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~橋下市長「大阪都構想」問題について~権力による言論封殺には屈しません(藤井聡)
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自民大阪府連と橋下市長、新たなバトル!? 自民「『都構想』の使用、自粛を」報道各社に申し入れ、橋下氏「バカげた要請だ」
2015.2.24 07:00

 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長が掲げる「大阪都構想」をめぐり、反対の立場の自民党大阪府連は23日、報道各社に対し、「大阪都構想」の名称は市民に誤解を与えるとして、「都構想」という言葉の使用を自粛するよう申し入れた。これに対し、橋下氏は記者団に対して「メディアの皆さんが自民党のばかげた要請に応じることはない」と述べ、自民の動きを牽制(けんせい)した。

 仮に住民投票で賛成多数になったとしても大阪府から「大阪都」に名称を変えるには法整備が必要。自民は報道各社が「都構想」を使えば、住民の判断をゆがめると主張している。

 一方、橋下氏は、手続きを定める大都市地域特別区設置法では特別区を設置した道府県を都とみなすとの記載があると指摘。「都構想で何も問題ない。(自民が)こういう話を僕にぶつけてきてくれたら、すぐ反論できる」と語った。
http://www.sankei.com/west/news/150224/wst1502240011-n1.html























三橋貴明の「新」日本経済新聞
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/02/24/fujii-133/


【藤井聡】大阪都構想(5):公権力者による言論封じを許してはいけません。
投稿日: 2015/02/24
From 藤井聡@京都大学大学院教授

「大阪都構想」の住民投票が、今年の5月17日に執り行われる見通しとなっていますが、この「住民投票」を行うに当たって問われているのはもちろん、法律的に定められた「協定書」に対する、大阪市民の賛否、です。

この「協定書」は、「都構想の設計図」と言われているもので、大阪市を解体し、5つの特別区に分割した時にどの様な仕組みに引き継いでいくのかが書かれたものです。

したがって、「都構想に対するイメージ」がどの様なものであれ、その

「協定書にしたがって行政の仕組みを変える事」がよいと思えば「賛成」
「協定書にしたがって行政の仕組みを変える事」がよいとは思えなければ「反対」

と判断すべきなのが、5月17日の住民投票なわけです。

したがって、住民投票において何よりも大切なのは、

「協定書にしたがって行政の仕組みを変えたら、どうなるのか?」

という、住民理解です。

そのためにも、都構想についての様々な意見、見解が、自由に、住民達に届くような

「自由な言論の空気」

が存在することが、絶対必要です。しかし万が一にも

「自由な意見表明や言論の抑圧・封殺」

が起これば、適切な投票が行われず、将来に大きな禍根を残す事になるのは必定です。

したがって、「都構想」の協定書を提案している側の公権力機構(市)からは以下の姿勢が求められることになります。

<1>「市」からの、提案内容についての長所短所両面についての「十分かつ公正な説明」

これと同時に、

<2>「市」が、様々な議論や、学者・ジャーナリスト達からの見解表明の「許容・奨励」

そして、

<3>「市」からの、住民、学者、ジャーナリスト達からの「疑問」に対する「十分な説明」

もまた、行う事が必要です。


これら<1>、<2>、<3>があってはじめて投票対象(協定書)についての住民理解が進み、適正な住民投票が行われることになります。

一方で、これら<1>、<2>、<3>が成されなければ、ましてやそれらが「公権力者によって封じ」られるような事があれば、住民理解は深まらず、公権力者が恣意的に提供する偏った情報のみに基づいて住民判断が下されてしまう事になります。

そうなれば、そうした住民判断は、将来に極めて深刻かつ甚大な禍根を残すことにならざるを得ないでしょう。そんな住民投票はまるで、「目隠ししたまま道路を渡る」様なものとなってしまうのです。

したがって、この<1>、<2>、<3>が守られているか否かという問題は、狭く「大阪」だけの問題では、断じてなく、民主国家日本の、民主主義とは一体何なのか、という問題に直結しています。

したがって、万一、その<1>、<2>、<3>が守られていないということが明らかとなるなら、公権力者の暴走を止めるのは、民主国家における国民の「義務」といって差し支えないでしょう。

言うまでも無く、その暴走を止めるにあたって重大な役割を担うのが、報道を担当するテレビや新聞等のマスメディアであり、あるべき民主主義を論じてきた学者や言論人、法曹界の方々であると思います。

では<1>、<2>、<3>の一つずつについて考えてみることにしましょう。

【<1>「市」からの、提案内容についての長所短所両面についての「十分かつ公正な説明」】

これに関しては、大阪市の代表である「大阪市長」も直接参加する「タウンミーティング」が繰り返し行われていますが、これは、政党主催であり、一般論で考えれば必ずしも都構想立案の事務局である「大阪市」という「行政からの説明」の場とは言えません(同じことが、政党HP上での都構想の解説情報についても当てはまります)。
http://oneosaka.jp/report/tm/2015.html

もちろん、法律的には、「協定書」についての議会了承があった後に、正式な行政からの説明が始められる、という事になりますが、これだけ重大な案件ですから、行政側から、現状も含めた説明は大切な意味をもつはずです。

では、行政側からの説明についてはどうかと言いますと、次のような報道がなされています。
http://npn.co.jp/article/detail/23388742/

都構想について、市長から市役所職員に対して「言論統制」「箝口令」がしかれたという報道です。

これに対して、法曹界からは、次のような批判も供出されているところですが、
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=623082481126032&set=a.236228089811475.38834.100002728571669&type=1&theater

今の所、この「箝口令」が撤回されたという報道は耳にしてはいません。

つまり<1>は成立しておらず、むしろ抑圧されている疑義が濃厚です。

では以下の点はいかがでしょうか。

【<2>「市」が、様々な議論や、学者・ジャーナリスト達からの見解表明の「許容・奨励」】

これに関しては、例えばある学者が、以下の原稿を公表したところ、
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/01/27/fijii/

公権力者・大阪市長は、その学者に対して、「一線を越えた」とも言いうる、激しい「誹謗・中傷」のツイッターを繰り返しておいでです。

「内閣参与のバカ学者」(引用)
https://twitter.com/t_ishin/status/561763941223657472
「抜群に地頭が弱い。」(引用)
https://twitter.com/t_ishin/status/564086890521837570
「バカな学者の典型」(引用)
https://twitter.com/t_ishin/status/560021115213320192
「バカですから」(引用)
https://twitter.com/t_ishin/status/560067339689811970

さらに、公権力者・大阪市長は、その学者が、

「2年3ヶ月」

も前に「維新を斬る」なる、橋下氏率いる「維新の会」を総合的に論評するインターネット番組の中で、大阪市長橋下氏の政治家としての資質を論評した一連の発言のごく一部を突如として取り上げ、「一線を越えている」とその学者を激しく非難、その学者が勤務する大学に対して「勘違いしている」「既得権益者」と激しく抗議を行っておいでです。
http://www.sankei.com/west/news/150222/wst1502220049-n1.html

なお、その学者の発言が、(最高裁判決でも「言論の自由」として相当程度認められている)「政治家に対する論評」の範囲内か否かは、下記の発言原文
http://satoshi-fujii.com/150208-2/#link
ならびに、それに関して表明されている下記見解をご参照いただければと思います。
http://satoshi-fujii.com/150208-2/

また、この公選職・大阪市長は、昨年、「僕らのような公選職が『きもい』くらい言われるのは当たり前」(引用)と発言していた事も、ここに付記します。
http://www.sankei.com/west/news/140813/wst1408130085-n1.html
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII

いずれにしても、ここで特に重要なのは、こうした公権力者である大阪市長から一学者へのツイッターでの誹謗・中傷、大学への抗議等はいずれも、その学者が、都構想について論じた
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/01/27/fijii/
が公表された「直後」から開始されたものだ、という点です。

したがって、この一連の事実は、「<2>「市」が、様々な議論や、学者・ジャーナリスト達からの見解表明の「許容・奨励」」するという方向とは真逆の、文字通り

「言論を封じる」「言論を封殺する」

という圧力が公権力者側からかけれている事を示している、と解釈せざるを得ません。

したがって、<2>も、成立していない、むしろ、抑圧されている疑義が濃厚です。

では、最後に以下の点はいかがでしょうか。

【<3>住民、学者、ジャーナリスト達から出された「疑問」に対する「十分な説明」】

この点について、先ほど紹介した一学者が、
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/01/27/fijii/
を公表したとき、これに対して、「十分な説明」は一切なされず、いきなり、
「抗議」
を申し入れると同時に、
「公開討論」
を申し入れるという、大きな矛盾を抱えた書簡が当該の学者に届けられています。

その後の顛末は、下記に記載されている通りですが、
http://satoshi-fujii.com/
こうした学者が提示した意見に対していきなり「抗議」を申し入れるというのは、明らかに<3>とは真逆の方向です。

なお、当該学者は、今、2月一杯をめどに、今、最も激しい論争となっている「2200億円の流用問題」について、「反論を募集」しています。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/02/10/fujii-131/

反論募集開始から1週間が経過していますが、適切な回答は未だ一通も供出されていない様子であります。無論「公権力者からの説明」もまた、なされていません。

───以上、いかがでしょうか?

民主国家において住民投票において絶対に保証されなければならない、<1>、<2>、<3>のいずれもが、大阪で今、行われようとしている「住民投票」において、全く保証されていないどころか、それとは真逆に、

「言論封じ」

を行う圧力が、公権力者側から強烈にかけられている状況にあることが、上記の経緯確認からも明確であると、筆者は考えます。

また、ここには記載しきれなかった、数々の証拠・事例もございますが、それについては、機会を改めて一つずつ公表してまいりたいと思います。

いずれにしても、「都構想」の問題は、大阪の問題ではありますが、以上の、

「住民投票に際しての、公権力者の振る舞い方」

の問題は、民主国家日本全体の問題です。

さらには、それが民主主義の問題そのものである以上、広く世界中のジャーナリズムの皆様方、世界の民主国家の国民の皆様方にも関連する問題であると考えます。

民主国家においては、「公権力者の言論封じ」は、断じて、許してはならないのであり、とりわけそれは、「直接住民投票の直前」においては、特に許してはならないのです。

民主国家日本を守るためにも、大阪の方々のみならず、広く日本、そして世界中の方々に、今、「大阪では、一体、何が起こっているのか?」を、冷静に、客観的にご認識いただきたいと思います。

PS
この問題については当方、連日、様々なメッセージを配信しています。是非、下記をご参照ください。

サトシフジイドットコム:http://satoshi-fujii.com/
Facebook:https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII





















適菜収オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/tekinaosamu/entry-11954371404.html


2014-11-19 17:35:02
橋下徹は詐欺師である。

 芥川龍之介に『或阿呆の一生』という短編小説があります。芥川の自殺(一九二七年)後に見つかった原稿で、同年十月号の雑誌「改造」に掲載されました。
 この半自伝的小説の冒頭で芥川はこう記す。
「どうかこの原稿の中に僕の阿呆さ加減を笑つてくれ給へ」
 ここは芥川に倣い、フラグメント(断章)形式で橋下の過去の悪行を振り返ってみたい。題して、橋下徹版『或阿呆の一生』。

     一 反日

 彼はその日も阿呆だった。テレビ番組に出演し、「日本国民と握手できるか分からない」と本音を吐いてしまったのだ。
「日本をグレート・リセットする」
「国は暴力団以上にえげつない」
「日本の人口は六〇〇〇万人ぐらいでいい」
「能や狂言が好きな人は変質者」

 こうした過去の発言からもわかるように、橋下は日本を深く憎んでいる。橋下はいつでも日本国民の敵にまわる人物である。彼の過去の発言・行動から見えてくるものはなにか? それは現代社会が抱える大きな闇だった。

     二 独裁

 彼はその日も阿呆だった。
「今の日本の政治で一番重要なのは独裁」
「僕が直接選挙で選ばれているので最後は僕が民意だ」
「(選挙は)ある種の白紙委任だ」

 議会は議論をする場所である。民意を直接反映させるのが政治なら、議会は必要なくなる。要するに、橋下には政治に対する基本的な素養がない。橋下の手法は、ナチスのアドルフ・ヒトラーと酷似している。「大阪府は破産会社と同じ」とデマを流し、公務員をスケープゴートに仕立て上げた。「思想調査」を行ない、内部告発や密告を奨励する。府立和泉高の校長が国歌斉唱の際、口パクかどうかチェックをしていた件について、橋下は「完璧なマネジメントだ」と述べている。

     三 買春

 彼はその日も阿呆だった。 沖縄の米軍司令官に対し、「もっと風俗業を活用してほしい」「性的なエネルギーをある意味合法的に解消できる場所は、日本にある」と発言。アメリカが激怒すると、「(風俗には)ダンスやパチンコまで含まれる。売買春ではない」と誤魔化し火に油を注いだ。
 また、「(銃弾が飛び交う中)命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのは誰だって分かる」と発言。
 これが問題になると、「僕は慰安婦が必要とは言っていない」と平気な顔をして嘘をついた。さらには「その時代の人たちが必要と思っていたと述べた」と論点をすり替え、「大誤報をやられた」「日本人の読解力不足が原因」とマスメディアや国民に責任転嫁した。薄汚い卑劣な人間である。

     四 歴史観

 彼はその日も阿呆だった。橋下はツイッターで「そもそも竹島問題も、李承晩ラインを引かれ、その後韓国が竹島に建造物を設置し、着実に実効支配を積み重ねたときにそれを阻止できなかったのも自民党」とつぶやいている。
 李承晩ラインが引かれた一九五二年には自民党は存在していない。「日本は歴史教育が足りない」「僕は近現代史の教育が不足していると言い続けている」と言う橋下だが、近現代史の教育の不足こそが、橋下を増長させているのだ。
「竹島は(韓国と)共同管理すべき」
「従軍慰安婦制度がなかったとは言いません」
「日韓基本条約で法的にすべて解決しているということの方が慰安婦を傷つけている」
「学術上(の定義が)定まっていなくても敗戦の結果として侵略だった」

 いずれも歴史観以前の問題である。

     五 文楽

 彼はその日も阿呆だった。文楽協会への補助金凍結を表明していた橋下は、近松門左衛門原作の『曾根崎心中』を鑑賞後、「ラストシーンでグッとくるものがなかった」「演出不足だ。昔の脚本をかたくなに守らないといけないのか」「演出を現代風にアレンジしろ」「人形遣いの顔が見えると、作品世界に入っていけない」などと騒ぎ立てた。
 さらには、ツイッターで「自称インテリや役所は文楽やクラシックだけを最上のものとする。これは価値観の違いだけ。ストリップも芸術ですよ」と発言。
 橋下が怖れたのは、日本の伝統と日本人の美意識だった。橋下は無意識のうちに自分の敵を正確に見抜いたのだ。

     六 カジノ

 彼はその日も阿呆だった。橋下は府知事時代からカジノの誘致を進めてきた。ギャンブルは必要悪なのかもしれない。
 しかし、「(大阪について)こんな猥雑な街、いやらしい街はない。ここにカジノを持ってきてどんどんバクチ打ちを集めたらいい」「小さい頃からギャンブルをしっかり積み重ね、全国民を勝負師にするためにも、カジノ法案を通してください」といった発言は常軌を逸している。全国の未来ある少年少女をギャンブル漬けにしてどうするつもりなのか?
「日本を下品のどん底に突き落とす」という悪意しか感じることができない。

     七 著書

 彼はその日も阿呆だった。タレント時代に書いた本の内容が話題になったのだ。
 著書『まっとう勝負!』では「なんで『国民のために、お国のために』なんてケツの穴がかゆくなるようなことばかりいうんだ? 政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ」「自分の権力欲、名誉欲を達成する手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなければならないわけよ」と述べている。こうした国や国民に対する憎悪に近い意識は、政治家に転身したくらいで消えるものではない。  
 また、『図説 心理戦で絶対負けない交渉術』では、自らの厚顔な交渉術を公開している。たとえば、相手に無理難題をふっかけた後に譲歩の条件を提示し、落としどころを中間地点にもっていく。こうした橋下の手法は北朝鮮外交に近い。「あいつはキチガイだ」と周囲に思わせることにより交渉を有利に進めるわけだ。

     八 嘘

 彼はその日も阿呆だった。橋下は「二万パーセント府知事選には出ない」と言いながら、出馬の準備を進めていた嘘つきである。
 維新の会が撒いたビラには「だまされないで下さい!!」と書いてある。その下に「敬老パスはなくしません」と書いておきながら敬老パスの有料化を打ち出し、「大阪市は潰しません」と書いておきながら大阪都になれば大阪市は潰れるわけだ。嘘つきは橋下のはじまりである。

     九 矛盾

 彼はその日も阿呆だった。橋下の目的は大衆煽動なので、平気で矛盾することを言う。
「今度の選挙は、政策選択選挙だ。候補者が誰かなんてことは重要じゃない」と言い、選挙が終われば「政治に政策は関係ない」と言う。
「口で言ってきかないなら手を出さなきゃしょうがない」と体罰を正当化しておきながら、桜宮高校で体罰による自殺が発生すると、「いじめによる自殺よりはるかに重い」と言い出した。
 自分の子供を知事室でサッカー選手に会わせたことを「公私混同」と批判されると、「僕の子供は一般家庭の子供とは違う制限を受けている。個人ではなく、政治家のファミリーとして見てほしい」と述べ、その一方で、父親が暴力団員だったことや従兄弟が殺人犯であることを報じられると、「僕には子供がいる(だから配慮しろ)」と正反対のことを言う。
「日本の電力はあり余っている」「産業での節電など全く要らない」と言いながら、いざ原発の再稼働が決定すると、「実際に停電になれば自家発電機のない病院などで人命リスクが生じるのが大阪の現状だ。再稼働で関西は助かった」と発言。任期途中に市長を辞職することはないと言っておきながら、市長を辞職した。つまりはデマゴーグである。

     十 コスプレ

 彼はその日も阿呆だった。橋下は自分を異常人格者と認めている。女房の妊娠中にコスプレ不倫を繰り返し、それがばれると「娘に制服を着ろと言えなくなった」と発言。この異常人格者をもてはやしてきたのがメディアだ。橋下は「メディアが相手にしなくなったら自分は終了」と述べている。つまり、メディアの腐敗が、橋下を増長させたのだ。
 テレビは、政治番組のエンタメ化を図り、面白ければなんでもいいという風潮をつくりあげた。視聴者は真っ当な議論よりも奇抜なものを求める。

     十一 選挙

 彼はその日も阿呆だった。台風18号により氾濫の恐れがあった大和川を視察した堺市の竹山市長に対し、「単なるパフォーマンス」と罵倒し、自身は「久しぶりのツイッターだな~。以前の感覚、忘れちゃった」などと書き込み遊んでいた。フォロワーから「災害時に不適切」と指摘されると「嫌なら見るな」「極めて日本的だ」と逆ギレした。「日本的」という言葉をマイナスの意味で使うところにこの男の本質が表れている。
 堺市長選では維新の会の対立候補である竹山市長に対し、「オレオレ詐欺以来の堺壊れる詐欺」などと罵倒。竹山陣営の街宣車に向って「嘘八百号がきました」と叫んでいる。これは日本人の感覚ではない。選挙最終日の橋下の演説はヒトラーを彷彿とさせるものだった。
「コラァ、共産党、ちょっとオレの前に出て来い!」
「エエッ、自民党民主党社民党共産党、お前らふざけんじゃねえぞ!」


     十二 パワハラ

 彼はその日も阿呆だった。橋下が導入した公募制度で就任した民間出身の校長や区長が次々と不祥事を起こしたのだ。
 児童の母親にセクハラをした公募校長に対して橋下は、「絶対に許されない失敗だとは思っていない」。女性職員にセクハラした東成区長については「もう一度チャンスを与えていただきたい」。
  身内には甘いが、気に入らない相手には法的根拠もなく厳罰を下す。
 市営地下鉄で男性助役がタバコを吸って火災報知機が作動し、電車が一分遅れたことがあったが、橋下は「(自分に対する)挑戦的な行為」「過去の事例と関係なく厳罰にする」と述べ、懲戒免職の検討を指示した。この程度の失態でクビにできるわけがないが、橋下は「司法で決着すればいい」「裁判になっても構わない」と騒ぎ立てた。結局、市長側の顧問弁護士が「免職は解雇権の乱用にあたる」と指摘し、助役は停職三カ月の処分を受けた。わが国は法治国家である。

     十三 詐欺

 彼はその日も阿呆だった。大阪都構想は基本的に詐欺である。当初、維新の会は「二重行政を解消して年間に四千億円ほどの財源を生み出すことは最低ラインだ」と言っていたが、大阪府と大阪市の試算では九百七十六億円だった。この時点で四分の一以下だが、この数字も粉飾だった。市営地下鉄の民営化による財政効果を二百七十五億円としていたが、約九十四億円も多く見積もっていた。そもそも地下鉄は市営なので都構想による統合効果とは関係がない。その他にも都構想とは無関係な案件が組み込まれている。
 なぜこんなことが起きたのか?
 橋下が粉飾を指示したからだ。橋下は「数字は何とでもなる。見せ方(次第)だ。もっと何か乗せられないか」と大都市局の職員らに伝えていた。この一連の詐欺について、記者から追及されると橋下は「議論しても仕方ない」と言って逃げた。

     十四 下品

 彼はその日も阿呆だった。橋下の最大の特徴は下品であることだ。「バカ新潮」「バカ文春」「バカ学者」「オナニー新聞」「クソ教育委員会」「経済界なんてクソの役にも立たない」……。
『週刊朝日』が連載記事の内容について橋下に謝罪をすると、「謝り方も知らない。鬼畜集団だ」と非難。一方、自分の妄想により『週刊朝日』の記者を「人間じゃない。鬼畜、犬猫以下」と罵倒し、事実が判明すると「ツイッターでの謝罪で十分」と開き直る。他人に厳しく自分に甘い。

     十五 撤回

 彼はその日も阿呆だった。橋下の唱えた政策はほとんど撤回されている。法螺を吹いて愚民を騙し、タイミングを見計らい撤回するわけだ。橋下は「ふわっとした民意を誘導するのも政治」と述べているが、これは全体主義の手法そのものである。
「相対評価で最低ランク(全体の五%)が二年続いた教員」を分限免職の対象とする案も撤回。
 市水道局の民営化も撤回。
 民主党政府倒閣を宣言するも撤回。
 大飯原発の再稼働について「基本的には認めない」と発言した翌日に「事実上、容認する」と述べ撤回。
「大阪都」構想実現のための法案が成立した場合、国政進出しない可能性に言及したものの、四日後に撤回。
 普天間基地の県外移転、資産課税、小中学生の留年、 ベーシック・インカム、市職員に対する強制アンケート……。結局、橋下がやってきたことは、嘘と欺瞞と詐欺の積み重ねであり、政治に対する信頼を地に落とすことだった。

      ※※

 太宰治の『人間失格』もまた半自伝的小説です。連載最終回の掲載直前に太宰は自殺しており、一九四八年に雑誌「展望」で発表された。
「第一の手記」で主人公はこう述べる。
「恥の多い生涯を送って来ました」
「つまり、わからないのです。隣人の苦しみの性質、程度が、まるで見当つかないのです」
 人間を理解できない主人公は、やがて「道化」として振舞うようになった。一時的に人気者になり、チヤホヤされた。人々の注目も浴びた。嘘に嘘を積み重ねた人生だった。主人公はやがてドツボに嵌り、最後に脳病院に収容される。
 彼はこうつぶやく。
「いまに、ここから出ても、自分はやっぱり狂人、いや、癈人という刻印を額に打たれる事でしょう。
 人間、失格。
 もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました」

 芥川と太宰の小説は、人間という存在がどこまで落ちぶれることができるか、その「悲しさ」を描いている。そしてその「悲しい人間」には、現代社会の狂気が少なからず反映されている。















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