心の奥に聴こえる詩
こんばんは、音葉です。こんなことを言うと、変な人だと思われてしまうかもしれないのだけど…私はニュースが怖い。あんなに毎日、腕に注射を打つシーンを見せられるのは、正直とても辛い。それに、鮮明に描き出す言葉や、恐怖を煽るような声色だけでも、しばらく辛くなってきてしまう。もしかしたら、気のせいとか、思い込みかもしれないけど、誰かと話しているうちに、脳内に自分以外の記憶みたいなものが、流れ込んできてしまう…。でも、それがみんなにとっても、普通のことなんだと、思っていた。どうして、みんなは普通に耐えられている事を、私は耐えられないんだろうって…。人混みに行けば、歩け無いほど具合が悪くなるし、仕事先で大声で怒鳴る人に出会うと、怖くなった。聴こえてくる言葉と、声色が伝えるメッセージが違いすぎて、何を信じて良いかも、わからなくなった。それだって、本当は言葉に色は無いし、映像や手触りだって、無いんだよね?そういうものに振り回されて、出口が無い中で苦しくなるたび、救ってくれたのは音楽だった。この世のあらゆるものを忘れられるシェルターのような、または、そんな狭いところではなく、時間も物質も無い異空間にいられるような、唯一自然体の私で呼吸が出来ると、感じられる場所だった。身体が無くなっても、ピアノを弾いていたいとさえ思ってきたけれど…今は、それが出来ない。きっとこの切なさを理解してもらえることも、無いだろうと思うから、極力溢れ出さないようにと努めてきたけど、…辛いなぁ。本当は、とても辛い。泣き叫びたいくらいに。きっと何かを、変えてゆくための時間なんだろう。でも、何を?どうすれば良い?それを見つけることが、これからの課題かもしれない。