込みます。(残り物なら一晩つけこんでも美味しいです。)つけあがりに砂糖を振り,フライパンで両面を焼きます。(ブリの照り焼きみたいでした。)ニンニクがカツオのベストパートナーです。ニンニクにもビタミンB6が入っています。

カツオのこぶり汁

カツオをみじん切りにしてみそとニンニク・卵でつみれにして,ゴボウ・豆腐・ネギと煮ます。味付けは醤油のみ。カツオのこぶり汁です。

カツオの竜田揚げ

ニンニクスライスをレンジで加熱してみじん切りにします。さらに,ごま・青のり・ピーナッツの粉末とあわせます。カツオに卵白を絡めて,粉末の衣をつけて揚げます。


追加情報

玄米パワーの1つギャバのサプリメントを紹介しました。

→玄米の代わりにとりたいサプリGABA(γ-アミノ酪酸)