久しぶりのホラー映画鑑賞。85分くらいでコンパクトな、淡々と観られそうな作品を掴んでみました。


『獣は月夜に夢を見る』
(原題:Nar dyrene drommer)


製作国はデンマークとフランス。北欧ホラーには『処刑山』とか『トロール・ハンター』といった血沸き肉躍る「さすがヴァイキングの末裔!」な作品がありますが、同時に「だから日照時間短いんだよ!」としか言いようのないモノもちらほらと。


( ̄ー ̄)v- デンマーク、スウェーデン、ノルウェーは知る人ぞ知る「人口比におけるヘビメタバンド数ランキング・世界トップ3国」。寒くて陰鬱な気候だからだそうですが、ベクトルは寒くて陰鬱な方にも向いてます。


監督はこれが長編デビューとなるデンマーク人のヨナス・アレクサンダー・アーンビー。ラース・フォン・トリアー監督の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で美術を担当した人で、本作では脚本も手がけてます。


( ̄ー ̄)v- ……まあ、ジャケと邦題からネタバレしてますよね。「ロマンス絡みかよダリィな」とか。しかしR15指定という事で、どんな特殊効果が来るかなと。


オープニングは荒涼とした浜辺。小さな漁港がある田舎町が舞台です。


そこに住む19歳のマリーが町の診療所で定期検診を受けている。植物のようにほっそりした彼女は馴染みの医師の触診を受けて家に帰ります。


ヾ( ̄○ ̄*) 天気がいいから、母さんと散歩に行くわ。

( ̄○ ̄) 母さんは疲れてるから早めにな。


家には穏やかな父と車椅子に座る母がいる。お母さんはまだ若くマリーに似たほっそりした人ですが、喋ったり体を動かすことは出来ないみたいです。


( ̄○ ̄*) 分かってる。


季節は晩秋くらいか。マリーは暖かい上着や帽子を着けたお母さんの乗る車椅子を押し、桟橋から広いけれども寒々とした海を眺めます。


夕食の時はスプーンでお母さんの口に食べ物を運ぶ。お母さんは咀嚼や嚥下には支障がないようで、ゆっくりと食事します。


( ̄○ ̄) 母さんの世話をするから、片付けを頼む。

(* ̄○ ̄) うん。


食事が終わると、お父さんがお母さんの入浴や着替えを担当する。マリーは流し台に食器を運んで洗い、自分の部屋に戻ります。


(* ̄○ ̄) ……?



寝間着に着替える時、キャミソールをずらして左の乳房の上を見つめるマリー。そこには打った覚えもないのに赤いアザが出来ていました。