福井、広島に続き、今年は会津へ旅行に行くことにした。
【八重の桜】や会津戦争にまつわる地をめぐるひとり旅。
２泊３日の日程をレポートします。
１日目。
東海道新幹線と東北新幹線を乗り継ぎ、郡山から会津へ。
駅前には白虎隊隊士が！
天気悪い……って凹んでいる場合ではない。
白虎隊といえば雨！ むしろシチュエーションとしては持って来いだ！
会津市内はあかべえとハイカラさんという時計周りとその逆周りをするバスが走っている。
だいたいの観光名所はバスでめぐることができ、
フリー乗車券500円で各施設の割引もあるのでこれを利用する。
私はできるかぎり現地でガイドをお願いしている。
やっぱり土地の人の話が聞きたいし、ガイドしてもらわないともったいないからだ。
今回は事前に会津若松市観光公社へ問い合わせ、飯盛山、鶴ケ城、御薬園で
それぞれボランティアガイドを手配してもらった。
電話で問い合わせメールでやりとりしたが、時間帯やルートまで考慮してくれ
大変親切な対応だった。
会津旅行の際には是非利用をおすすめする。
まず向かったのは飯盛山。
ガイドさんとの待ち合わせまで時間があったので白虎隊伝承史学館に入る。
歴史関連の資料館には行政が本腰入れてやってるところと
マニアの昂ぶりが頂点に達した系のところがある。
後者のような資料館は多少の偏りはあるが、作り手の熱が感じられて嫌いではない。
中学生の時に初めて白虎隊を知ってから、ずっと来たかった場所、飯盛山。
会津戦争下に16・17歳の少年らで組織された白虎隊。
その中の士中二番隊の隊士20人が自刃した地だ。
山といっても有料のスロープコンベアがあるため楽に登れる。
まず目に入るのは19隊士の墓だ。
自刃後、蘇生した飯沼貞吉を除く19隊士の墓がある。（実際の埋葬場所ではない）
ここに飯沼貞吉の墓がない理由はまた別の機会にまとめて書きたい。
八重に砲術を習っていた伊東悌次郎の名前も確認できる。
この地には他にも会津戦争で命を落とした人びとの碑がある。
そこから少し歩くと飯沼貞吉の墓がある。
他の隊士と共に自刃を試みるが蘇生し、その後昭和６年まで生きる。
貞吉の身長は180センチもあったらしい。
当時の平均身長から考えてもかなりの大男。
丈夫な体躯であったがゆえに、死にきれなかったのだろう。
さらに進むと急に視界が開ける。
ここが自刃の地。
小さな隊士の象が鶴ケ城を見つめている。
一般的には燃える鶴ケ城を見て敗北を感じて自刃したといわれているが、
じつはそうではない。
燃えていたのは城下で、城が落ちてるかどうかはわからなかったという。
敵陣に突撃するかここで自刃するか、この地で激論が交わされ、
敵に捕まることを良しとしなかった隊士たちは自刃を選択した。
自刃というのは自殺でも自害でもない。
死を持って抗議する、という意志を示す行為だ。
そこを知って欲しい、できれば女子会で話して欲しい、とガイドさん。
残念ながら私は女子会に呼ばれたりするような人間ではない。
そして学生でもない。
若く見られるのは結構なのだが、その後自虐ネタに走らねばならない性分はツライ。
なぜ、城は落ちていないけど自刃説があまり知られていないのか。
それも次で書きます。
あと、飯盛山にはさざえ堂というおもしろい建物がある。
今回は紹介しないけど、立ち寄った際には是非。
そのさざえ堂の隣にあるのが宇賀神堂。
ここには白虎隊隊士の霊像がある。
もう1カ所、隊士たちの息吹を感じることのできる場所がすぐそばにある。
戸ノ口堰洞穴だ。
敗走する白虎隊は敵に見つからないよう、負傷者をかばいながら飯盛山へたどり着く。
その時に通ったのがこの洞穴。
実際に白虎隊隊士が通った時よりかなり水かさがあり、流れも速いそうだけど、
まあよくこんな所を通って来たなと思う。
ここが一番、強く感じるものがあったのは間違いない。
白虎隊記念館も抑えておきたい。
しかし、私はガイドさんに濃ゆ～い説明をたっぷり受けた後だったし、
もともと一定以上の知識はあるのでそんなに時間をかけずに見て回った感じ。
明日は現地に行って話を聞くまで知らなかったことを書きたいと思う。
つーか、白虎隊だけでこの分量。
終わるのか、このレポート。
でも忘れたくないし、覚えているうちにできるだけ書きたい。
ガイドを頼んだのはこちら。
会津若松市観光公社ホームページ
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